こだわりのアイテム達

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昨日の新聞広告で発見した『DIME』。
僕はこの系のビジネス系雑誌はほとんど読まない──って言うか雑誌自体をほとんど読まない──んですが、目を奪われたのは「文具」の二文字。


なにげに昔から文房具にはこだわり続け、使いやすいアイテムはないかと常に考え、いつのまにやら文房具マニアになっていました。

いろんな文房具に目を留め、興味の沸いたものは実際に文房具屋をまわっては手に触れ、文房具関係の書籍を買い込み…と、時代に逆行するかのようなこのアナログアイテムに、強い愛着を感じるのであります。

演奏や仕事関係の道具も含め、そんなこだわりのアイテム達を紹介していきましょう。

第一弾は「シャープペンシル」

僕は、演奏以外に譜面を書く仕事もしているんですが、原稿作成は未だに手書きです。もちろん、浄書(楽譜を出版レベルに清書する作業)はMacで行いますが、その元となる原稿は手で書いた方が圧倒的に速いんです。
楽譜は、音符やテキストだけでなく、曲線や記号など多種多様な要素が盛り込まれており、原稿用紙というキャンバスに絵を描いていくようなものです。一瞬の閃きや解釈を瞬間的に書き留めるのも、やはり手書きの方が速く確実なんです。

これまで何万曲という曲を聞き楽譜にしてきましたが、筆記道具はやはり使いやすく手になじむものでないと効率が悪くなります。ですから、このアイテムには異様なほどこだわり続け、かなりの数を試してきました。

で行き着いた現在のイチオシはこれ。

STAEDTLER-LEG

文具・製図用品の世界的メーカー「STAEDTLER」のLEGシリーズです。
意外と重量がありますが、使っていくとこの適度な重量がたまらなく手になじみます。なによりも、職人的かつ高級感あふれるそのフォルムは、質実剛健なドイツ製品を好む僕の好みにフィットします。

さらに、見た目や重量感だけでなく、芯の出し具合が調整できるのが実にありがたい。
線や諸記号・コードネームを書くときは0.7mm(2Bの芯)を使い、幾分多めに芯を出します。逆に音符を書くときは、緻密かつ適度な濃さが必要なので0.5mm(Bの芯)を使い、なるべく折れないように芯の量は少なめにします。この「芯を出す量」をダイヤル一つで微調整できるんです。

歌詞はさらに細かいので、より軽い「Pencil-GRAPHGEAR1000(0.5mm)」にHの芯をセットして書き入れます。
和文の歌詞は1音に対しておおむね1文字が相当しますが、欧文になると1音に対して1単語が多いので、かなり細かく書き込まないと小節内に収まらないんです。

というわけで、この2メーカー3種類のシャープペンを使い分け、原稿を作成しています。

たかがシャーペンですが、正確で見やすい譜面を効率よく作るために、これからもこだわり続けようと思います。

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