*

世界のHANDAは10年保証

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 辺境お宝写真


お宝写真・ビルマロード特集<3>カチン州・ミッチーナ
ミャンマーは自由の国である。
アメリカなんて比べ物にならないくらい。
このポスターが好例だ。
ミャンマーではよく知られた「HANDA」のバイク広告だ。
文字のロゴ、羽根のマークまで「HONDA」そのもの。
バイク本体もタイなどで大人気のホンダ・ドリームの忠実なコピーだ。
欧米や日本ではこういうことは許されていないが、自由の国ミャンマーでは全然OK。
イメージキャラクターにはベッカムが起用されている。
もちろん、ノーギャラ。
ていうか、知らないだろう。
本家ホンダの社長が泣いて羨ましがりそうな状況だ。
ちなみに、ベッカムは、ミャンマーで最もポピュラーなウィスキー、「グランドロイヤル」の宣伝にも起用され、ミャンマーではひっぱりだこだ。
しかし、もっと驚かされたのはベッカムの下に書かれた二行。
「日本の会社ホンダは、ハンダのバイクを10年間、保証します」
えー、マジっすか?!
ホンダは自社のコピーバイクを製作販売されてるばかりか、そのコピーバイクを10年も保証しなければならないのか?!
本家ホンダの社長が泣いてくやしがりそうな状況だ。
でも、しかたない。ここは自由の国ミャンマーだもの。

関連記事

no image

大連ファッション・ビッグバン1994

<辺境お宝写真2>  1994年、中国の大連で突然、ファッション・ビッグバンが起こった。  当時、

記事を読む

no image

辺境お宝写真<1>ロストワールドだ!

 また、突然、思いつきではじまった辺境お宝写真のコーナー。  私がこれまで世界各地で撮影した極め付

記事を読む

no image

ワンのネコ

トルコ東部、もうイラクやイランの国境に近いところにワンという町がある。 そこには「ワン湖」というト

記事を読む

no image

船上の・・・。

 この写真を見せると誰もが驚く。  だから、現場にいた私の驚きと言ったらなかった。  だってカヌー(

記事を読む

no image

カンフー茶芸

 昨年、周星馳の「少林サッカー」がヒットしたおかげで、香港および中国では、サッカーをはじめ、車の駐車

記事を読む

no image

そっぽを向く家族

辺境お宝写真<6>  ガボンの田舎で出会った家族。 「記念写真を撮ってほしい」というから並んでもら

記事を読む

no image

幻の幻覚剤ヤヘイ

辺境お宝写真<8> 私は「幻」という言葉に弱い。 だから「幻の幻覚剤ヤヘイ」というものがある

記事を読む

no image

写真で見る「客家の里」

「怪しいシンドバッド」お買い上げありがとうございます。 読者のみなさんにはお詫びせねばならないこと

記事を読む

no image

全身刺青おやじ

お宝写真・ビルマロード特集<4> カチン州・タナイにて ミャンマーでは刺青を入れている人をよく見か

記事を読む

no image

「ピグミー」が撮った写真

辺境お宝写真<4> かつて「ピグミー」と呼ばれていたが、今ではこの言葉が差別語となってしまい、なん

記事を読む

Comment

  1. きたしろ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    知らぬ間に債権者になっているホンダと、あやうく
    知らぬ間に保証人にされそうになった知人がオーバー
    ラップします。世の中気をつけないと・・・。
    でもなんかミャンマーって明るくて暖かそうだから、
    なんかだいたい許せますね。自由だし。
    2度目のかきこみです。高野さん最近読み始めました。
    「ワセダ3畳」に続いて「異国トーキョー」読み終わり
    ました。高野さんの本で、ジャングルや辺境が舞台のも
    とても好きなのですが、東京が舞台の話ってなんか特に
    好きです。
    講演会とかいつかやってほしいです。(既にやってるかも
    知れませんが)辺境探検の話とか生声で聞きたいです。
    地平線会議あたりでやんないかなー。

  2. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)
    きたしろさん こんにちは
    高野さんの講演会ですが、去年の夏実施しました
    『ミャンマー辺境映像祭feat. OΛS/S』という催しで、
    講演していただきました。
    こちらが当日の様子です。
    http://aisa.ne.jp/myanmar/img-e.html
    今年も『第2回辺境映像祭』が8月に予定されておりますので
    よろしくごひいきに。
    高野さんも、出演を快諾いただいております。ね?

  3. きたしろ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)
    二村さん、ありがとうございます。
    辺境映像祭当日の様子見たら、すんごく行きたかったです。
    「アカ族の酒」って飲んでみたかったです。どんな味なんだろ。
    高野さん、二村さんの男前写真も写ってましたね。
    今度の8月には、是非行きたいです。きっと高野さんも出演を
    快諾してらっしゃるに違いないですし。
    8月に行けた時には、このサイトに顔を出してる皆様にお会い
    できたらと思います。

  4. AISA より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)
    きたしろさん、こんにちは。
    昨年、映像祭を主催しました(有)AISAの小林といいます。
    今年の映像祭は、第二回辺境映像祭と銘打ちまして、
    8月20(土)
    大田区 池上会館
    (東急池上線 池上駅)
    にて開催します。
    もちろん高野さんの講演も予定されております(笑)。
    コンテンツにつきましては、当面、前回のミャンマー辺境映像祭BBS上にて発表を行っていきます。
    http://www.aisa.ne.jp/myanmar/

  5. きたしろ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)
    小林さん ありがとうございます。
    ミャンマー辺境映像祭のサイト見てますよ。
    もしかしたら、その時期に日本にいないかもしれないん
    ですけど、映像祭是非行きたいので、国内にいるかぎりは
    おじゃまします。
    そういえば全然関係ないんですけど、先日、一ノ瀬泰造氏と
    高野秀行さんがアンコールワットの前でゲラゲラ談笑して
    いる夢を見た。あれを映像に撮りたかった。(撮れるわけない)

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑