一見ムダなようでも、好きなことに没頭しておくと、後でいいかもよ……というお話
一件ムダかもしれないことが、ひょんなことで役に立つケースがあります。
特に、子どものころ好きだったり、はまっていたことが、大人になって仕事や人づきあいなど、思わぬところで役立った経験のある人は少なくないかもしれません。いわゆる「芸は身を助ける」というやつです。
私の場合は、小さいころ、絵を描くのが好きで、スケッチブックやノート、チラシやカレンダーの裏など、紙の白い部分を見つけては、いろんなものを書いていました。
スポーツカー、ガンダム、キン肉マン……といった昭和な題材に「おっ!」と思った方は同世代。ガンダムやロビンマスクを何も見ずにすらすら描ける人は、クラスの注目の的でしたよね。
小学校の同じクラスには、のちに売れっ子のイラストレーターになった人もいますが、残念ながら小林少年の画力は地区の賞を取るくらいで枯れてしまい、せいぜい鉛筆で与太な線画を描く程度で、しだいに絵の世界と距離を置くようになりました。
しかし、音楽の書籍から、次第にいろいろな出版物の編集を手がけるようになるについて、再び鉛筆で絵を描くようになりました。ただしそれは、きっちりとした絵ではなく、デザイナーさんがレイアウトをする際の設計図となる「絵コンテ」だったり、イラストレーターさんがイラストを描くための手がかりとなる「ラフ」です。
ぱっと見ると、絵というより、落書きに近いのですが、高い画力を持つ、デザイナーさんやイラストレーターさんには、それで意図が通じるため、編集としては、それで許してもらっています。。。
最近は、紙と鉛筆の代わりに、パソコンとタブレットという環境で絵が描けるようになっています。特に、後から修正や構図を変更したい場合など、デジタル環境なら、設定1つですぐに対応できるので、その分、クリエイティブな作業に時間を割くこともできます。
ということで、最近のお仕事は、SAIというペイントソフトのマスターブックでございました。
SAIはWIN用のソフトなので、会社の経理用のパソコンに入れていじってみましたが、直感的に絵を描くことができていいと思いました。何といっても5000円という価格は、PhotoshopやPainterなど高額な描画ソフトに二の足を踏んでいる人にとって、ここから“デジ絵”の世界に入っていく最適解なんじゃないかと。実際に本の編集をしながら思いました。
「ビギナーでもここまでできる!ペイントツールSAIマスターブック」イマジネーション・クリエイティブ編(コスミック出版)
PR
関連記事
-
-
手帳はデジタル?それともアナログ?
一昔前なら、首標のタイトルは 「手帳はシステム手帳?それとも綴じ手帳?」 といったところだと思
-
-
アコギの神様のコンプリート本、『石川鷹彦WORKS II』を編集しました。
去年の9月から制作にあたっていた本が8月末に出版された。 『石川鷹彦WORKS Ⅱ』マットブ
-
-
10月29日、創業10周年を迎えました。
今から10年前の2004年10月29日、金曜日。有限会社AISA(アイザ)は生まれました。 創
-
-
商品マニュアルはなぜ分かりにくいのか?〜編集スキルの応用で解決!〜
このところ、楽譜出版物の編集が少なくなってきたかわりに、思いがけない方向へ進んでおります。
-
-
DVDとセットで楽しめる。ユーキャン「日本の世界遺産」鑑賞ガイドの改訂版を編集しました。
日本に世界遺産はいくつあるでしょう? 正解はこちら。 【日本の世界遺産】 ●文化遺産 1
-
-
明日、SayNo都大会
昨日、やっと趣味悠々が下版した。 入校日になって、ほぼ全ページ修正が入るなど、いろいろハプニング
-
-
5月18日(土)浅草で浪曲のイベントに出演します(私は歌いません)。
縁がありまして、来月、浪曲のイベントに出演することになりました。 (え?何で浪曲と思われた方、浪曲
-
-
相手の返事をどれだけ待てますか?デジタル時代にぐんぐん短くなる“待てる時間”
相手の返事や反応、いわゆるレスポンスに対する待ち時間は、インターネットの普及によって劇的に短くなりま

