Warning: Creating default object from empty value in /home/aisaco/www/musicraja/wp-content/plugins/redux-framework/ReduxCore/inc/class.redux_filesystem.php on line 28

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/aisaco/www/musicraja/wp-content/plugins/redux-framework/ReduxCore/inc/class.redux_filesystem.php:28) in /home/aisaco/www/musicraja/wp-content/plugins/wp-super-cache/wp-cache-phase2.php on line 1164
『Pop Asia』4月号発売、ちょっと裏話 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
アサ・ネギシのページ/Music Raja
マレーシア・ライターの見聞録

『Pop Asia』4月号発売、ちょっと裏話

 アサ・ネギシが一番仕事らしい仕事をしている(ようにみえるだけ…)媒体、『Pop Asia』4月号が発売になった。

 表紙が語るがごとく目玉は王力宏(ワン・リーホン)なのだが、、『アジアに、聴き惚れる。』という特集で久々にマレーシア・アーティストのインタビューを取り上げてもらった。
 
 実力派を、との編集部のお達しもあり、やはりマレーシアならば女性とすぐさまこの人しかいない(シティ・ヌルハリザ以外では)というアーティストにアプローチ。しかし、3週間も時間があったのに、所属レーベルになまくら仕事された上に梨のつぶて。(ダメならば、ダメとはっきり言ってもらいたいものです。「ノー」といえないマレー系)
 ボクも今まで地元アーティストのインタビューが取れなかったことはなかったので、ちょっとムッとしてしまった。もう待てないという時点で、他の候補者として思い浮かんだのが、今回掲載されている(はずです)のダヤン・ヌルファイザ(Dayang Nurfaizah)なのだ。
 実は彼女のことはあまり好きではなかったのだが、とにかく支持者が熱狂的なのだ。例えば、シティが好きという人の大半はなんとなくという部分が大きいのだが、彼女の場合はもう「もうめちゃめちゃ好き!」という感じ。男性ではアヌワー・ゼイン(Anuar Zain)なんかもこの傾向があり。ちなみに彼女はサラワク州の人で、大部分の女性の名前にダヤンという名前が入っている。なので、サラワク人も多い芸能界で“ダヤン”で通っていることだけでも賞賛に値することなのだ。
 さてボクがあまり彼女を評価しなかった理由は99年デビュー以来、ポスト・シティを担う人材として実力以上に持ち上げられていた観があったからだ。01年、02年は「Seandainya Masih Ada Cinta」 のヒットでジュアラ・ラグやAIMなどの音楽賞でシティの突出を抑えるような業界の思惑で大きな賞を獲得していた。順風満帆だったように見えた彼女も、03年レーベル移籍のごたごたでしばらくメディアから姿を消していた。
 しかし、昨年になって地元系レーベルNSRから『Dayang Sayang Kamu』と『Kasih』続け様にリリース。セルフ・プロデュースも始め、アーティスト然としてきたのだ。まぁ、このあたりの事情はインタビュー記事に書いたことだ。ボクも最新作である『Kasih』を聴いて、彼女に対する考えを改めた次第だった。
 それで今日は『Kasih』のことを。
 この作品はマレー・オールデイズのカバーアルバム。死して33年のマレー音楽の父、P.ラムリーやマレー民謡、そしてインドネシアの大御所ヘティ・コス・エンダンによるタイトル曲などを25歳の感性で歌ってる作品なのだ。
 それで参加している面々がスゴイ。シーラ・マジッドの作品ジェニー・チンとマック・チュウらをプロデュースやアレンジに据え、当地ジャズ界の大物アンディ・ピーターソン(B)やルイス・プラガサム(Ds)らをセッショニストに迎えているのだ。さらにエスニック・インスト・デュオMOHRAMのモハールと昨年レシュモニュ来日で同行したアロンゾ・ゴンザレスが参加し、持ち味を出していることも個人的には嬉しいことだった。(知り合い以上の仲なので)。
 これだけの面子が集まれば、やはり面白い作品が出来ないはずがない。マレー・オールデイズがジャズっぽく洒脱なサウンドとなって耳を心地よく通り抜けてゆく。ダヤンの声も随分大人びて、よけいな力が抜けた感じ。切々としたバラードばかり求められていた時代のくびきから解放されて伸び伸びと好きな歌を歌っている感じ。まぁ、彼女のお子ちゃま顔を見ていると成長という言葉を使うよりは、自然体でやれる境遇を自分で手に入れたことを評価したい。
 おまけの範疇だが、往年の名曲「Malam Bulan Di Pagar Bintang」をスペイン語歌詞によるラテンアレンジに仕上げた曲も入っている。ちなみに前述のアロンゾがスペイン語歌詞を書いている。前々からマレーはアジアのラテンと思っていたので、個人的には大いに溜飲が下がった思い。
 けっこう過去にもオールデイズのカバーアルバムは、シーラ・マジッドやリザ・ハニムによるP.ラムリーへのトリビュート、アイシャなど(それにシティとのデュエット頼みの2By2ってグループもいたな…)あったが、新感覚でいて曲の味を損なわない作品であり、きっちり先輩たちに肩を並べるレベルに仕上げた。
 評価を一変させてくれるアーティストにはそうも出会えるものではないので、のらくら仕事の某レーベルには感謝している。(もちろん皮肉です)
 

Facebook にシェア
Delicious にシェア
[`evernote` not found]

1 Comment

  1. 2006年5月3日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)
    随分ご無沙汰してます。
    なんだかいつの間にか時間だけが経ってしまってました。
    ねぎしさんのこの記事を拝見して
    やっぱりアジアは広いなぁとしみじみ思いました。
    ワンリーホンのコンサートもよかったですよ〜

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

2024年11月
« 6月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

おすすめマレーシア本