一週間

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 一週間が過ぎた。
 日本にとって、日本人にとって最も長い一週間だったのかもしれない。
 被災地の方々の悲しみやつらさは、文字にしたり口で言い表したりするような簡単なことではすまない。何を言っても、陳腐で見せかけの言葉になってしまう。それでも、言わずにはいられない、がんばってと。
 自ら被災しながらも、互いに身を寄せ合い助け合っている方々。
 会ったこともない人々を懸命に救援・治療している方々。
 そして、自らの命を賭して拡散を必死に食い止めようとしている方々。
 本当に頭が下がる。
 しかし、それをまるでお祭りごとのように騒ぎ立てるだけのネットの中の心ない声。
 テレビの中では、本当に必要な情報以上に、お涙を誘うマイクを向けるキャスター達が、完璧な防寒具に身を包んで被災地の入り口だけを回る。
 反吐が出る。
 遠く離れている僕らは、いったい何ができるのか、何をすればいいのか、おそらく多くの方々が考えていることだろう。考えても考えても、答えは出ない。答えが出ないからこそ、普段の生活をし、普段通りに生産し、日本を動かしていかないとならない。一人の日本人としてはほんの微細な活動でも、やがては大きな力に変わると信じたい。
 半年もすれば、もしかしたら一ヶ月もしたら、また日本人はこの無残な光景を忘れるのだろう。しかし、決して忘れてはならない。絶対に風化させてはならないことだ。
 だからこそ、支援や尽力は、今だけに終わらせてはならない。
 少なくとも数年・十数年先になるであろう復興の終結まで続けなくてはならない。そして、復興したあとも、この大きな傷を忘れてはならない。
 自戒を込めて、特に子供たちに、そのことだけは伝えよう。
 今は、この現時点では、自分にできることをしっかりと自分の頭で考え、現時点での被災地の方々のことや日本全体のことを真剣に考え、そして日常と共に行動を起こそう。

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