一見、回り道のような経験も無駄にはならない(前編)
公開日:
:
最終更新日:2012/05/25
今日のお仕事
長野県出身
小学校1年より日本全国を歩いて旅する
大学時、自転車で四国霊場八十八箇所完走
中学、高校、大学でトランペットを吹く
大学時代は尺八も吹く
卒業後、日本盛に就職
大阪、主に岸和田泉州エリアで4年を過ごす
転職後、ドレミ楽譜出版社で編集に就く
2004年起業
雑多な私の略歴を簡単にまとめるとこうなる。まとめても雑多なので、その枝葉がどんだけまとまりないのかは想像に難くない(涙)。
しかし、広げすぎて伸びきった風呂敷に、去年くらいから少しずつ仕事として結びつくような話が増えてきた。
特に多いのは、一つ一つは全く違う要素でも、その2つ以上を兼ね備えた人材が見あたらず私の所に辿り着くというパターン。
これはもう、本当にうれしい。
なにしろ、自分が必要とされているというオファーなわけだし、それ以上に自分にしかできない仕事として、クライアントさんのニーズと想像を遥かに超える結果を出してみようというモチベーションの根元にもなる。
先日、商品化された「日本の名山」(ユーキャン)は、自分としては初の執筆本となったわけだが、ムリして一人で書ききったために(笑)、結果的に全体の統一感がとれていて、思いのほか好評だった。一般発売は11月になるので、ユーザー的に好評なのかどうかは、これからの審判になるけれども、あれは、山の本というよりも、山をキーワードに、地名の由来や、山にまつわる民俗、風土まで深く掘り下げた作品という方向性なので、日本中を歩きながら、その地で目にした印象や、街並み、人々との触れあいなどを知っていたのは大きかった。
とりあげた30山のうち、一度も目にしたことのない山は5山もなかったと思う。
さて、「日本の名山」が終盤に差しかかった頃、担当さんがぼそっとこぼした。
「だれかゴルフのわかる編集さんいませんかねぇ・・・」
もう、この展開なので、「このバカ、山のあとはゴルフかよ」と、みなさんが突っ込むよりもはやく、私はダボハゼのように食らいついたわけだが、実はこれ、全くの無茶食いだったわけではないのだ。
(つづく)
PR
関連記事
-
-
なんでも編集者、ここに極まれり
やっと山の原稿30山分を書き終わった。 それと平行して沖縄三線の曲集本と、石川鷹彦さんのギタース
-
-
祝!増刷10000部『NHK趣味Do楽 押尾コータローのギターを弾きまくロー!』〜ギター初心者にもオススメです
4月の番組開始から3回目で、テキストの増刷が決定しました! 押尾コータローのギターを弾きまく
-
-
一見、回り道のような経験も無駄にはならない(後編)
その布石は、まだ私が普通のサラリーマンをしていた、日本盛時代にあった。 メーカー、卸、小売には、酒
-
-
商品マニュアルはなぜ分かりにくいのか?〜編集スキルの応用で解決!〜
このところ、楽譜出版物の編集が少なくなってきたかわりに、思いがけない方向へ進んでおります。
-
-
ちょっとミャンマー行ってきます。
ホワイトボード云々を書こうと思っていたら、あっという間に一週間が過ぎてしまいました。 もともと私は
-
-
祝!創立12周年。MOの読み方で世代がわかる、小社とデジタル環境の移り変わり。
先週の土曜日、10月29日(土)、会社創立から丸12周年を迎えた。 干支で一回りしたことになる。
-
-
田嶌さんのギターが美しいCD付ギターソロスコア
「CDで覚える カフェで流れる ギターソロ曲集2」 (ドレミ楽譜出版社 2500円+税) ドゥーズ・
-
-
なまこ石けんはじめました
先日、なまこ石けんのパッケージを手がけたことを書いたところ いろんなところから問い合わせがありま
-
-
FOODEX2006
先週、幕張メッセでFOODEX(フーデックス)という日本最大の食の博覧会がありました。 私はここで
PR
- PREV
- 寝台特急「富士」紀行
- NEXT
- 一見、回り道のような経験も無駄にはならない(後編)
