室町クレージージャーニー
公開日:
:
高野秀行の【非】日常模様
昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極めて独特な倫理観や世界観をお話しした。
この番組をご覧になって「ソマリ人はクレイジー」という感想を抱いたかもしれない。
ところがである。実は室町時代の日本人も同じくらいクレージーだった。
というか、ソマリ人と室町人はかぶりすぎなのだ。
さすがに番組内で話す余裕はなかったのだが、
それについては明治大学教授で日本中世史専攻の清水克行さんと対談を行っている。
題もクレージーで、『世界の辺境とハードボイルド室町時代』(集英社インターナショナル)。
こちらで対談の一部を試し読みできます。
関連記事
-
-
知られざる危険地帯・タイ最南部の謎
私は定期的に新聞を変える。どれも一長一短で決め手にかけるからだ。 今月からは久しぶりに朝日新聞
-
-
わが読書人生史上、最高に驚いた出来事
宮田部長の『スットコランド日記 深煎り』(本の雑誌社)を読んでいた。 例によって、四国のお遍路だと
-
-
未知の未知動物マリンダとは?
右絵:目撃者によるスケッチ。 彗星のごとく、私の前に現れた未知動物「マリンダ」の続報をお伝えするのを
-
-
鼠にも刺青を彫る?!――『バタス 刑務所の掟』
藤野眞功『バタス 刑務所の掟』(講談社)を今頃読んだ。2010年に出たとき、本屋で立ち読みしたが、な
-
-
小説にいちばん近いルポ
日本に移り住んだ外国人の食生活を追った『移民の宴』。「おとなの週末」で連載したものを大幅に加筆修正
- PREV :
- 次のクレイジージャーニーはこの人だ!
- NEXT :
- 『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます
Comment
はじめまして。大変興味深く読ませていただきました。
高野さんのご本を読むと、そこから派生して様々な本を読みたくなり、知的好奇心が自分にまだ残っていたか…と嬉しく思います。
ご質問なのですが、今まで私の中で、ソマリアというと女性割礼とそれに伴う感染症をはじめとする合併症を連想するイメージがありました。(ソマリアに限りませんが、あくまでもイメージです。)国連や女性団体なども啓蒙活動を行っていたかと思います。
デリケートな問題で、高野さんが女性に聞かれるのもなかなか難しいかと思いますが、私の興味は、高野さんのご本に登場する、教育及び知的レベルが同年代に比較し高いと思われ、世界情勢を耳にする機会も多いであろうソマリアのジャーナリストの男性は、女性割礼及びその合併症に対してに対してどのような意識を持っておられるのか?ということです。
もし気が向かれましたら、お手すきの時に教えていただけましたら幸いです。
突然申し訳ありません。