2日に行われたマレーシア版グラミー、マレーシア音楽産業賞17の結果を。
終わってみれば、22歳の新人ユナ(Yuna)が、最優秀新人賞と最優秀曲など4賞を獲得し、今年の顔となった。また、ファイザル・タヒル (Faizal Tahir)の『Adrenalin』が最優秀アルバムを獲得し、成長を印象付けた。
また、大御所シティ・ヌルハリザ(Siti Nurhaliza)は、新機軸のアルバム『Tahajjud Cinta』で、最優秀女性ボーカル賞、クリス・ダヤンティ(Kris Dayanti)との共作『CTKD』でグループ・ボーカル賞を獲得し、歌唱力では孤高の高みにある印象だ。最優秀ナシッド・アルバム部門では、InTeamが受賞し、初めてRaihanとRabbaniの寡占状態に終止符を打った。
と言ったところが総括なのだが…。
どうしても煮え切らない思いを書かないと気がすまない。
今回は、AIM自体が賞自として体をなしていないのだ。
AIMといえば、レコード産業促進ためのもの。以前は、収録曲数が10以下のアルバムはノミネートを認めない規則があり、賞の権威として主にアカデミ・ファンタジア組の8曲入りアルバムを相手にしていなかった。しかし、今やそんなことも言っていられる状態ではなく、アルバムをリリースしさえすれば、自動的にノミネートという状態になってしまった。
そして、昨年から創設されたジャンル別曲部門は、MySpaceなどで注目されるようになったアーティストのための部門になってしまった。(昨年は、ミシャ・オマールが「Nafas Cahaya」をエスニック・ポップ曲部門に、アルバムをポップ・アルバム部門にエントリーしたのように、より細かい評価ができる制度として機能していた…)
音楽業界は、アルバムを販売するというビジネス・モデルが過去のものとなり、AIMとしても背に腹は代えられず、アルバム・リリース無しのアーティストも取り込んで行かなければいけないのが実情。
「仕方がない」のは頭ではわかるが、何年もアルバムを買い続け、落胆と狂喜を繰り返えし、“正しき音楽ファン”を任じてきたボクのような古い人間には、業界の苦境とAIMのあり方を目にして、なんとも歯がゆい。
<AIM17の結果は、続きからどうぞ>
<最優秀新人>
Azlan & The Typewriter
Bunkface
プリマ・ユィン(Prema Yin)
トモッ(Tomok)
☆ユナ(Yuna)
<男性最優秀ボーカル>
アーティスト/曲
ファイザル・タヒル(Faizal Tahir)/「Bercinta」
☆ハザミ(Hazami)/「Survivor」
ジャマル・アブディーラ(Jamal Abdillah)/「Tak Hilang Cinta Di Dunia」
リズ(Riz)/「Kehilangan Kamu」
ビンス(Vince Chong)/「Buah Hati」
<女性最優秀ボーカル>
アーティスト/曲
☆シティ・ヌルハリザ(Dato Siti Nurhaliza)/「Ku Percaya Ada Cinta」 ダヤン・ヌルファイザ(Dayang Nurfaizah)/ 「Hilang」
ジャクリーン・ビクター(Jaclyn Victor)/ 「Bertamu Di Kalbu」
ジュウィタ・スウィト(Juwita Suwito)/ 「Sejak Hadirmu」
ユナ(Yuna)/ 「Dan Sebenarnya」
<グループ最優秀ボーカル賞>
☆シティ・ヌルハリザ&クリス・ダヤンティ(Dato Siti Nurhaliza & Kris Dayanti )/「Amarah」
DJファズ&マリックFtサラム(DJ Fuzz & Malique feat Salam)/「Cerita Kedai Kopi」
InTeam /「Allahu Rabbi」
Rabbani /「Kejora Sinar Zaman」
Ruffedge/ 「Pemuja Dari Jauh」
<最優秀アルバムカバー>
デザイナー/アルバム/アーティスト
☆Sarah Joan Mokhtar /『To Prevent The Earth From Moving With You』/ Disagree
Aida&Nizam Rahmat /『Liyana Jasmay』/リアナ・ジャスメイ(Liyana Jasmay)
Ong Chen Han/ 『All About Rynn』/リン・リム(Rynn Lim)
Rewan Ishak/『The Great Battle』/Sevencollar T-Shirt
Anthony Ho/ 『Kronologi Cinta』/ビンス(Vince Chong)
<最優秀編曲アルバム>
アルバム/アーティスト
☆『Into…Akasha』/ Akasha
『Inspirasi』/ アユ(Ayu)
『Dayang Live』/ダヤン・ヌルファイザ(Dayang Nurfaizah)
『Inderawala』/ハッタン(Hattan)
『Eyo Eyo』/プリマ・ユィン(Prema Yin)
<最優秀ビデオクリップ>
曲/アーティスト
「Fiqir-Fiqir」/Ahli Fiqir
「Haley」/Disagree
「Osaka」/Disagree
☆「Oh! Sizuka」/Pop Shuvit
「Eyo Eyo」/プリマ・ユィン(Prema Yin)
<最優秀エスニック・ポップ曲>
曲/アーティスト
「Dusta Berkalang」/アイマン (Aiman)
「Penangan Rindu」/ガザル (Ghazal)
「Barangkali」/マウィ (Mawi)
☆「Enjut」/ノラニザ・イドリズ (Noraniza Idris)
「Inang Anak Perantau」/Saujana
<最優秀ナシッド・アルバム>
アルバム/アーティスト
『Syukran』/ハフィズ・ハミドン(Hafiz Hamidun)
☆『Allahu Rabbi』/InTeam
『Suatu Perjalanan』/Marjan
『Mahabbah』/Rabbani
『Nota Cinta』/Saujana
<最優秀ナシッド曲>
曲/アーティスト
「Allahu Rabbi」/InTeam
☆「Dia Muhammad」/InTeam
「Kejora Sinar Zaman」/Rabbani
「Mahabbah」/Rabbani
「Syahadah」/Rabbani
<最優秀ロック・アルバム>
アルバム/アーティスト
☆『Adrenalin』/ファイザル・タヒル (Faizal Tahir)
『Rasa』/Flop Poppy
『Mencari Konklusi』/Hujan
『Prolog 2009』/ Maximus
『Rasopariso』/XPDC
<最優秀ロック曲>
曲/アーティスト
「Kelibat Si Penyair」/Azlan & The Typewriter
☆「Situasi」/Bunkface
「Bencinta」/ファイザル・タヒル (Faizal Tahir)
「Mencari Konklusi」/ Hujan
「Drama King」/Meet Uncle Hussain feat Black
<最優秀ポップ・アルバム>
アルバム/アーティスト
『Tahajjud Cinta』/シティ・ヌルハリザ (Dato Siti Nurhaliza)
『CTKD』/シティ・ヌルハリザ &クリス・ダヤンティ (Dato Siti Nurhaliza & Kris Dayanti)
☆『Dayang Live』/ダヤン・ヌルファイザ (Dayang Nurfaizah)
『Aku Stacy』/スティシー (Stacy)
『Kronologi Cinta』/ビンス (Vince Chong)
<最優秀ポップ曲>
曲/アーティスト
「Pergi」/アイザット (Aizat)
「Masih Jelas」/ハフィズ (Hafiz)
「Permaisuriku」/ジェイジェイ (Jay Jay)
「Cinta Ada」/カレン・コン、シーラ・マジッド、ジャクリーン・ビクター (Karen Kong/Dato Sheila Majid/Jaclyn Victor)
☆「Dan Sebenarnya」/ユナ (Yuna)
<最優秀ヒップ・ポップ・アルバム>
アルバム/アーティスト
『Irama Berirama』/Ahli Fiqir
『Jian』/Altimet
『1212』/Colabr8
☆『K.O. The Mixtape』/DJファズ&マリック (DJ Fuzz & Malique)
『The Turning Point』/ポイント・ブランク (Point Blanc)
<最優秀ヒップ・ポップ曲>
曲/アーティスト
「Chantek」/Altimet
「Syukur」/ Altimet
「Sayang-sayang」/Altimet, DJ Fuzz
「Masih Hip Hop」/DJファズ&マリックFtデイリー&アルティメッド(DJ Fuzz & Malique feat Daly & Altimet)
☆「Cerita Kedai Kopi」/DJファズ&マリック (DJ Fuzz & Malique)
<最優秀英語アルバム>
アルバム/アーティスト
『Yeah』/アマンダ・イマニ(Amanda Imani)
☆『To Prevent The Earth From Moving With You』/Disagree
『Running』/ ハザミ(Hazami)
『The Turning Point』/ポイント・ブランク (Point Blanc)
『The Great Battle』/Sevencollar T-Shirt
<最優秀英語曲>
曲/アーティスト
「Prom Queen」/ Bunkface
「Haley」/Disagree
「Osaka」/Disagree
「Survivor」/ハザミ (Hazami)
☆「Deeper Conversation」/ユナ (Yuna)
<最優秀チャイニーズ・アルバム>
アルバム/アーティスト
『Stardom』/アンドリュー・タン (Andrew Tan)
『One & Only-Jeanie』/ジニー・リー (Jeanie Lee)
☆『I’m Karen』/カレン・コン (Karen Kong)
『All About Rynn』/リン・リム (Rynn Lim)
『Thomasjack』/ Thomasjack
<最優秀チャイニーズ曲>
曲/アーティスト
「Stardom」/アンドリュー・タン (Andrew Tan)
☆「Na Han」/JK・チェン・ジアカイ (JK Chen Jia Kai)
「Insane」/ジョビ・テン (Jovi Theng)
「Tian Shan」/カレン・コン (Karen Kong)
「Sunrise」/ビンクス・リム・イーシン (Vinx Lim Yi Xin)
<最優秀インディアン・アルバム>
アルバム/アーティスト
『Paarthu』/ディワン (Diwan)
『SMS』/ Emergency
『Neethikku Poraatnam』/ Masta Clan
☆『Life Is A Mystery』/ シュルティ(Shruthi)
『Saran Z Ennavaley』/ サラ・Z (Saran Z)
<最優秀インディアン・アルバム>
曲/アーティスト
☆「Uyartinthidu Thozha」/Jey Raggaveindra, Ashokan, Dr Ombala, Sidhartan, Jegathisan
「Thuli Thuli Mazhai Thuli」/ プリータ・プラサド(Preeta Prasad)
「Uyirile Ondrage Kalantida」/ シドハルタン(Sidharthan)
「Talattu Paade」/ シドハルタン(Sitharthan)
「Megathul」/ シバクマール・ジャヤバラン(Sivakumar A/L Jayabalan)
<最優秀外国人マレー語曲>
「Teruskanlah」/アグネス・モニカ (Agnes Monica)
☆「Aku Wanita Biasa」/クリス・ダヤンティ (Kris Dayanti)
「Madu Tiga」/ ムハマド・ダニ(Muhammad Dani)
「Terlanjur Cinta」/ ロッサFtパシャ・Ungu(Rossa feat pasha Ungu)
「Nuansa Bening」/ ビディ・アルディアノ(Vidi Aldiano)
<最優秀編曲楽曲>
編曲者/アーティスト
Aubrey Suwito /シティ・ヌルハリザ &クリス・ダヤンティ (Dato Siti Nurhaliza & Kris Dayanti)
Acis /ハフィズ(Hafiz)
Aubrey Suwito/ ジュウィタ・スウィト(Juwita Suwito)
☆Jenny Chin /カレン・コン、シーラ・マジッド、ジャクリーン・ビクター(Karen Kong/Dato Sheila Majid/Jaclyn Victor)
Greg Henderson /プリマ・ユィン(Prema Yin)
<最優秀曲>
「Dan Sebenarnya」/ユナ (Yuna)
<最優秀アルバム>
『Adrenalin』/ファイザル・タヒル (Faizal Tahir)
<ケンバラ賞>
Bunkface
<ウィラマ賞>
アドナン・アブ・ハッサン(Adnan Abu Hassan)
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; FunWebProducts; GTB0.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
アサさーーーん!
Bunkfaceの良さってなんですか?
なんで、こんなに人気があるのか・・・ワタシ全然、理解できないんです。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB0.0; YTB730; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729)
しばらくご無沙汰してました。 Bunkfaceの良さですか? あえて言えば、”楽曲のわかりやすさ” だと思います。Green Day あたりの音に影響を受けているのは、モロに解るのですが、個人的には彼らの2大ヒット曲"Situasi" と "Revolusi"にすごく楽曲のセンスを感じます(自分がここ1年の間で一番聞いたマレー語楽曲だと断言出来るほど、聞きまくりましたが)。あと自分の場合、去年、Era FMのイベントで彼らの生のパフォーマンスを見たのも大きかったと思います。前述の2曲は観客のみんなで大合唱大会でしたよ。
P.S. 来週、マレーシアに行くので、彼らの(ようやくリリースされた!オフィシャルの)アルバム、ついに買えると思うと!!!
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; FunWebProducts; GTB0.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.04506.30; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
Ouたstationさん>>
Green Day(笑)。
うーん。 うーーん。 うーーーん。
そうかぁ・・・カラオケでは歌いやすいんですが、
コテコテオヤジマレーロックが好きなワタシには・・・やっぱこう、たりないんです。
一緒に盛り上がれないんです。
ワタシが歳なだけ?!?
でも、すごい人気ですよね。
どのイベントでも、彼らは盛り上がります。
あ!でも、彼らのイベントへの態度?は、好きです。 誠実さがあって。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB0.0; YTB730; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729)
自分は10年近くマレーシア(あとインドネシアも)の音楽を聞いてきたのですが、以前と比べると好みのジャンルが変わってきたような気がするので(以前は”マレーシアならでは”の音が好きでした。TraditionalやSudirmanも一時期好きで良く聞いてました)、そのあたりのせいもあるのかも知れません。今は主にマレーシアで人気がある楽曲やアーティストを追っている感じですが、、。あと、自分もそんなに若くはないのですが、Bunkfaceは何か惹かれるものを持っていると思います(Peterpan以来?)。欧米のバンドの模倣かもなのかも知れませんが、こういうバンドの方が、やや難解な音楽をやっているアーティストよりも受ける、という土壌が今のマレーシアの音楽シーンには(何年か前と比べると)あるのかな?という感じもしますが。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; GTB0.0; YTB730; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729)
1年ぶりにマレーシアに行ってきました。ここ何年かの自分のマレーシアに行く目的の1/4くらいは”CD購入のため”になってきているのですが、今回CDショップを何軒かハシゴしてみての感想を述べます。
1, 新譜CDのリリース数が激減している
なんか、”今後はわざわざマレーシアまで行く必要もないんじゃないか?”と思うくらいに、、。これは、世界的な現象だと思いますが、今回は”過去1年の間に本当にリリースされてなかったんだな”と感じました。あと、去年行った時の時点で感じていたのが、”1枚の新譜CDに収録されている曲数が減っている(まるで、昔のLP時代のように”実は収録時間が制限されているのでは?と思うくらいに。10曲くらいのフルヴォリュームで収録されているのはインドネシアのアーティストのCDかSitiの新譜、8曲かそれ以下はSiti以外のマレーシアのアーティスト、といった具合でしたね、1年前の時点で。Stacyの1stが5曲入りだったのには驚かされましたが)”でした。新譜よりもベスト盤(しかも、これまでにも何枚も出してるんじゃないの?と言いたくなるようなアーティストばかりが。自分も一時期SudirmanのCDを”自分が既に持っているCDに収録されていないから”と何枚も購入した時期がありましたが、さすがに最近リリースされている盤はチェックしてないですね、同じものを二重に買わされているような気がするので)の方のリリース数の方が確実に多くなってますよね。
あと、ラジオ、違法なダウンロードサイト等では聞くことが出来ても、なぜかCD化されていない(今回の場合はMeet Uncle Hussainの"Drama King"とか)のも増えてきている感じはします。
レコード会社や、アーティスト側も”どうせアルバム用にお金をかけて、何曲かレコーディングしても、聞かれる機会、収益なんて限られているし、それなら、CD価格を下げるために、最小限の収録数にしてCDをリリースしようか?”なんて思っているのでは?とも思わず推測したくなってしまいます。
一昔前と比べるとアーティスト側の環境はすごく良くなっていると思うのに、表現の重要な手段ともいえる”正式な音源として発表出来る曲数が限られている”というのは、すごく可哀そうな状況だと思います。アーティスト自身はいきいきとしてるのに、、、。