Warning: Creating default object from empty value in /home/aisaco/www/musicraja/wp-content/plugins/redux-framework/ReduxCore/inc/class.redux_filesystem.php on line 28

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/aisaco/www/musicraja/wp-content/plugins/redux-framework/ReduxCore/inc/class.redux_filesystem.php:28) in /home/aisaco/www/musicraja/wp-content/plugins/wp-super-cache/wp-cache-phase2.php on line 1164
ジュアラ・ラグ賞24、アイザットが大賞 – アサ・ネギシのページ/Music Raja
アサ・ネギシのページ/Music Raja
マレーシア・ライターの見聞録

ジュアラ・ラグ賞24、アイザットが大賞


 昨晩終わったマレー音楽界の祭典、ジュアラ・ラグ賞(AJL)24の結果を。
 AJLは、マレーシア音楽界で最も伝統がある賞。アーティストの人気によらず、またアルバムではなく楽曲を評価する独自の位置を貫いてきている。大賞獲得曲は、その年の音楽界を代表するだけでなく、音楽界の歴史を彩る曲として、長く評価されてきている。
 
 今回のAJLは、伝統であったカテゴリー(部門)を取り払う大きな改革の年となった。AJLでは、「ポップ・ロック」、「バラード」、「エスニック・クリエィティブ」という3部門で優秀曲を評価する形式が長く続いてきたが、新しいジャンルの音楽を括るには、少々窮屈であった観は否めなかった。
 その改革で決勝に勝ち残った顔ぶれは、03年デビューのミシャ・オマールがキャリア的に最年長という若手中心となった。13人のノミネート・アーティスト中、アカデミ・ファンタジアをはじめとするオーディション番組出身アイドル7人、インディー系バンド4組(ユナを含む)と時代を反映した。
 ただ、カテゴリーを取り払った割には、ヒップホップなどのアーティストはなく、マレーシアらしいエスニック系の曲もなく、バラエティー的に寂しいものになってしまった。さらにいうならば、NHKの紅白歌合戦ではないが、伝統的に“歌力(うたちから)”を競う祭典であり、歌唱力に定評がある中堅、ベテランの本格派不在で、ジュアラ・ラグらしさが感じられない年になってしまった。
 
 そもそも音楽業界自体が、不況でアイドルとインディー頼みだったので、マレーシア音楽らしいバラエティーの広さを取り戻すのは、しばらく時間がかかるかもしれない。
 
 さて、24回目の大賞は、アイザット(Aizat)「Pergi」に輝いた。同曲は、故ヤスミン・アーマッド(Yasmin Ahmad)監督の遺作『Talentime』のサウンドトラック収録曲。(劇中で流れたのは、英語歌詞の「I Go」)ちなみに作曲者のピート・ティオ(Pete Teo)は、初の中華系作曲者となった。
 アイザットは、自身の作詩・曲「Kau Aku」でも最優秀パフォーマンス賞を獲得。アイドルではなく、若手アーティストの筆頭としての評価も手にした。
 今回のAJLから他の評価曲には、順位がつけられることになり、2位はユナ(Yuna)「Dan Sebenarnya」、3位に昨年3冠を達成したファイザル・タヒル(Faizal Tahir)「Bencinta 」が選ばれた。
 最優秀ボーカル賞は、オーディション番組『Mentor』出身のブラック(Black)による「Aku Rindu Sayang Kamu」が獲得した。
 


<AJL24ノミネート曲>
曲/アーティスト/作曲/作詞
「Aku Skandal」Hujan/Noh/Noh
「Tak Mungkin Kerna Sayang」アリヤ(Alyah)/Ajai/Habsah Hassan
「Aurora」Estranged/Estranged/Estranged
「Bengang」アキム( Akim)/Amir/Sheikh Qalam
「Aku Rindu Sayang Kamu」ブラック(Black)/Yuzai/Yuzai
「Dan Sebenarnya」ユナ(Yuna)/Yuna/Yuna
「Rindu Terhenti」トモッ(Tomok)/Aubrey Suwito/Tinta
「Pakai Buang」ステーシー(Stacy)/Edry KRU/Edry KRU
「Kau Aku」アイザット( Aizat)/Aizat/Aizat
「Pergi」アイザット(Aizat)/Pete Teo/Amran Omar
「Situasi」Bunkface/Sam/Sam
「Bencinta 」ファイザル・タヒル(Faizal Tahir)/Audi Mok/Faizal Tahir
「Masih Jelas」ハフィズ(Hafiz)/Aidit Alfian/Ad Samad
「Adam Dan Hawa」ミシャ・オマール(Misha Omar)/Azmeer/Loloq

Facebook にシェア
Delicious にシェア
[`evernote` not found]

4 Comments

  1. shion shion
    2010年1月12日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6.3; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    おぉっ!記事ありがとうございます!
    ジュアラ・ラグでピートの曲が流れるとは…
    時代は変わりつつあるのでしょうか。

  2. アサ・ネギシ アサ・ネギシ
    2010年1月12日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB6.3; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.21022; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30618)
     Shionさん、そうなんですよ。
     ジュアラ・ラグは、マレー歌謡が培ってきた“歌心”を評価してきた傾向があって、ピートの曲が受賞したことは、大きな出来事でした。
     これからも民族の違いを問わず、心をつなぐ歌やメロディーが生まれて欲しいですね。
     
     ピートが不在で、受賞スピーチできなかったことが残念。

  3. saya saya
    2010年1月12日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB6.3)
    いろいろ考えて「優勝は あいざっ だろうね・・・」と
    友と話していたのですが、
    結果とか、
    伝統とか考えなければ、
    フツーの音楽番組として楽しんでみれました!
    にしても、ふぁいざる君。 またも笑わしてくれましたね♪ スキヨ〜!!
    やっと出れたのにAJLなのに、
    なんですか?
    サッカーで足くじいて、惨めな格好(笑)。
    せっかくカッコイイBencintaを期待してたのにーーー!! 
    だし、司会の誰だっけ?
    受賞スピーチの時、
    oh, Wakil… か ganti...とか言ってましたよね。
    ピートの顔知らないんでしょうか?
    このシーンをもう一度見たいので、今、YouTubeってます(笑)。

  4. アサ・ネギシ アサ・ネギシ
    2010年1月13日    

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB6.3; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.21022; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30618)
     ははは。
     ファイザル・タヒルは、一昨年Tシャツ脱ぎ騒動で謹慎の憂き目に遭ったので、どうしても欠場はできませんね。
     
     あと、今回は子供動員が多かったですね。 
     アイザットの出番のときは、午後11時を過ぎていて、日本だったら確実に児童福祉法に引っかかってましたね。
     
     まぁ、紅白は見逃しても、毎年観てしまうのがAJLです。

アサ・ネギシ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

2024年11月
« 6月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

おすすめマレーシア本