祭りのあと vol.3

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個人的に決勝よりも注目していた3位決定戦が終わりました。カーンとフィーゴという両ベテランの貫禄と、若手の台頭による世代交代の妙を感じさせる、はつらつとした好ゲームでした。また、日本の上川審判の冷静なレフェリングも好印象。放映の一番最後、観客席に掲げられた「DANKE!」の垂れ幕が、祭りのあとを感じさせました。

Group D
メキシコ

・サンチェス(GK)
父の急逝にめげず、チームメイトに支えられて勝利したシーンは感動的。

ポルトガル

・フィーゴ(MF)
ベテランの中ではやはりこの人が一番。
・C.ロナウド(MF)
フィジカル・スピード・テクニック、どれをとってもトップクラスで、見ていてホレボレした。2010年だけでなく2014年までも楽しみな若き闘将。

Group E
チェコ

・ネドヴェド(MF)
33歳にしてあのスタミナには脱帽。走るのが趣味だとか。もっと見たかった。
・ロシツキ(MF)
フリングスの開幕シュートを彷彿させるゴールは圧巻。
・チェコ・トライアングル
常に三角形を保持し、ワンタッチでパスを回して敵陣に迫るチェコのサッカー。緻密でいて爽快さを感じる。

Group F
日本

・オシム騒動
残念ながら印象シーンはナシ。強いて挙げれば、唯一得点の三都主によるアシストくらい。むしろ、敗退直後のオシム監督就任騒動の方が印象深い。

ブラジル

・ロベルトカルロス(DF)
ブラジルの中では唯一好きな選手だが、今回はマイナス要因が多すぎ。そういう意味で、今大会のブラジルを象徴するような存在だった。

Group G
フランス

・ジダン(MF)
ジダンのプレイというより、準決勝終了直後、誰よりも先にフィーゴの元に駆け寄り、健闘をたたえて抱き合ったシーンが印象的。
まぁ、なんだかんだ言ってもW杯はおもしろい。そして無条件に大きな感動に包まれます。約1ヶ月間、なにはさておきこのカテに集中してきました。4年後を楽しみに、このあたりで閉めようと思います。

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祭りのあと vol.2

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最後に、今回の大会で印象に残った選手やシーンを、2回に分けてチーム別にまとめてみます。もちろん超個人的な見解なので、すべてのチームが印象に残ったわけではありません。強国であっても自分としてはさほど印象に残っていないチームもあります。逆に、一勝もできなくても深い感動に包まれた国もあります。だからこそ、W杯はおもしろいんです。

Group A
ドイツ

・レーマン(GK)
カーンを抑えただけのことはある。弱点とされた守備陣の穴を、身体を張って埋めていた。
・ラーム(DF)
やはり大会初ゴールは強烈なインパクト。両SBができ、献身的なプレイもGood。
・シュバインシュタイガー(MF)
攻撃を演出する若手の代表。縦横無尽の活躍は、世代交代の中心的存在として今後が楽しみ。
・フリングス(MF)
今大会の特徴であるミドルシュートの量産を示唆する開幕シュートは、歴代のベストゴールにも数えられそう。
・クローゼ(FW)
質実剛健なゲルマンストライカーの印象で、他選手へのボール供給も積極的。

Group B
イングランド

・J.コール(MF)
イマイチ冴えなかった黄金の中盤にあって、なんとか支えていたと思う。
・ルーニー(FW)
イングランドの選手らしからぬ、感情むき出しで闘争心旺盛。今後に期待大。

トリニダード・トバゴ

・ベーンハッカー(監督)
スウェーデンと引き分け直後、真っ先に選手達の元に駆け寄り健闘をたたえていた。強面ながら、父親のような広い優しさを感じた。
・チーム全員
特定の選手ではなく、チームとして最も印象に残った国。初出場で一勝もできなかったが、誇りを持ったひたむきなそのサッカーには、大きな感動をおぼえた。トリニダード・トバゴという国を全世界に知らしめたことだろう。

スウェーデン

・リンデロート(MF)/ウィルヘルムション(MF)/リュングベリ(MF)/ラーション(FW)/イブラヒモビッチ(FW)
このチームについては、今更言うことなし。トーナメント緒戦でドイツと当たったのが不運だが、チェコ・オランダと並んで最も好きなチームの一つ。超攻撃的な前線3人に注目しがちだが、ゲームを底辺から組み立てるリンデロートには特に惹かれた。

Group C
コートジボアール

・ドログバ(FW)
弱小チームにあって獅子奮迅の活躍。以前一緒に演奏したモーラムのラムリにどことなく似ているような気がして、他人とは思えなかった。

オランダ

・ロッベン(FW)
パス回し中心の近代サッカーにあって、ドリブルで駆け抜けるタイプとして好印象の逸材。
・オランダサッカー
お家芸であるピッチを広く使うサッカーは、もはや芸術。

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