木曽駒ヶ岳『聖職の碑』と小林家の場合
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最終更新日:2012/05/25
今日のお仕事
12月から山に取りかかりっきりで、やっと21山の原稿が終わった。
残るは9山。
書き終えたら、地図やイラストの手配や写真の選定、台割のツメ等々本格的な編集作業に移る。
前回ちょっと触れたけれど、年末年始の帰省ついでに、カメラと三脚を担いで伊那谷をうろうろしてみた。いいのがあったら本文内に使おうという魂胆だ。
一日を日の出前から使い、伊那・駒ヶ根・松川・大鹿村とまわり、幸い天気も良かったので中央アルプスも南アルプスも、雪を纏った姿が青空に美しく、足りないのはカメラの腕だけという絶好のコンディションだった。
翌日は犬と嫁さんと一緒に家の周りを散歩。
懐かしかったので、母校の小学校まで足を伸ばしてみた。
通学路を歩くのは何年ぶりだろう。中学校が近かったため、中三まではほぼ同じ道を歩いたが、高校は電車通学、大学・社会人となり長野を離れてからはたまに来ても車。
保育園のブランコや、帯無川の橋げた、国道向かいのタバコ屋…、懐かしいけれど少し違う。この道を毎日通っていたころ、私の目線は今より30センチは低かった。少し腰を落とすと体が覚えている景色と同じになるのが面白い。
私が通っていた箕輪中学校は、かつて『聖職の碑』という映画で有名になったことがある。鶴田浩二や岩下志麻、三浦友和に北大路欣也と、結構すごいメンバーが出演し、1970年代後半に上映されたが、私はオンタイムではなく学校の行事として体育館で見たような気がする。
映画は母校の学校登山で起きた遭難事故を題材に、作家新田次郎の書いた小説がもとになっている。
1913年(大正3年)、学校の行事として校長先生以下生徒他数十名のグループは中央アルプスの最高峰木曽駒ヶ岳(西駒ヶ岳)へ登った。しかし、台風による悪天候や、宿泊予定だった小屋の損壊(映画では登山者が燃やしたことになっている)によって遭難。校長先生以下11名が命を落としてしまう。
当時、中箕輪高等小学校(現箕輪中学校)の校舎は、小学校と並んで建てられており、事故後に建立された『駒嶽遭難之碑』は今も箕輪中部小学校の敷地内にある。
小学生の頃は全く気がつかなかったが、すぐそばには新田次郎の書いた石碑も並んでいる。
この遭難事故に、うちの父の父、つまり私の祖父が遭遇していた。
祖父は命からがら木曽伊那側に降りて助かった。
しかし、かけがえのない仲間を失った祖父は「自分だけ助かってしまった」と、事故の詳細については父にも多くを語らなかったという。
時は経ち、戦争も終わり『聖職の碑』は映画化された。
エンドロールには、遭難者と共に関係者の名がつらなるが、クランクイン前にこの世を去った祖父はその名を記されることもなく、祖父の経緯を知る人は殆どいない。
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僕も「聖職の碑」は、中学校の体育館で見た覚えがあります。
先月、新田次郎の「八甲田山死の彷徨」を読みました。
衝撃的でしたが、リーダーとはなんぞやということを考えさせられた本で
した。
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おそらく私も見たと思います。
そしてその後に登山したかと・・・。