決勝戦・三位決定戦はまだですが、W杯が終わった後は、毎回ぼ〜っとして思考能力をもてない時間が続きます。そうなる前に、このあたりで夢のような一ヶ月を振り返って、「特別企画/2006W杯」をシメようと思います。
「予選リーグ第1節を終えて」と重複しますが、今大会の特徴として次のようなことが挙げられると思います。
・過去の大会と比較して、大番狂わせはほとんどなかった。
・過去優勝国7カ国のうち、今大会に参加できた6カ国はすべてベスト8まで残った。
・これまでの大会同様、ヨーロッパでの大会はヨーロッパの国が決勝まで残った。
・ボールの構造が改善されたため、ミドルシュートが量産された。
・守備の充実したチームが順当に勝ち残った。
・その結果、崩して得点をもぎ取るよりも、リスタートからのゴールが目についた。
・審判のジャッジやシステムがかなり改善された。
まぁ、ジャッジについての賛否は毎回のようにあり、今回も不穏な判定・微妙な判断がけっこうありましたが、以前よりは改善されてきたと思います。
予想に関しては、リーグ戦一巡目終了時・トーナメント第一戦終了時・準決勝時と、自分なりにやってみました。まぁ、勝率はそんなに高くはありませんでしたが、ハズれてもそれなりに楽しむことはできました。
あと、サッカーそのものはもちろん好きなのですが、それと同じくらいに、映像に映し出されるサポーターの姿を見るのが好きです。みんな、自分の国や好きなチームを力一杯応援しています。前回大会で、アイルランド敗退時に茫然自失・放心状態になっていたおじさんの姿が未だに忘れられません。勝っても負けても、素直な表情っていいな、と思います。
数々のドラマがあり、それぞれの国事情や社会環境が見えてくるのがW杯です。サッカーは人に大きな感動を与えます。と同時に人の心を覚醒します。このアナログでシンプルでどこまでも人間的な競技は、ときに人間を狂人にしてしまいます。
日本敗退の際に感じていたことですが、今回もまた、マスコミの異常な騒ぎ方・煽り方は、どう考えてもなにかが違うと思ってしまいます。騒ぐだけ騒いどいて、敗退後のW杯扱いがそれまでと同等と言えたかどうか疑問です。「喉元過ぎれば〜」という考え方が蔓延する以上、いつまでたっても日本のサッカーは世界レベルには追いつかないし、今のままでは2010年大会参加はきわめて難しいと思っています。
直接サッカーに携わる人々だけでなく、盛り上げる立場の人たちが、せめてもっと社会的・国際的な認識を持った上で、大いなる勘違い野郎にならないことを切に望みます。
祭りのあと vol.1
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