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ウモッカ手配書

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 謎の怪魚ウモッカ

今朝、「ウモッカ手配書」が印刷所より届いた。
モッカさんによるスケッチ、同じくモッカさんによるトゲ付きウロコの拡大図、そして説明文である。
説明文は現地の公用語オリヤー語で、日本語に訳すと次のようになる。
あなたはこの魚を知りませんか?
私たちはこの魚を探しています。
これはとても珍しい魚で、科学的にたいへん重要です。
特徴:
・長さ1〜2メートル。
・サメに似ている。
・背中は、鋭いトゲのついたウロコでびっしり覆われている。
・頭、腹、ヒレにはウロコもトゲもない。
・色は、背中が茶色っぽく、トゲは白く、腹は青っぽい。
・頭と尻尾はよく見ていなかったので、この絵と異なるかもしれない。
これは、ある日本人旅行者が1996年、××(町の名前)の砂浜で見かけたものである。
地元の漁師が網で捕まえ、その場でぶつ切りにしてしまった。
そして食べるために家に持ち帰った。
これに似た魚を見つけたら、すぐに私たちに連絡してください。
(空白に電話番号を入れる)
もし、それが私たちの探している魚であれば、最低5000ルピー(約12500円)で買い取ります。
以上のような内容だ。
オリヤー文字はヒンディー文字とはちがうので、この州以外のインド人にも全く読めない。
もっと広く使えるようにヒンディー語にしておけばよかったかなあ…とも思うが、まあ、なんとかなるでしょう。

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Comment

  1. ろバ より:

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    あぁ、打ちのめされている時に見ると、なんだかほっとする。
    いい世界だなぁ。

  2. ひとみ☆ より:

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    なんか手書きなところが素敵・・・

  3. shio より:

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    UMAイベントにお邪魔したものです。
    最前列で爆笑してた女の連れの、某研究所員といえば憶えておられるでしょうか? その節は面白い講演をありがとうございました。
    下記のところで子牛を飲み込んだアナコンダのニュース映像が配信されているのを見て、こちらはどうなっているかなぁと思い出し、来てみました。
    http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/inte_news3.html?now=20051209110531
    ウモッカ探索は着々と準備が進んでいるようで楽しみです。
    この手作りな感じの手配書がなんとも魅力的です。
    以前、インドを旅行したとき、ガイドの青年が「両親と兄弟を一ヶ月養うのに必要な金額がだいたい3000ルピー」と言っていたんですが、最低5000ルピーとなると、すごい勢いで誤報とかも来そうですねぇ。

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