ひそやかに『謎の独立国家ソマリランド』完成
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様
2月18日発売の新刊『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(本の雑誌社)の執筆が
ようやく完全に終わった。感無量だ。
今回の本は私にとって、『西南シルクロードは密林に消える』以来の勝負作である。
といっても、私の過去の勝負作は『西南シルクロード』も『アヘン王国潜入記』も見事に売れなかったし評価もされなかった。
また、勝負作ではないが、『世にも奇妙なマラソン大会』は「王様のブランチ」で取り上げられることになり、「やった、これでブレイクだ!」と杉江さんと喜んでいたら、放映予定の前日に東日本大震災が発生し、パーになった。
私が「今度こそ!」と力むと、ろくなことにならないのである。
私のせいで日中軍事衝突などが起きたら目も当てられない。
だから、今回のソマリ本も、いくら自分では「革命的なノンフィクション」とか「これ以上面白い本は書けない」とか思っていても、
静かにひそやかに宣伝していきたい。
ついては(以下、小声)、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ネットなどマスコミ・出版関係の方、書店員の方で、ご希望の方にはプルーフ(見本ゲラ)をお渡しします。
また、インタビューやトークイベント、講演、テレビ・ラジオ出演なども積極的にやらせていただきたいと思っていますので、
本の雑誌社もしくは直接私に声をかけてください。
関連記事
-
-
2013年に読んだノンフィクション・ベストテン
毎年恒例となっている「今年読んだ本ベスト10」をやるのをすっかり忘れていた。 今急いでやります。
-
-
室町クレージージャーニー
昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極めて独特な倫理観や世界観をお話
-
-
島国チャイニーズと沖縄系ブラジル人
読了してから時間が経ってしまったが、野村進『島国チャイニーズ』(講談社)は 万人にお勧めの良書であ
-
-
抱かれたい路上の男ナンバーワン
先日紹介した『TOKYO 0円ハウス0円生活』(大和書房)の著者・坂口恭平が その本に登場するスーパ
-
-
本日発売。自分にとっては世にも奇妙な本
『世にも奇妙なマラソン大会』(集英社文庫)、本日発売です。 私はたいていすごく苦しんで原稿
-
-
アラジンは中国人だった!?
旅のトリビア「たびとり」はまったく反響がなかったが、懲りずに最近驚いたことを一つ。 山田和『インド
- PREV :
- ゴール目前で足がつったマラソンランナー
- NEXT :
- 2012年に読んだ本ベスト10


