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ダイエットとヒナゴン

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

数日前、妻・片野ゆかが出版した新刊『ダイエットがやめられない 日本人のカラダを追及する』(新潮社)を読む。
「体脂肪率」という言葉を体重計メーカーのタニタが「発明」したとか、明治天皇が異常に自分が太っていることを気にしていたとか、”ダイエット・トリビア”の趣もあるが、
感想は一言でいうと、「ダイエットは女子のロマンなんだなあ」ということだった。
じゃあ、男子のロマンは何か?
いずれ、そういうことについても書きたい。
      ☆          ☆         ☆
重松清『いとしのヒナゴン』も読了。
現代小説を久しぶりに読んだ。もちろん、テーマがUMAものだからである。
ヒナゴンはもちろん広島のヒバゴンがモデルだ。
重松清のことだから相当、ヒバゴンについて調べたと思う。
いろいろ勉強になった。
小説のなかで町役場に「類人猿課」が創設されるという設定があり、
「いくらなんでも…」と思っていたら、モデルである比婆郡西城町役場で
実際に「類人猿係」があったらしいと「あとがき」に記されていて、
これまた驚いた。

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