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グレート関野6歳説

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

 探検部の大先輩であるグレートジャーニーの関野吉晴略して「グレート関野」に会い、都内某所にある秘密スポットに連れて行かれる。
 
 爆発チリチリ・カーリーヘアに銀縁メガネという怪しげな人物に紹介され、謎めいたことをされる。
 いつか、このときのことを明るく笑って書ける日が来ることを切に願う。
     ☆         ☆        ☆
 その後、関野さんと一杯やりながら旅の話などを聞く。
 たまに日本に帰ると、毎日いろんな人に旅の話ばっかりしているはずなのに、
「少年のように目をキラキラさせて」という陳腐な表現が陳腐でなくなるような純粋な表情で、探検部のずっと下の後輩である私に「メキシコでね、すごく面白くてね…」という調子でほんとうに楽しそうに語り続ける。
 なんだか、こっちまで楽しくなってしまう。
 しかしこの人、ほんとに60歳なんだろうか。
 6歳じゃないのか? かなりサバ読んでも16歳にしか思えないのだが…。

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Comment

  1. shima より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506)
    > いつか、このときのことを明るく笑って書ける日が来ることを切に願う。
    なんか気になりますね・・・

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    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
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