自分は今、人生の折り返し地点にいるのかもしれない。

今年に入って、お世話になった人が次々鬼籍へと入られていく。いずれも、子どもの頃から、または、大学時代からお世話になった人たちばかりだ。
自分もすでに後厄に入り、年齢的にもちょうどそんなタイミングなのかもしれない。
訃報を耳にし、昔のことを振り返りながら、在りし日の面影を思い出すと、行き場のない悲しみが、ジワジワと滲み出してくる。悲しいとか辛いとかではなく、「切ない」という言葉がぴったりだと思う。
葬儀の後、すっかり小さくなって、白い壺の包みに収まっている故人の姿を見たとき、「切ない」気持ちの根っこにあるものが、〝もう逢えないから〟だと気がついた。
「生きていたなら、いつかは逢える」
山本譲二先生もそう歌っている。
「みちのくひとり旅」は忍ぶ恋であったが、故人との思い出は、偲ぶ恋なのかもしれない。
PR
関連記事
-
-
廣澤虎造とともにたどった浪曲の盛衰〜「江戸っ子だってねぇ 廣澤虎造一代」〜
浪曲イベント出演のため、浪曲にまつわる資料に目を通す。 事務所が調布でよかったなと思うのは、こ
-
-
つい、作ってしまった〜イチゴのショートケーキ
先日、ツイッターで紹介した 「@nifty:デイリーポータルZ:プロに教わる超美味しい家ケーキのコ
-
-
自費出版で楽譜集や曲集本をつくりたい人に必要な、5つのステップ。やはりネックは○○○だった。
このブログにアクセスしてくる検索ワードのなかに「楽譜」や「著作権処理」「自費出版」といったキーワード
-
-
「すごい人たち」に共通すること
先日、丸1日かけて聞き取り取材をしていて、相手からポロっと出てきた言葉が頭の中でグルグルとリフレイン
-
-
亡き友へ「復活」の響き
演奏会から数日後、実家から新聞の切り抜きが送られてきた。 長野県の地方紙、伊那毎日新聞に「復
-
-
押尾さんのNHK趣味Do楽はじまりました。〜なんと、日本の●●人にひとりはギターが弾けるらしい!!〜
昨日の夜、趣味Do楽「押尾コータローのギターを弾いたロー!」の第一回目の放送がありました。 ご
-
-
10年後、私たちは音楽を仕事にしていけるだろうか〜日本レコード協会の実態調査を見て
ちょっと気になるデータが出ていたので、紹介しておきます。 2月12日に、日本レコード協会より「
-
-
止まらない音楽のデジタル化と、出版楽譜業界のジレンマについて思う。
ヤマハが開発したアプリ「Chord Tracker」についてFacebookに投稿したところ、いろん
-
-
自転車旅、本になりました。
と言っても、自分が書いたわけではない。 昨年の1〜2月、辺境作家の高野さんが訳あって自転車で東京〜
