忘年会ゼロで読書
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様

今年の暮れは素晴らしいことに、忘年会ゼロ。
単に友だちが離れて行っているだけかもしれないが、自分の時間がたっぷりあるのはいいことだ。
(あ、あと声がしばらく出なかったときに2件、飲み会をキャンセルした。忘年会じゃないけど)
おかげで久しぶりに長篇海外ミステリなんぞも読んだ。
トム・ロブ・スミス『チャイルド44』(新潮文庫)。
スターリン時代のソ連を舞台に繰り広げられる連続猟奇殺人事件を
KGBから粛清されかけた捜査官が追うというもの。
ラオスを舞台にした『老検死官シリ先生がゆく』もそうだったが、
独裁国家で自由が全く利かない状態で事件の捜査をする話は
犯人を追いつめれば追い詰めるほど、
探偵側が同時に追い詰められていくという展開になるため
ひじょうに読み応えがある。
それにしても欧米のミステリはたまにしか読まないのに
いっつも連続猟奇殺人事件か連続レイプ殺人事件のような気がする。
このくらいやらないと読者の興奮を呼べないのだろうか。
関連記事
-
-
Low Positionの秀作3本
ドキュメンタリーの秀作を3本観た。 どれもLow Positionという制作グループのメンバーの手に
-
-
未確認思考物隊の新テーマ
保江邦夫『武道VS物理学』(講談社α新書)はあまりに凄い本だった。 癌を患ったひょろひょろの世界的
-
-
「同志」タマキンさんに会う!
宮田珠己ことタマキング(逆か)と会う。 タマキンさんの『52%調子のいい旅』が幻冬舎文庫から出ること
-
-
笑えるノンフィクション・旅行記を教えてほしい
ちょっと前に、これから写真に力を入れると書いたが、 パソコンの使い方に悪戦苦闘しているうちに原稿に
-
-
ノンフィクションの世界はここから始まる
自分も寄稿した本が届いた。石井光太・責任編集『ノンフィクション新世紀』(河出書房新社)。
- PREV :
- チャリ仲間が芸術祭大賞をプロデュース
- NEXT :
- 枡野浩一の読書道


