酒にふりまわされる人生
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
この十数年で飲んだ大量の酒がついに体の飽和量に達してしまったのか、
まったく酒を飲む気にならず、なんと3日も飲んでいない。
個人的世界記録だ。
困ったのは、6月末発売の『イスラム飲酒紀行』のあとがきを書かねばならないこと。
今現在、酒に関心がないというか全然飲みたくないので、何を書いていいか思いつかない。
考えてみれば、イスラム圏での旅行(取材)では、飲めない環境なのに飲みたくてしかたなかったのに、今は飲める環境なのに飲みたくない。
「間違う力」としか言いようがないけど、どうする、あとがき。
☆ ☆ ☆
出版社から「電子書籍の契約をしましょう」と言われている。
一時は電子書籍で新しいビジネスが展開できるかも!なんて考えたりもしたが、
冷静になってみたら、自分自身は液晶画面で本なんか読みたくないし、
電子書籍にする場合は結局アマゾンなど巨大地主の「小作人」になるか、日本の出版社みたいな小地主と細々とやっていくしかないとわかったので、
やる気を失っている。
ただ、電子書籍は、海外在住の人、長期旅行の人にとっては福音だろう。
私の本も電子化されたら海外在住の人が喜ぶだろうか。
「一時帰国したときに買えばいい」とか「そこまでして読みたいわけじゃない」と思っているかもしれない。
みなさん、どう思います?
☆ ☆ ☆
ポプラ社の小冊子「ASTA」掲載用に、『困ってるひと』の大野更紗さんと対談した。
単行本のカバーデザインもあがってきていたので、大野さんと編集者のSさんと眺めた。
去年の4月に入院中の彼女に会い、「何か書きたい」と言うので、
企画をつくり連載の場をもうけた。
あれから一年しか経ってないのに、この展開の早さは何だろう。
対談の中で、大野さんは「私のお手本は寅さん」と言っていた。
「ダメな人だけど、言うことは正直だから」
対談終了後、続編の相談もしたが、とにかく正論を振りかざす評論家になったりせず、「寅さん路線」は継続していってほしいと思う。
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Comment
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私も液晶画面で本なんか読みたくありません。20数年前、長期旅行者だったときは日本語の活字に飢えてましたね。数冊の文庫本を何度も読み返し、日本人旅行者と会うと交換し、安宿の書棚に日本の本があると狂喜乱舞。おかげで興味のないジャンルの本も結構読みました。今のバックパッカーはどこへ行ってもネットで最新情報を集めているんでしょうね。隔世の感ありです。
高野さんには古い不器用世代の代表でいてほしいとも思いますが、あまりこだわりもしません。もしかするとウンコするとき紙派?ウォシュレット派?って聞いてしまうくらいつまらない悩みなのかもしれませんよ。
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海外在住なので、電子書籍大歓迎です!その前にタブレットPCを買わなくてはいけませんが。
大野更紗さんは「女寅さん」説、私は一度お会いしただけですが、納得です。『困っているひと』の刊行が楽しみです。
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私も液晶画面で本を読むのは苦手ですが、海外在住なので、日本の本を読むため、電子書籍リーダーの購入を検討しています。そこで、E書籍でどんな本が読めるの?と思い、一番初めに検索ボックスに入力したのが、高野さんの名前でした。本好きの海外在住者にとっては、電子書籍という形でも、読めるのなら大満足、贅沢は言っていられない、というのが現状です。飛行機の荷物の重量制限があるので、帰国時に持ち帰れる冊数も限られてしまいますし・・・
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私も海外在住ですが、高野さんの著書が電子書籍になったら感謝感激です!!
特に最近単行本で出されていますが、海外での書籍代は、元値×日本からの距離に応じてって感じなので、痛いです(^^;
私は今アジアだけど、ヨーロッパの人とか大変そうです。
そして私は引越しが多いので、電子書籍になったら身軽になれるのもうれしいです。
今までの著書も電子書籍になったら多分買い直しますよ。
「西南シルクロード・・・」だけは、森清さんの写真が大好きなので単行本で持っておきますけどね(’-‘*
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こんにちは。高野さんを一方的にお慕いしているものです。
先刻友人に、毎日晩酌する女子大生なんていないよ…なんて言われてしまったすぐあとの今、奇遇にもこの記事を拝見している次第です。お酒関連の高野さんのご著書が出るとのこと、嬉しいです。お酒を飲んでもいいのだと勝手に受け取らせていただきます。
////
電子書籍のお話ですが、新人女子にはばかられてハンカチを噛むお局の気分です。
長文失礼しました。
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僕は以前メキシコに住んでいたのですが、海外在住の皆さんと
一緒で活字にものすごく飢えてました。飢えていたので、読めないと
わかりつつ好きな作家さんのブログや新刊などをネットでチェック
してました。
高野さんの本も、買っていた分は家の本棚から親に送ってもらい。(色違いの本はミスで送ってもらえなかった)、新刊は一時帰国する人に頼んでました。日本よりも値段が高くなる分は全然問題なかったのですが、頼む面倒さ。頼んだ本が正確に届かないわずらわしさ、何よりも頼んでからのタイムラグがありすぎて
いやでした。
海外にいる日本人には高野さんのフアンは多いのでは?僕はみんなに
持ってきた本を薦めたところ、みんなはまっていきました。
電子書籍に一票!
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紙か電子書籍、どっちでもいいです!
大野さん本たのしみです!
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たとえ電子書籍化されても、高くても、紙のほうを買う。
けど、引っ越し時は捨てる。
でも、また読みたくなったら、また買うと思う。
(わ〜、いい読者)
お願いは、電子書籍のみ発表の作品を作らないでほしいです。
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電子書籍はぜひやってください!個人的にはiphoneのブックアプリでやってほしいです。
電子書籍の良いところは買おうと思った時に、どこにいてもその場で買えることです。旅をしてても、誰かを待っている時にも、トイレでウンウンうなってる時も、そういえばみたいな感じで買えてしまう。そしてそのまま読めてしまう。あ、もちろん私は神聖な高野さんの本をトイレでウンウンいいながら買ったり読んだりするような無粋で不正議で活字文化をけがすようなことは絶対にしないですが。
でも、そんな気軽な読者のむこうにある冒険も素敵で、味があると思います。
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iPadにて高野さんの著作を全部PDF化してi文庫HDというアプリで読んでいます。
自分も最初裁断する前は、紙のほうが絶対いいんだからやめたほうがいい、なんて思ってましたが慣れてしまえばなんのことはなく今ではウンウンうなっている時でも出先でも寝る前でもiPadひとつあれば好きなときに気軽に読む事が出来るので、やってよかったーと思っています。
ただ自分もどういうわけか「西南シルクロード」だけは紙のままです。
自分も紙と電子書籍の両方、という意見に賛成です!
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私は電子書籍に大変な危機感を持っています。
理由は読書は大好きなのですが図書館で借りて読む人だからです。
大好きな高野さんの本も借り読みです。ごめんなさい。
電子書籍の割合が増えれば紙の本はマニア向きの高級化志向になって
価格は高くなって図書館に入る部数も減るんだろうなあ。
まさか図書館へ自分のiPAD持っていくとそこへ「さらさらー」と入れてくれて
「○日までに返却してください」なんてことにはならないよなあ。
残りの人生どこへ引っ越すことになってもいいけど
図書館の近くに住みたいと思っているのに…
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お酒飲みたくない心境・・・。女性の私は、体調のせいで、そういうことが、たま〜〜にありますが、3日とは、、、深刻ですね。
守護霊さんがチェンジしたとか?(無宗教ですが、守護霊はいるような気がしている)
えっと、海外在住ですが、一時帰国の際はもちろん、友達が来るときに頼んで、高野さんの本はすべてゲットしています。
電子書籍はピ〜ンときませんが、多くの人に、高野ワールドに浸ってもらえると、世界が、地味ではありますが、明るくなりますね。。
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なるほど、いろんな意見があるんですね。
電子書籍はいずれ出ことにします。
ただ、どこで出すのがいいか。
内容にもよりますね。
例えば『世界のシワに夢を見ろ!』ならiphoneのアプリで
トイレでうんうん言いながら読むのに適しているかもしれません。
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私は海外長期旅行者ですが、『世にも奇妙なマラソン大会』は電子書籍として読みました。Amazonで本を注文して、電子書籍化する業者に直送し、PDFデータをダウンロードしてiPadで読むという面倒なプロセスを経ています。電子書籍として最初から売ってもらえば個人的にはとてもありがたいです。
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年とるとね、文字を拡大できるってありがたいですよ。
それと、本の置き場所にも困ってくる。
ここ1年は様子見ですが、電子書籍に一票!
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電子書籍ならかえって森清のカラー写真をふんだんに使えるかもしれませんね。
あと、映像も入れてしまうとか。
『怪獣記』や『ムベンベ』など。
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>高野さん
それは!ぜひぜひお願いします!!
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画像あるいは映像つき電子書籍、大賛成です!特に、アヘン王国、怪獣記、ムベンベは写真をもっと見たいと思っていたので。印刷本はすでに持ってますが、画像つきなら電子書籍版もすぐ購入します!
村上龍の電子書籍「歌うクジラ」は坂本龍一による音楽がついているとか。高野さんも義兄(でしたか?)さんに音楽をつけていただくというのはどうでしょうか?
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電子書籍で出すこと自体は良いのですが
電子書籍のみでの作品になってしまうのは個人的には嬉しくないですね。
本でも出て、電子書籍でも出るという状態になるのであればそれは良いことだと思います。
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アニメ・マンガ・映画はもちろん、小説も大家だけではなく(バンコクで奥田英朗のタイ語訳を見た時はびっくりしました!)いろんな作者の物が世界に発信されていますが、日本人の書いたノンフィクション(特に海外もの)の存在感の無さときたら寂しい限りだと思います。
ここは「善悪の彼岸」やワセダ青春シリーズですでに海外進出の実績がある高野さんの本が、電子書籍で新たな市場を開拓してくれたら・・・と考える次第です。
自著に限らず、プロデューサー業も海外に目を向けてはいかがでしょうか?
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はじめまして。王様のブランチがきっかけで高野さんの本を読むようになった者です。
いまさらなのかもしれませんが、イスラム飲酒紀行の電子書籍版、出ていたんですね。(私がチェックしたサイトでは9月21日からでしたが。)
近日中に電子書籍リーダーを購入する予定なのでとてもありがたいです。
他の作品も期待しています。
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え、もう出てるんですか?!
で、それはどこをどうチェックすると見られる、というか購入できるんでしょうね。
まあ、担当編集者に訊くのが早いか。
AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.1; ja; rv:1.9.2.22) Gecko/20110902 Firefox/3.6.22
わかった限りの取り扱っていたサイトです。「イスラム飲酒紀行」や「高野秀行 」などで検索してみてください。
http://www.paburi.com/paburi/
http://books.bitway.ne.jp/meng/cp.php?req=top&site=book
http://dl.rakuten.co.jp/
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http://ebookstore.sony.jp/
購入に関しては私もまだ利用したことが無いので、各サイトの利用ガイドなどをご参考に・・・スミマセン