室町クレージージャーニー
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様
昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極めて独特な倫理観や世界観をお話しした。
この番組をご覧になって「ソマリ人はクレイジー」という感想を抱いたかもしれない。
ところがである。実は室町時代の日本人も同じくらいクレージーだった。
というか、ソマリ人と室町人はかぶりすぎなのだ。
さすがに番組内で話す余裕はなかったのだが、
それについては明治大学教授で日本中世史専攻の清水克行さんと対談を行っている。
題もクレージーで、『世界の辺境とハードボイルド室町時代』(集英社インターナショナル)。
こちらで対談の一部を試し読みできます。
関連記事
-
-
エンタメ・ノンフ的映画の真髄
「パパは出張中」と「アンダーグラウンド」で史上唯一カンヌを2回制した映画監督エミール・クストリッツァ
-
-
今こそ難民認定と合コンを!
いまこの瞬間も地震で揺れている。 いつまで続くんだろう、というか地震の巣の上に住んでいるようなものだ
-
-
『辺境の旅はゾウにかぎる』
ここで書いたかどうかもう忘れてしまったが、 6月に『辺境の旅はゾウにかぎる』(本の雑誌社)という本
-
-
未確認思考物隊の新テーマ
保江邦夫『武道VS物理学』(講談社α新書)はあまりに凄い本だった。 癌を患ったひょろひょろの世界的
-
-
早大探検部バカ50周年記念
早稲田大学探検部が今年で創立50周年を迎える。 本当ならば、ライバル視していた(向こうは屁とも思って
-
-
アフガニスタン本ベストワンはこれだ!
前にここで紹介した石井光太・責任編集『ノンフィクション新世紀』(河出書房新社)で、国分拓と柳
-
-
衝撃! これがアマゾン時代の私の恋人?!
ブラジルのアマゾンでフクシマ系移民を探しているらしいドキュメンタリー監督の松林要樹君からメールが
- PREV :
- 次のクレイジージャーニーはこの人だ!
- NEXT :
- 『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます
Comment
はじめまして。大変興味深く読ませていただきました。
高野さんのご本を読むと、そこから派生して様々な本を読みたくなり、知的好奇心が自分にまだ残っていたか…と嬉しく思います。
ご質問なのですが、今まで私の中で、ソマリアというと女性割礼とそれに伴う感染症をはじめとする合併症を連想するイメージがありました。(ソマリアに限りませんが、あくまでもイメージです。)国連や女性団体なども啓蒙活動を行っていたかと思います。
デリケートな問題で、高野さんが女性に聞かれるのもなかなか難しいかと思いますが、私の興味は、高野さんのご本に登場する、教育及び知的レベルが同年代に比較し高いと思われ、世界情勢を耳にする機会も多いであろうソマリアのジャーナリストの男性は、女性割礼及びその合併症に対してに対してどのような意識を持っておられるのか?ということです。
もし気が向かれましたら、お手すきの時に教えていただけましたら幸いです。
突然申し訳ありません。