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うちの子は中華学校に入れたい

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


最近、「移民の宴」の取材があまりに頻繁で、
週に3,4回、編集の河井さんとカメラマンの森清と一緒に外国人の人に会っている。
もうほとんど部活だ。
「日本移民研究会」と名付けたほうがいいかもしれない。
で、この週末も部活で、土曜日は四谷の東京中華学校の運動会を見学。
ここの学校はインターナショナルスクールみたいに思われているし、
中国語と日本語はもちろん、英語の勉強もかなり熱心にやるようで
実際授業料はけっこう高いらしいのだが、
エリート意識や民族意識といったものは皆無、とても気さくで、おおらかな雰囲気だ。
校長先生も超気さくで、私たちを校長室に招いて弁当をご馳走してくれた。
ちなみに、この日は在日台湾人なら絶対この店が好きという「台湾担仔麺」の特製弁当だった。
大玉転がし、障害物競走、むかでリレーなど、私が子供のときの運動会とほぼ同じで、
(森によれば「今の日本の学校の運動会はこんなんじゃない」とか)
和やかかつ賑やかで、なつかしい。
帰りに、近くにある私立の中学・高校の前を通ったら、学校説明会を行っていた。
そっちは「葬式かよ?」と思うくらい厳かで近寄りがたい空気が漂っていた。
もし子供がいたら(そして授業料が払えるのなら)是非中華学校に入れたいと思う。
いや、ほんとに子供がいないのが残念だ。

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  1. 藤江 より:

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    横浜中華街育ちの友人(日本人同士カップル)が息子を中華学院に入れ、 彼は中国獅子舞で活躍し、学校時代アジア各地で中国獅子舞コンテストに出場していました。 トリリンガルです。
    粋で格好良い大学生に成長しました!

  2. ろんママ より:

    うちの子供が在学中です。
    中国語はニーハオとシェシェしか知らずに入学しました。
    3~4年経つと読み書きも、聴解もかなり出来るようになります。
    発話は、本人の性格次第な気がします。
    学費は決して高くないです。
    日本の私立学校に比べても安いし、他のインターに比べたら激安です。
    宿題が多くて大変ですが、校長も先生たちも温かく熱心に指導してくれます。
    今年は、今週の土曜日が運動会です。

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