ビルマ・アヘン王国潜入記
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最終更新日:2012/05/28
著作紹介
著作紹介<5>
『ビルマ・アヘン王国潜入記』(草思社、1998)
世界最大のアヘン生産地にして、反政府ゲリラの支配区、ワ州。
東南アジア民族抗争の発火点の実態を初めて明らかにした迫真の記録!
<著者から一言>
私の第4作。タイ・ビルマ・ラオス国境の「ゴールデン・トライアングル」は有名だが、その核心部「ワ州」に外国人として初めて長期滞在に成功。
私の本では、最も正統的なノンフィクションであり、世界的にも評価されている。
とはいうものの、村に住み込んで村人と一緒にケシ栽培を行い、あげくの果てには、自らアヘン中毒になってしまうというお笑い満載の展開は、いつもの「高野本」と同じである。
☆1998年度、講談社ノンフィクション賞候補作。
☆書評
「注目に値する、文字通りのスクープ」
−−ジャパン・タイムズ 2002年3月9日
「旅行記としても、社会政治学的資料としても、あるいは単に面白い読み物としても、この本は、超オススメである」
−−デイリー・ヨミウリ 2002年7月21日
「高野氏の文章は力強い。…とても楽しめる本だ」
−−I-Sマガジン(シンガポール) 2002年3月15日
「ユニークで読者を虜にする本だ」
−−アンドリュウ・マーシャル(米「タイム」誌・特約ライター)
「おい、高野、どうしてこの本、大宅賞を取らなかったんだ?」
−−船戸与一(作家)
「高野氏によるワ州の人々についての記述はただならぬものがある。…本書は、ゴールデン・トライアングルでのアヘン交易を理解するための学習ツールになる」
−−カリフォルニア麻薬管理協会
「本書を読めば、著者が軍の支配下で誰がどのように行動しているのかを描き出していること、またケシ栽培者、その売買に携わる者、麻薬中毒者の日常生活を身近に感じていることが読みとれるであろう。
首狩りの時代から共産党ヘ、そして現在の麻薬・民族問題の恐ろしさと理解の不足から生じてくる問題の諸相が生き生きと描かれている」
−−月刊「トゥーリヤ・ジャーナル」 (オーストラリア・シドニーで刊行されているビルマ語雑誌)
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Comment
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いつも不思議に思っていたのですが、何で王国なんだろう?王制をひかれた歴史はないはずだけど・・・小藩の原始的な封建時代のことなのだろうか? 疑問
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いや、ほんとですね。
「王国」なんて陳腐なものより「共和国」にすればよかった。
もし、文庫化するときには考えます。
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いえいえ共和国よりやっぱり王国の方がインパクトが強いと思います。
このあたりの歴史に強い高野さんですから何か由来する現実があるのかそれともネーミングとしてこういう表現をされているのか疑問に思っていただけです。
くだらないことを書いてしまい済みませんでした。
でも、わかったのですっきりしました。
「アヘン王国」ミステリアスな感じがして強そうでいいとおもいます。
変えないでくださいね。
私は、ある州の旅遊局長さんにこの本の事を聞きました日本に行った学生の頃の友人が送ってくれたそうです。
書評。2005年09月15日読了。海外ルポ「ビルマアヘン王国潜入記」
ビルマ・アヘン王国潜入記 高野秀行 草思社 1998/10出版 277p 20c