自分は今、人生の折り返し地点にいるのかもしれない。
今年に入って、お世話になった人が次々鬼籍へと入られていく。いずれも、子どもの頃から、または、大学時代からお世話になった人たちばかりだ。
自分もすでに後厄に入り、年齢的にもちょうどそんなタイミングなのかもしれない。
訃報を耳にし、昔のことを振り返りながら、在りし日の面影を思い出すと、行き場のない悲しみが、ジワジワと滲み出してくる。悲しいとか辛いとかではなく、「切ない」という言葉がぴったりだと思う。
葬儀の後、すっかり小さくなって、白い壺の包みに収まっている故人の姿を見たとき、「切ない」気持ちの根っこにあるものが、〝もう逢えないから〟だと気がついた。
「生きていたなら、いつかは逢える」
山本譲二先生もそう歌っている。
「みちのくひとり旅」は忍ぶ恋であったが、故人との思い出は、偲ぶ恋なのかもしれない。
PR
関連記事
-
-
引きこもっているうちに調布駅が変わっていた…。
大分から東京に戻ってからしばらく、原稿書いたり、デザインの仕事をしたりと、週末まで自宅〜事務所の往
-
-
300文字で電書デビューする方法〜要体力、カメラ・筆力少々〜
iPadやKindleの普及で、身の回りにも電子書籍、いわゆる電書が少しずつ浸透してきました。Ama
-
-
相手の返事をどれだけ待てますか?デジタル時代にぐんぐん短くなる“待てる時間”
相手の返事や反応、いわゆるレスポンスに対する待ち時間は、インターネットの普及によって劇的に短くなりま
-
-
伊藤檀「自分を開く技術」でサッカー本大賞2017の優秀作品賞、読者賞を受賞しました
2000年に楽譜の出版社に転職し、そこから私の編集者人生はスタートしました。 独立後は、楽譜か
-
-
音楽と、ミャンマーと、ウルトラセブン
私が担当したリサイタルが文化庁芸術祭の大賞を受賞したことを祝って、知人たちが素敵な記念パーティーを
-
-
ブログをリニューアルしました(後編)
どうにかこうにかブログのWordpress化が終了しました。 今までのブログに使っていたBlo
-
-
またハマった…。韓国大河ドラマ
昨年末、突如盛り上がり、にわかに消えた「チャングム」マイブーム。 数か月の小康状態を経て、再び韓
-
-
校正あるある(あっちゃまずいんだけど)〜ヒヤリハット編〜
昨日、Twitter経由で回ってきたGIGAZINの記事、 「学研ムック「自然農法で野菜づくり」の
-
-
さらば二日酔い!小学校の算数でわかる酔っぱらいの基礎知識
今回は、酒飲みが酒飲みのためにお贈りする役に立つような立たないようなネタです。 チャンポンする