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寿司食いねえ

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 B系友人図鑑

パキスタンの事件で書きそびれていたが、
金曜日の「対談」は盲目のスーダン人アブディンだった。
予定通り、「スーダンは日本より数段広い」と紹介したり、
学生から「日本に来たきっかけは?」と訊かれて、
「きっかけはフジテレビ…あ、ちょっと古いか」と答えたりで
学生たちも見かけの外国人っぽさとおやぢギャグのギャップにアゼンとしていた。
まあ、今までの対談では最も笑いが大きかったと思う。
講義終了後、なぜか講義に出席をつづける本の雑誌の杉江さんと一緒に飯を食った。
アブは、杉江さんが寿司が食えないと知ると、
「え、どうして? あんな上手いもんが?」と杉江さんに突っ込む。
「いえ、生魚がそもそもダメなんですよ」
「え、ほんと? かわいそうに…。あ、炙りサーモンとかどう? あれなら食えるんじゃない?」
「炙り? 何ですか、それ?」
きょとんとする杉江さんに炙りを説明して、なんとか寿司を食わそうとするアブ。
杉江さんは毎回、この講義で「心の中で何かが崩れていく」と言っているが、
まちがいなく今回も土石流が流れたと見た。

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Comment

  1. komari-ko より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
    だめだ。どうしよう。
    これから「スーダン」て見聞きしたら「数段」を使ったダジャレを我慢できないかも知れない!
    でも日常生活で「スーダン」て中々出てこないですよね。あーよかった(笑)

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    • あ、そうだったんですね。名監督の知られざる一面を描いているし、著者ご本人の青春記風でもあり、『嫌われた監督』を彷彿させました。落合夫人とサッチー夫人もよく似てるし(笑)いや、面白かったです。 https://t.co/66kmDl74FN ReplyRetweetFavorite
    • 先月から自分の単行本原稿が佳境に入り、読書が全くできなくなっていた。他人の文章が頭に入らない。なんだけど、今日一息ついたあとで、なぜか加藤弘士著『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(新潮社)を一気読みしてしまった。あまりにも自分の仕事と関係がなかったのがよかったのかも。 ReplyRetweetFavorite
    • 単行本を一冊書くのはエベレスト登山にも似ている。頂上に近づけば近づくほど一歩進むのが辛くなる。でもようやく『イラク水滸伝』本文の最終稿を書き終えた。あとはエピローグと参考文献、写真のセレクト、地図の作成、ゲラ校正、専門家への確認……頂上までまだけっこうあるな…。 ReplyRetweetFavorite
    • 文庫1位が久生十蘭!そそられる!! https://t.co/OWK4Bvakwo ReplyRetweetFavorite
    • RT : 本当に良かった。 傍聴していた知人によれば、「著しく正義に反する」という強い表現で無罪が言い渡たされたとのこと。つまり、リンさんの孤立出産での死産を罪に問うこと自体が正義に反するとの判断。 これを機に、日本に暮らす全ての女性の妊娠・出産・選択の… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 崩れたとき生きるすべがなくなる。はずれたものを生息する余地をとっておくこと。中心と周縁。クリエイティビティはいかにして生まれるのかについては、秩序にあわない変なものを見つけ、探しにいく勇気、変なものをみつける臭覚のことなど。理系文系の枠を超… ReplyRetweetFavorite
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