譲渡会、だけじゃない動物愛護センター
最近、各地の保健所や動物愛護センターを取材していると、保護された犬や猫の新しい飼い主を探す譲渡事業に力を入れている施設が増えている。
同時に、もうひとつ大きな変化を感じている。
それは動物愛護イベントの充実ぶりだ。
代表的なものは「しつけ相談」や「ドッグトレーニング教室」。
ひと昔前の行政によるしつけ教室は、愛犬の同伴はダメ。1時間程度の講義のあとで、超オリコウなモデル犬のデモンストレーションを見てオワリというものが多かった。
しかし最近は、マンツーマンで職員が30分から1時間近く対応するしつけ相談、愛犬同伴のトレーニング教室がスタンダードになっている。
講師はプロのトレーナー、あるいは研修や独学でトレーニング技術を習得した行政職員。パピークラスと呼ばれる子犬向け、一般的な成犬クラスのほか、愛犬と一緒に動物介在ボランティア参加を目指したい人向けのコースを設定しているところもある。もちろん無料。
また親子向けのイベントも多い。
土日祝日や夏休みなどを中心に、犬や猫とのふれあいスペースの解放や散歩体験、小中学生を対象にしたガイドツアーや見学会が開催されている。
ふれあいに参加するのは、譲渡候補になっている犬や猫、あるいはスタッフ犬、モデル犬として施設で飼われている動物たち。多くの人と接することで、動物にとっても社会化体験ができて譲渡しやすくなるというメリットがある。
たとえば青森県動物愛護センター、静岡市動物愛護センター、名古屋市動物愛護センター、岡崎市動物総合センター、和歌山県動物愛護センター、徳島県動物愛護センターなど。。。これらは今まで取材したほんの一例だが、ふれあいイベントを頻繁に開催している。
こうしたイベントは全国各地の施設の愛護事業のひとつとして定着化していて、上記以外でも開催しているはず。※上記各施設の詳しいイベント内容・開催日・時間は各自でチェックしてくださいね~
ちなみにトップの写真は、静岡市動物愛護センターのヒトコマ。
ふれあい動物のミックス犬の「あずきちゃん」と「あまのくん」(手前の黒猫)が、のんびりマイペースで来館者の相手をしてくれる。
今どきの動物愛護センターは譲渡会だけではない、今は動物が飼えないけれど動物好き・いつか飼いたいなんて人にとってもナイスなスポットになっているのだ。
2012/08/24 | 未分類
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