*

全身刺青おやじ

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 辺境お宝写真


お宝写真・ビルマロード特集<4>
カチン州・タナイにて
ミャンマーでは刺青を入れている人をよく見かける。
たいていはありがたいお経の文句である。
ところが、タナイ付近の川べりで会ったオヤジはすごかった。
右腕に虎、左腕にムカデだ。
他にも手足の至るところに、わけのわからない化け物のような
刺青を施している。
よっぽどのヤクザものか? それとも何か特殊な信仰があるのか?
オヤジに訊いたら、こう答えた。
「いやあ、若いとき、酔っ払ってやっちゃったみたいだ。
目が覚めたらこんなになってた」
酔っ払って知らないうちに、全身彫り物かい?
どうかしてるよ、おっちゃん!
後悔してないか?と訊いたら、こう答えた。
「まあ、もう彫っちまったしな。別にどうでもいいよ」
もうほんと、人生なすがまま、ていう感じで、見習いたいものである。

関連記事

no image

カンフー茶芸

 昨年、周星馳の「少林サッカー」がヒットしたおかげで、香港および中国では、サッカーをはじめ、車の駐車

記事を読む

no image

「ピグミー」が撮った写真

辺境お宝写真<4> かつて「ピグミー」と呼ばれていたが、今ではこの言葉が差別語となってしまい、なん

記事を読む

no image

辺境お宝写真<1>ロストワールドだ!

 また、突然、思いつきではじまった辺境お宝写真のコーナー。  私がこれまで世界各地で撮影した極め付

記事を読む

no image

写真で見る「客家の里」

「怪しいシンドバッド」お買い上げありがとうございます。 読者のみなさんにはお詫びせねばならないこと

記事を読む

no image

そっぽを向く家族

辺境お宝写真<6>  ガボンの田舎で出会った家族。 「記念写真を撮ってほしい」というから並んでもら

記事を読む

no image

大連ファッション・ビッグバン1994

<辺境お宝写真2>  1994年、中国の大連で突然、ファッション・ビッグバンが起こった。  当時、

記事を読む

no image

エチオピアン・ハードボイルド

 エチオピアの荒野を旅していたときのことだ。  乾いた風と孤独の魂が私に一滴のアルコールを求めさせ

記事を読む

no image

ねえ、せんせえ、キスしてあげる!

辺境お宝写真<3>  1992年から93年、私はタイ国立チェンマイ大学で日本語講師をしていた。  

記事を読む

no image

世界のHANDAは10年保証

お宝写真・ビルマロード特集<3>カチン州・ミッチーナ ミャンマーは自由の国である。 アメリカなんて

記事を読む

no image

胎盤ゲットの巻

辺境お宝写真<7>  1993年暮れ、中国・大連で念願の胎盤をゲットした。  長らく探しただけにそ

記事を読む

Comment

  1. 刺青からタトゥーへ、ボディアートを楽しもう!

    ネガティブなイメージのあったタトゥー(刺青)。今ではボディアートとしての地位を確立しています。香りのするものや夜光るものなど今では色んなタトゥー(刺青)が出ており、ファッションとして面白いですよ!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年10月
    « 3月    
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑