*

おとなの週末

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


またしても「こんなときに」という話だが、講談社の月刊グルメ誌「おとなの週末」
「移民の宴(うたげ)」という新連載をはじめた。
日本に移住した外国人の暮らしやコミュニティの様子を、「食」中心に見ていこうというもの。
第一回は成田のタイ寺院です。
       ☆        ☆        ☆
昨日、王様のブランチに出てから、「いいマンションに住んでいる」とか「意外に部屋がきれいですね」などと言われる。
まあ、妻のマンションに住まわせてもらっているだけだから当然だ。
インテリアや衛生基準もすべて妻の意向に従っている。
とりわけ衛生基準にはなかなか慣れなくて、今も正直言って完全には慣れていない。
(インテリアの例外は「ミャンマーの柳生一族」の書くらい)
唯一私の部屋だけは治外法権で、うちでは「ゴミため」と呼ばれている。
妻は決して中に足を踏み入れない。
というか、足の踏み場がない。
だからテレビでの書斎風景は「スタジオ特写」みたいなものである。
なにしろ、そのままではカメラもレポーターも中に入れないのだから、
床の本は本棚に押し込み、入りきらないものは、隣の部屋に山積みにした。
もちろん撮影後は元の木阿弥で、
3/11の地震のとき、私の部屋は本やらコンゴの仮面やらがどかどか落下してめちゃくちゃになったのだが、妻に「ほら、見ろよ! こんなだよ」と興奮して見せたら、
「え? いつもと変わんないじゃん」と一蹴されたほどだ。
さて、ブランチ放映も終わったし、書かねばならない原稿もめどがついたので、
いよいよ震災支援活動に本腰を入れることにする。
詳しくはまた。

関連記事

no image

ペルシア猫を誰も知らない

イランのクルド人監督バフマン・ゴバディの『ペルシア猫を誰も知らない』を渋谷ユーロスペースで見た。

記事を読む

no image

『ワセダ1.5坪青春記』見本、届く

前にもお伝えした『ワセダ三畳青春記』の韓国語版、 『ワセダ1.5坪青春記』の見本が届いた。 おおっ

記事を読む

no image

だから「吸うな」「飲むな」

 金曜日、アメリカで日本の小説やノンフィクションを翻訳出版しているバーティカルという出版社に売り込

記事を読む

no image

素晴らしき酒飲み書店員飲み会

酒飲み書店員飲み会(ややこしいね)に招待してもらい、一緒に飲む。 千葉周辺の書店員さんたちと出版社の

記事を読む

no image

空飛ぶ人

「Free&Easy」というアメリカン・カジュアル専門誌のインタビューを受ける。 インタビュアーの編

記事を読む

no image

Let’s go パラグアイ!

残念ながら日本はパラグアイにPKで敗れてしまった。 さぞ落胆している人が多いだろうが、そんな人たちに

記事を読む

no image

長井健司、ミャンマーに死す

毎日このブログではお気楽な話題を提供していたが、 ミャンマー情勢は緊迫の一途をたどっていた。 私のと

記事を読む

no image

「中国人の本音」

人気ブログ「大陸浪人のススメ」の管理人で、それを書籍化した「中国人の本音 中華ネット掲示板を読んで

記事を読む

no image

撮影会はないのか

もうここ半年くらい、ずーーーっと思いつづけていることがある。 自分の泳ぐ様子をビデオに撮影してみる方

記事を読む

no image

書店員の書いたプロレス&格闘技ミステリに感涙

大阪の書店でトークイベントを行ったとき、すごく変わった人に出会った。 書店員なのだが作家でもあ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年4月
    « 3月    
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑