*

著作紹介<1>「幻獣ムベンベを追え」

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 著作紹介

『幻獣ムベンベを追え』集英社文庫、2003)
(単行本『幻の怪獣ムベンベを追え』早稲田大学探検部著、PHP研究所、1989)
 太古の昔からコンゴ奥地の湖に棲息するという謎の怪獣・モケーレ・ムベンベ発見を賭け、赤道直下の密林に挑んだ早稲田大学探検部11人の勇猛果敢、荒唐無稽、前途多難なジャングル・サバイバル78日。「買ってね、読んでね。…今の世の中には絶対に、こういう本が必要なんです」(解説)子供の心を忘れないあなたに贈る、痛快ノンフィクション。(解説:宮部みゆき)
<著者から一言>
 私のデビュー作。というか、これを書いてしまったがために、なし崩し的に辺境ライターとなった。
 来年、漫画化(!)される可能性あり。
<書評など>
「痛快な冒険ノンフィクション。…結果的にはかなり悲惨な探検行だったようだが、その惨状を筆者の隊長・高野秀行氏は巧みな文章力でカバーしている。人物のとらえかたにしろキャンプでの出来事の描き方にしろ、緩急自在でなかなかどうして読ませます」
(香山二三郎『本の雑誌』1989年3月)
「我われは世界の輪郭をつかんだ気でいるが、実はつかんでいない。探検とはそれを明かすものだ。この報告は、その細部を語って飽きさせない」
(倉本四郎『週刊ポスト』1989年3月)
「おい、おまえら、正月でお年玉もってるだろ。この本、買え! 面白くなかったら、おれを殴ってもいい!」
(大槻ケンヂ「オールナイト・ニッポン」で絶叫、1989年1月)
「戦時体験のような冒険記が、単なる蛮勇の羅列に終わっていない所も本書の魅力。…肝心のムベンベはどうした?などと訊ねるのが蛮行に思えるような、読み応えのある探検記だ」(『週刊文春』1989年3月)
「若さゆえの無鉄砲さ、がむしゃらさがまぶしいくらいきらめいている。読後に元気が出る一冊だ」(吉田伸子、『朝日新聞』2004年7月11日)

関連記事

no image

『極楽タイ暮らし』

『極楽タイ暮らし』(ベストセラーズ、2000年) タイに暮らして初めてわかった「微笑みの国」の人々

記事を読む

no image

著作紹介<3>ワセダ三畳青春記

著作紹介<3> 『ワセダ三畳青春記』集英社文庫、2003  三畳一間、家賃1万2千円。ワセダのぼろア

記事を読む

no image

『異国トーキョー漂流記』

『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫) 発売!! 「私」には様々な国籍のユニークな外国人の友だちがい

記事を読む

no image

著作紹介<4>「西南シルクロードは密林に消える」

『西南シルクロードは密林に消える』講談社、2003  中国・成都からビルマ北部〜インド・カルカッタ

記事を読む

no image

ビルマ・アヘン王国潜入記

著作紹介<5> 『ビルマ・アヘン王国潜入記』(草思社、1998)  世界最大のアヘン生産地にして、

記事を読む

no image

著作紹介<2>巨流アマゾンを遡れ

『巨流アマゾンを遡れ』集英社文庫、2003年 (単行本『アマゾンの船旅』ダイヤモンド社、1991年)

記事を読む

Comment

  1. NONO より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    早くマンガになって欲しいっス。
    マンガになった自分、見たいっス。
    アニメにもなったらいいな、っス。
    あの時、ムベンベ見つかってたら、
    「プロジェクトX]になってたのになあ〜
    惜しいっス。
    でも、どうなっても、やっぱりオレは
    モテナイっス。

  2. CROQUIS より:

    幻獣ムベンベを追え

    正月気分のほろ酔い状態でネットを辿っていて、ある人のブログにたどり着いた。読んでみると、適度な脱力感と交友の広さで日々の面白いエピソードが語られている。さすがプロのライターだなー、とすっかり気に入…

  3. Hann典子 より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/125.5.6 (KHTML, like Gecko) Safari/125.12
    どんな本か全然知らずに 本を手に取り読んでびっくり
    異国トーキョー漂流記はたまげるほど面白かったです。
    特に結婚披露宴のスピーチは実は何度も読み返したほど
    感動してしまいました。いやー面白い!
    私は現在大分県 別府市に住むハンと申します。
    カナダ人と結婚してカナダでも珍しい名前になりました。
    数年前までバンクーバーに住んでたんですが
    仕事でこちらに帰ってきました。
    自分がだんだん典型的な日本人の視点からビミョーにズレてきてる
    事に気ずいてたんだけど 高野さんの描くトーキョーに住む
    勘違いした外国人に自分や旦那を見てしまいました。ハハ
    今 ミヤンマーに滞在してるみたいですが
    どうぞご無事で! 軍部に睨まれませんように
    明日高野さんの本を買って読みます。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑