また下手の横好きレース・ファンになっている。
F1の今季、スカイパーにマレーシア人としては2人目ファイルズ・ファウジ(Fairuz Fauzy)が、テスト・ドライバーとして参戦しているが、予想通りレース本戦はおろかテスト参加の機会も巡ってこないのが現状。
しかし、まだマレーシアには将来F1を狙える才能がいるようだ。
今度は14歳のマレーシア人ドライバー、ジャゼマン・ジャファー(Jazeman Jaafer、写真ニュー・ストレート・タイムス紙)が名門ウィリアムズのテストに参加するというニュースが伝わってきた。ただ、いきなりF1の実車をドライブするのではなく、精巧なサーキットの映像が投影されたスクリーンと実車と同じ操作ができるコクピットを備えたシュミレーターを体験するという話だ。
ジャゼマンは、カートの次のカテゴリーであるフォームラBMWアジアで最年少勝者(4戦中優勝1回2位1回)になったことで、この機会を得たとのこと。また、マレーシア・グランプリを機に新たにウィリアムズのスポンサー企業となったエア・アジアの後押しによるものと思われる。
F1情報サイト『F1GP Update』の記事によると、エア・アジアCEOや前首相の息子で、マレーシア・モータースポーツ界のタニマチであるモクザニ・マハティール氏も同行するという物々しさだ。
マレーシアがF1を開催した99年から、レースに影響を受けた世代が確実に育っているようだ。また、マレーシアもF1ドライバーを送り込むノウハウとコネを確実に築いている感じだ。