ランニング復活記念に立ち会う
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様
月曜日の晩、チェンマイ門の近くにある日本人ゲストハウスの庭先で開催されたライブを見に行った。
元「たま」の「ランニング」こと、石川浩司氏が私の本を愛読してくれているとのことで、
ツイッターを介して呼んでいただいたのだ。
石川さんは日本の冬が寒くて耐えられず、過ごしやすい場所をあっちこっち探したあげく、数年前からチェンマイに落ち着き、
以来、毎年2月はチェンマイで過ごすという。
私は30年前にテレビを見る習慣を失い、芸能界のことはとんと疎い。
「たま」は辛うじて名前は知っていて、「木星に着いたよ~」という歌が流行ったらしいということもなんとなく記憶しているが、
そこまで。
この日、初めて知ったことだが、たまはもともと4人のソロ・シンガーが集まって始め(途中で一人抜けて3人になったとか)、
全盛期には紅白にも出ていたというからびっくり。
3名のうち、石川さんと知久さんという人は今でも「パスカルズ」というバンドで一緒に参加している。
パスカルズは音楽各分野のプロ集団が集結したバンドというよりオーケストラみたいなもので、
ヨーロッパでは高い評価を受け、何かのヒットチャートで1位を記録したこともあるという。
なんだけど、石川さんはメジャー指向は皆無のようで、2月は何にも仕事をせず、チェンマイでまったり過ごしている。
しかも、一般ファンも希望者はチェンマイに来て、一緒にご飯を食べたり、マッサージを受けたりしているというから、
その敷居の低さというか、ものにこだわらなさは瞠目に値する。
で、今回は知久さんの誕生日ライブで、ゲストとして石川さんが参加というこ%E
関連記事
-
-
まるでカフカの「審判」
「オシムの言葉」(集英社文庫)などユーゴ・サッカー三部作で知られる木村元彦氏から 「争うは本意
-
-
自殺削減を国策として掲げたいワケ
最近、人に会うと「賞をとって忙しくなったんじゃない?」と言われるが、 実際には賞云々以前に、二
-
-
本の雑誌年間ベスト1
本の雑誌1月号が届く。 恒例の年間ベストテンの1位はあの新人の快著。 しごく納得。 あの秘境ノンフ
-
-
有名人ではありません
この一週間はインタビューが多い。 読売新聞、PL教の雑誌、そして今日は図書館教育ニュース。 最近では
-
-
今明かされる「野々村荘秘話」
新国劇の島田正吾が亡くなった。 「新国劇」など、私には何の関わりもないと思うだろうが、多少の縁
-
-
2014年に読んだ本ベストテン
新年あけましておめでとうございます。 昨年はほんとうに忙しかった。というか、その慢性多忙状態は
- PREV :
- 思い出探しに来たわけじゃないけれど
- NEXT :
- 前回はブチ切れて、すみません。