情報処理は格闘技だ・・・
公開日:
:
最終更新日:2012/05/25
つれづれ日記
ITジャーナリスト佐々木俊尚さんのセミナーに参加するため、サイゾーへ行ってきた。
佐々木俊尚さんは、電子書籍やツイッターなど、ITの革新がもたらすマスメディア全般の激変と未来について語るジャーナリストの急先鋒である。
「NHKスペシャル放送記念日特集 激震 マスメディア 〜テレビ・新聞の未来〜」に出演し、大メディアのお年寄りを激論でばっさばっさ切り倒していたのは記憶にあたらしい。
月刊誌「サイゾー」で連載中の「ITインサイドレポート」がiPhone、iPad向けの電子書籍「ITニュースの読み方」として出版され、その購入特典としてセミナーに参加することができたのである。
「キュレーションの時代」と銘打たれたセミナーは、普段、佐々木さんがどうやって情報を集め、それをどうやって処理し、自分の仕事に生かしていくのかという流れを軸に、詳しい説明と質疑応答を含め、約2時間に渡って行われた。
中でも、Googleリーダーを使った情報取得の量は圧巻で、毎日およそ1000を超えるフィード(ブログやニュース、その他まとめサイトの見出し)に目を通し、その中から自分に必要な記事を厳選、ツイッターで情報発信したり、スクラップブックのようにストックしていくのだという。しかも、それを細切れの時間を使いながら、2〜3時間で処理(!)するのだ。
試しに、佐々木さんが薦めるまとめサイト類をGoogleリーダーに登録してみたが、フィードの中には海外サイトも半分近くあり、英語をたどるのも一苦労。ひたすら見出しを繰っていく作業は、ストイックで格闘技のようでもあった。
午前中をほぼフィードのチェックに費やし、やっとこ未読がなくなったと思ったら、10分もしないうちに新着情報が届く。これはもう永遠のいたちごっこである。
しかし、情報の最先端を走る彼をして、
「これらの情報はフロー(流れ)であり、それだけでは足りない。知とするには、ストックされたアーカイブ、つまり本を大量に読む必要性がある」
とのこと。
うーん、これだけ情報と格闘した後で、さらに本との格闘とは。
ITジャーナリストとは、情報格闘家と言ってもいいのではないか。。。
セミナー後に書いてもらった佐々木俊尚さんのサイン。思わず書く場所がためらわれる…。
【佐々木俊尚さんが薦めるフィード】
<日本>
・はてなブックマーク
・Livedoor Clip
・Newsing
・BLOGOS
・ガジェット通信
・2NN
・Nikkei BP net
・Yahooトピックス
・Togetter
<海外>
・Techmeme
・Mediagazer
・Mashable
・AlleyInsider
・infoWorld
・TechCrunch
・Huffington Post
PR
関連記事
-
-
本当のハーフ&ハーフをキミは飲んだことがあるか!
昨日の書き込みを台無しにするような、ネタで申し訳ない。 まずはこの写真を見て欲しい。 上がG
-
-
やれることを愚直にやる。そしてチャンスは逃さない
最近、平日に酒を飲まなくなった。 いや、正確には家で飲まなくなった。 去年まで「年間の休肝日が
-
-
祝!苦節うん十年、ついに高野さんが講談社ノンフィクション賞を受賞!!
内容も厚さもすごい、高野秀行『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリ
-
-
創業丸9年を迎えました
2004年の今日、10月29日、会社を設立しました。 創業当日は、江古田のBUDDYで
-
-
大正生まれは名字より屋号
ちょっとした集まりがあって、拝島のそば屋「あずま家」で飲む。 私は重度のそばアレルギーなのだが、
-
-
手帳はデジタル?それともアナログ?
一昔前なら、首標のタイトルは 「手帳はシステム手帳?それとも綴じ手帳?」 といったところだと思
-
-
得意分野の違う人たちとつながる面白さ
昨日は痛飲してしまった。 スタートが5時半だったので、何とか電車のあるうちに解散できたものの、気
-
-
知っているようで、知らないことは多い
Facebookで知り合ったテクニカルライター上田修子さんの共著「仕事を便利にする!クラウド活用T
-
-
「編集」とは、実のところ何をしているのか(2)〜1枚の写真の裏側には膨大なボツの山がある〜
編集の業務の中で、ふだんの生活に役立ちそうなことを書いてみたいと思います。 前編「編集」とは、
-
-
話の長い人は「10文字以内で述べよ」のルールを使ってみる
[/caption] 「10文字以内で述べよ」 これは、日本盛で営業マンをしていた頃、親
PR
- PREV
- 大山の寒さの前には、熱かんも無力?
- NEXT
- 知らない世界に飛び込む面白さ