カンフー茶芸
公開日:
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最終更新日:2012/05/28
辺境お宝写真
昨年、周星馳の「少林サッカー」がヒットしたおかげで、香港および中国では、サッカーをはじめ、車の駐車、バスの乗車、清掃など、ありとあらゆることにカンフーが利用されていることが知られるようになった。
さらには、あんまりヒットしなかったが、この間の「カンフー・ハッスル」では、仕立て屋や麺打ち職人までもがカンフーを行っていることが判明、もはや中国ではなんでもカンフーである。
私も実際に最近、中国でそれを体験した。
四川省の成都は「茶芸」の本場として知られる。
実際には、一般人が行く茶芸館は、オープンスペースというか、単に屋外で安い茶を飲みながら、麻雀を打ったり、タバコを吹かしたりしているだけだが、高級茶芸館ではちがう。
広々とした部屋に籠の小鳥がさえずり、客が打つ碁石の音がピシッという音のみが静寂を切り裂く。
テーブルの脇には、高そうな陶器がずらりと並び、「ここでちょっとよろけたら、一生働いても弁償できない大惨事を招くのではないかと不安にもなる。
そこで、突然登場したのが、カンフー茶芸だ。
金色の支那服を着た男が、やはり金色の急須(?)をもっている。
その急須がすごい。注ぎ口が1m以上もあるのだ。
男はそれを振りかざし、さまざまなカンフーのポーズをとりながら、茶碗にお湯を注ぐ。
両手を広げ、鶴のような形から注いだり、ジミヘンのギターのように背面から注いだり、頭上に高々と差し上げ、一気に落とし込んでみたり。
まさにジャッキー・チェンの世界だ。
さすがカンフー大国。茶碗に湯を注ぐのにもわざわざカンフーが用いられているのか…って、そんなわけねーだろ! なんなんだ、これは、いったい?!
仰天した私が訊ねると、金色服の青年(劉という名前だった)は、「これは少林武術と茶芸を合わせた新しい芸術です」と折り目正しく答えた。
「不可能!(ありえねー!)」と私は思わず中国語で叫んでしまったが、ほんとうだった。
劉青年によれば、このカンフー茶芸ができるのは、中国全土でもたった30名あまり。 その多くはこの成都周辺の出身者であるという。
劉青年は、ある有名なカンフー茶芸の師に出会い、その師匠から手ほどきを受け、あとは独学で工夫を重ね、芸を身につけたという。
その修行は過酷なものであったという。
「ほら、このとおりです」劉青年が見せてくれたのは、首筋と手についたおびただしい火傷の跡だった。
真鍮でできた長い注ぎ口には熱湯が流れる。当然、その管は高温になる。それがしばしば皮膚にあたってしまうのだ。
周星馳も思いつかないような突飛かつ過激なカンフー茶芸。
いったい全体、どうしてこんな苦労をしてまでこんなヘンなことをしているのか。
劉青年はその質問に明快に答えた。
「カンフー茶芸は今や全国大会もあります。私は昨年(2001年)それに出場できませんでしたが、今年は頑張って優勝したい。でも、目標はもっと高いです。北京五輪の開会式に、中国の伝統芸術を代表するものとして世界中の人々にお見せするのが夢です!」
お茶とカンフー。たしかに、中国の二大伝統をミックスしている。
頑張れ、劉青年。私は応援しているぞ。
しかし、劉青年が立ち去るとやっぱり私は叫びたくなった。
「不可能!(ありえねー!)」
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あれ?高野クンって、ミャンマーに行ってるんだよね。PCできる環境にあるの?もしそうだとしたら、まだ期待の辺境には分け入ってないちゅーことになるが・・・。
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悟空さん、いつもありがとうございます。
本人はミャンマーへ渡ったっきり、ネット環境とは縁遠い世界にいると思われます。今は出発前に託された原稿を小出しにしておる状態でございます。。。
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太郎です
うちの連中が客とレドロードに行ってましたが高野さん達には会ってません。
今年は雨が多くうちの客も雨の為インド国境のパンサオまでは行けず、途中
橋が壊れジープが横転しました。 高野さんも車で行けなくなり、象で雨の中をインド国境に行くと言う可能性も出てきてます。 豪雨の中を象に乗って移送する高野さんを見てみたいですね。
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なるほど!了解しました。ま、せいぜい苦労してもらって、こっちら高野君の作品をぬくぬくと読む側で待ってようっと!
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ミャンマーって結局雨が多いところなんですねー。
雨男うんぬんではなく!
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3月中旬に日本を出て以来音信不通なので、本人、つつがなく辺境にいると思いますよ。
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ミャンマーが特に雨が多い事はないと思いますが
でも高野さんの行かれてるインド国境は確かに雨が多い地域ですね。
又。今年は雨が早く降り始めてる。
雨男は怖いですよね。
昔、季節外れのハリケーンまで連れて来てましたっけ。
洗面器いっぱいの白飯を食べながら(笑)
そう言えば「Gダイアリー」と言うバンコクで出してる雑誌に高野さんと悟空さんのレポートが載ってました。
雨男は大食漢なのかな?