ソマリランド療法の勧め
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
なんとか取材の目処がつき、来週の8日(金)に東京に着く便を予約した。
ソマリ人は、私にとって、おそらく、20年前にキンシャサのザイール人に会ったとき以来の強烈な人々で、今回は単独だっただけに、初めはその傍若無人ぶりや押しの強さに翻弄され、うんざりし、きつかったが、
一ヶ月半もすると、さすがに慣れて来て、気づくとソマリ人そっくりの言動をしている自分がいる。
ソマリ人の言動とは、他人の反応など無視して、ひたすらマイペースを貫くというもの。
いったん慣れると、これが楽なのだ。
思うに、人間関係に疲れた日本人やマジメすぎて精神を病んでる人には打ってつけの環境ではないか。
ソマリランドは治安が日本並みか、日本以上にいいし、物価も安いから、本気でソマリランドでの転地療法を推奨したい。
ともあれ、みなさん、日本でまたお会いしましょう。
関連記事
-
-
大藪春彦賞受賞パーティ
平山夢明さんが『ダイナー』(ポプラ社)で大藪春彦賞を受賞し、 私と妻も受賞パーティにお招きいただい
-
-
くどくどかぱらぱらか
比較的調子よく来ていたブータン原稿がうまくいかなくなってきた。 逃避の意味合いもあって、ある作家の
-
-
タイの黄金のバーミヤン
バンコクから入り、西のラッブリー県というところに行った。 観光客はほぼゼロだが、なぜかバーミヤンみた
-
-
おすすめ文庫王国2012
本の雑誌の杉江さんと久しぶりに打ち合わせ。 私と杉江さんはとかく仲が良く、読書の好みもそっくりのよ
-
-
探検部の後輩、パキスタンで銃撃される
下北沢で某社の編集者と打合せを兼ねて飲んでいた。 本題前の雑談で「パキスタンというのは意外といいとこ
-
-
ノンフィクションの世界はここから始まる
自分も寄稿した本が届いた。石井光太・責任編集『ノンフィクション新世紀』(河出書房新社)。
Comment
AGENT: Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)
高野さん、大丈夫ですか???
東京では9月8日は今週中にやってきます。
なお且つ木曜日に。
葉っぱの食いすぎでしょうか?
それとも他人を無視するソマリランドのカレンダー?
AGENT: Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU iPhone OS 4_3_3 like Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/533.17.9 (KHTML, like Gecko) Version/5.0.2 Mobile/8J2 Safari/6533.18.5
あ、本当だ!
帰国は8日の金曜日でした。
長年の飲酒に加え、今回の葉っぱのやり過ぎで、
完全に脳細胞がダメになってしまったと思います。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
いや、8日はグレゴリオ暦では木曜日なんですけど・・まさかヒジュラ暦かエチオピア暦?
ヒジュラ暦でも曜日だけはグレゴリオ暦と一緒だったと思うんですが、宗派によって日没から一日が始まったり日の出から始まったりするからずれてるのかも・・?
素人の推測ですが、たとえば9月8日の夜の飛行機だったら日没とともにもう金曜日なんじゃないでしょうか。
高野先生が日本社会に復帰できるかどうか、とても楽しみです。