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大連ファッション・ビッグバン1994

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 辺境お宝写真


<辺境お宝写真2>
 1994年、中国の大連で突然、ファッション・ビッグバンが起こった。
 当時、「北方香港」を自称し、中国近代化の最先端を突っ走っていた大連では、女性は誰も彼もが突拍子もない、ド派手な衣裳を身にまとっていた。
 大連の女性には、いったい何度怒鳴られたかわからないので、ひたすら「オソロシイ」というイメージしかなかった私だけに、この変わりようには驚いた。
 このウェディング・ドレスみたいな服を着た女性は、なんと市バスの運転手。
 これは通りがかったバスの運転席を見た私が仰天、ちょうどバスがスピードを落としたところを追いすがって撮った一枚である。
 シャッターを押した瞬間、「あんた、何すんのよ!」というすさまじい罵声を浴びせられた。
 変わったのは外見だけで中身は何も変わっていなかった。
 それはそれで、ちょっとホッとしたものである。

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     今回は恐れ多くもお世話になっているAisaの所属ルポライターである高野秀行さんからトラックバックさせいただいてお題をちょうだいいたします。 中国のお話は、イデオロギーが女性の服装を変えたととだが、マレーシアの場合は宗教が女性の服装に影を落とす。 各民

  2. 二村 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)
    トラックバックでマレーシアのマレー系女性についてアサネギシ氏
    がお書きなので、僕はマレーシアの中国系女性について。
    1989年の訪問時、クアラルンプールの目抜き通りともいえる
    ブキットビンタン通り周辺では、上海のバス運転手さんの
    ような、ひらひら付きで、しかもスカートがふくらんでいる
    (おまけにミニ)今で言うコスプレのような服を着た
    中国系女性を多くみかけました。
    現地の友人に尋ねると、所謂「よそ行き」「おめかし」(死語)
    という感覚らしいことがわかりました。
    東南アジアの雑踏にひらひらと漂うアイドル衣裳は、それは
    インパクトがありました。
    僕自身は、「テレビのアイドル歌手用の衣裳なんだよこれは!」と
    ちょっと痛々しく思っていたのですが、
    数年後、日本に久しぶりに戻って、原宿駅に行ったおり、
    そこで同じようなファッションの女の子達を
    大量に見ることになったのです。(色は黒が多かったですが)
    マレーシアの先進性を表している。。。。んでしょうか?

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    • で、今気づいたんですが、「千葉ルー」の著者名を間違えてました。「斎東鉄腸」と書いてしまったけど、「済東鉄腸」でしたね。失礼しました。訂正します。 ReplyRetweetFavorite
    • 「千葉ルー」で思い出したのだが、私の知人は「千葉に何年も住んでいて日本語も話す言語研究者で今は故郷に帰っているルーマニア人」だった。彼女も「千葉ルー」だな。済東鉄腸さんのことを知っているかも。 ReplyRetweetFavorite
    • ハックは奴隷じゃなかったですね。すみません、間違いました。 https://t.co/S39LyxaidJ ReplyRetweetFavorite
    • 斎東さんはもっぱらネットやSNSを利用してルーマニア語を習い、「ひたすら現地で実践」という私の語学とは真逆に見えるが、そのやり方は手に取るようにわかる。ネットを通していながら、斎東さんも「現場主義」なんだと思う。 https://t.co/406lKPRFVW ReplyRetweetFavorite
    • 発売当初からずっと気になっていた話題作、斎東鉄腸著『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』通称「千葉ルー」(左右社)をようやく読んだのだが、予想を上回る興奮と感動にとらえられた。言語と文学をこんな… https://t.co/CbvWvyPHWa ReplyRetweetFavorite
    • 私の誕生日までは待てないですよ笑 7月下旬に出ます。カレンダーは誰か作ってくれる人がいたらいいですね…。 https://t.co/1j0Y7psJYv ReplyRetweetFavorite
    • 『イラク水滸伝』の写真と図版の最終セレクト打ち合わせ、2時間ほどで終わる予定が、なんと10時間もかかってしまった!でもこれで相当いいものになったはず。 ReplyRetweetFavorite
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