インディアンの驚くべき小説
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
シャーマン・アレクシー『はみだしインディアンのホントにホントの物語』(小学館)という本を妻の本棚で見つけ、なんとなく読んでみたら、強烈だった。
北米先住民のスポケーン族の保留地に生まれ育った「インディアン」である著者の八割方
事実に基づいた物語。
ひじょうに読みやすく(小学生でも読めるだろう)、笑えて、あっという間に読めるが、
ものすごく深く、驚異的で、充実している。
アメリカ音痴の私が知らなかっただけで、実はもう超有名な本かもしれない。
ハリウッドで映画化されてるのかもしれない。
でもまあ、そんなことはどうでもよくなるくらいの本である。
今年読んだ小説ベストワンの有力候補だ。
関連記事
-
-
他社の本を宣伝する出版社って…
今注目を集めているポプラ社の文芸ウェブサイト「ポプラビーチ」をたまに眺めているが、 いろいろな意味
-
-
人は夢だけでは生きて行けない
かすれ声のまま、大学へ。 幸いマイクがかろうじて音を拾ってくれていたが、 声は突然、完全ストップす
-
-
人間失格+坊ちゃん=三畳記
「SPA!」のインタビュー記事「エッジな人々」が掲載される。 「見ましたよ、エッチな人々!」と何人か
-
-
世界はまだまだ広く、日本人にもスゴイ人たちがいる
まずはお詫びから。 『謎の独立国家ソマリランド』で2ヵ所誤りが見つかった。 正確に言えば、知
-
-
マンガ「ムベンベ」と単行本「しわゆめ」
秋田書店へ行き、同社「ヤングチャンピオン」誌で、7月から連載開始の漫画「ムベンベ」の第一話・生原稿
-
-
頼るのは自治体でなく郵便と宅配便
今さっき、カメラマンの鈴木邦弘さんと久しぶりに電話で話した。 鈴木さんとはかつて一緒にコンゴに行き(
-
-
生きている、というのは健康によくない
ツイッターで繰り返しぼやいているように、アフリカから帰国してからというもの、 仕事や雑務が山積してい
- PREV :
- 舟を編む
- NEXT :
- やむを得ず朝型にシフトしたが…
Comment
AGENT: Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; Trident/5.0)
友達に「なんか面白い本ある?」と聞くことが多い私
プロレス関連などは受け付けないのですが
高野さんのブログも参考にしてます。
これは最寄りの図書館で検索したら児童書の扱いでした。
もちろん読んでみます。