初執筆「日本の名山」完成
公開日:
:
最終更新日:2012/05/25
今日のお仕事
12月から取りかかり、ほぼ6ヶ月をかけて制作に携わった「日本の名山」(ユーキャン)が完成した。
DVD10巻にフルカラー144ページの鑑賞ガイドがつき、さらに購入特典として山々の四季を追った「名峰の四季」という写真集も付属する。
弊社は鑑賞ガイドと写真集の編集一式を担当した。
映像の方はNHKの「日本の名峰」を再構成したもので、なんと取材から制作まで足かけ3年も費やした大作である。
当初、山専門のライターさん数名に原稿を発注し、編集に徹しようと思ったところ、木曽駒ケ岳や甲斐駒ケ岳、赤石岳など、長野県出身の私にとって、非常に馴染みのある地元の山がカバーされていたため、方針を一転。
「全部自分で執筆しつつ、編集もやる」という荒行のような制作スケジュールを自らに課してしまう。
ユーキャンの担当さんに「小林さんもMですか?」と言われ、“も”に激しく反応しつつも、「はいそうです」と明るく答えながらカンヅメで原稿を書いていた日々が懐かしい。
昨今すっかり「写真はデジタル」という環境の中、久しぶりにライトボックスを引っ張り出し、写真のほぼ90%がポジという環境での編集はやりがいもあり、デザイン事務所のデザイナーさんも「わー、ポジとか久しぶり」といいながら、こつこつスキャン作業をしてくれた。
音楽出版物も含め、いままで200冊近い本をつくってきたが、ライターとしてまるまる本一冊を書き上げたのは、実は今回が初めて。
残念ながら「日本の名山」はユーキャンの通販商品であるため、一般書店には並ばない。しかし、自分にとっては記念すべき、そして忘れることのできない本となった。
現在、地方の都市で販売のサンプルデータを取っており、11月からDM等の営業が始まる。
ここで数字が残せると、めでたく全国デビューとなり、朝日や読売などの全国紙に15段の広告を打つのだそうだ。
ぜひ全国発売まで生き残り、10年売れ続けるような商品に育って欲しい。
「みなさん買ってね!」
と気軽に言いたかったけれど、なんと定価が38,900円もするんだよね。。。
PR
関連記事
-
-
ショパンテキスト責了
先週末、ショパンのテキストが責了した。 つまり、印刷所に最終のデータを渡し、あとはそのまま本がで
-
-
沖縄三線で弾く 島唄弾き語りベスト20 Vol,3 制作開始
三線(さんしん)と一五一会(いちごいちえ) 今日から3月、さっそく新しい仕事に取りかかります。 私
-
-
楽譜集の自費出版を考えている人のための、著作権処理と編集業務について
2年ほど前に『尺八ポップス樂曲集ハ調ベース85選』という楽譜本の著作権処理をした際、「10月のお仕事
-
-
邦楽ジャーナルの原稿
今日は「邦楽ジャーナル」の「こだわり教えて下さい」の原稿を執筆。 「邦楽ジャーナル」は日本の伝統芸
-
-
祝!増刷10000部『NHK趣味Do楽 押尾コータローのギターを弾きまくロー!』〜ギター初心者にもオススメです
4月の番組開始から3回目で、テキストの増刷が決定しました! 押尾コータローのギターを弾きまく
-
-
最近のお仕事10〜12月【相変わらず業務拡大中】
だいぶ日が空いてしまった。 タップダンスで怒濤の日々は一段落し、少しずつテンポを落としながら2010
-
-
ユーキャンの「空から見る日本の絶景」の鑑賞ガイド制作を担当しました
「空から見る日本の絶景 DVD」の映像とセットになっている鑑賞ガイドを担当しました。 「空から
-
-
FM番組スタートします。
今日の23時から、調布FMにて「FM アジアンハートビート(FM AHB)」がスタートします。 チ
-
-
なんでも編集者、ここに極まれり
やっと山の原稿30山分を書き終わった。 それと平行して沖縄三線の曲集本と、石川鷹彦さんのギタース
-
-
トーハンで売上1位!
NHK出版の編集さんから連絡があった。 6/7(日)〜13(土)の週で、トーハンの全国雑誌売上の
PR
- PREV
- 彼岸へ旅立った花嫁
- NEXT
- お父さんになりました。

Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
直後にインパクトのあるエントリーがあったので見逃してました。
こういう仕事を一人でやり遂げるとやっぱり力になるんだろうねー。
今後に期待します。がんばってねー、お父さん。
AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10.5; ja-JP-mac; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070206 Firefox/3.0.1
ありがとうございます。
ホントは一人で書くタイプの本ではないんですが、今まで自分ひとりで書いた本がなかったので、つい挑戦してしまいました。
ついふらっと農業研究所に飛び込んで一席ぶってしまったN村さんの感覚に近いと思います(笑)。