仕事の邪魔になる本を是非!
公開日:
:
最終更新日:2014/04/10
高野秀行の【非】日常模様
帰国するなり、仕事と雑務が山積。
って、最近いつも同じことを書いている気がする。
ちょっと前まではこんなことなかったのになあと思う。
5年くらい前は、帰国後は「リハビリ」と称して友達と飲みに行ったり、
のんびり本を読んだりして、2週間くらいは仕事なんかしなかった。
まあ、仕事がなかったわけだが。
それはともかく、この本だけはまだ刊行されたばかりだし、
自分も帯の推薦文を書いたので紹介したい。
武石憲貴『新・世界怪魚釣行記』(扶桑社)。
前作の『世界怪魚釣行記』(同じく扶桑社)で、世界中の秘境を渡り歩いては、怪魚と格闘してそれを
釣り上げ、私を嫉妬と羨望の渦に叩き込んだ武石さんが、まさかの第2弾。
今回も凄い!
文章は相変わらずユーモアがあるし、オールカラーの写真が衝撃的。
中でも日本の「怪物」、ミズダコとの格闘シーンと添い寝シーン(!)はこれだけでも買う価値がある。
今もこの文章を書くために、パラパラめくっていると、仕事がどうのなんて愚痴をこぼしてる場合じゃない、怪魚だ! 格闘だ! 探検だ!と
すぐに仕事など放り出してどこか辺境に出かけたくなり、全く帰国早々困ったものなのだった。
関連記事
-
-
もう一つのキンシャサの奇跡
映画「ベンダ・ビリリ もう一つのキンシャサの奇跡」を渋谷のイメージフォーラムで見た。 もう一つのキ
-
-
可哀想なレビュアーの話
角田光代の『紙の月』(角川春樹事務所)を読んでから、アマゾンのレビューを見た。 「駄作です」という
-
-
シリア・イラク国境地帯の驚異
ユーフラテス河沿いに進み、イラク国境近くの町にいる。 シリアの他の場所は砂漠ばかりだが、この河沿いだ
-
-
ソマリランドで発見した素敵なドリンク
人と喋っているときはいいのだが、一人になると、波のように佐藤先輩のことが押し寄せてきて、 いろんな
-
-
ソマリアのワークショップで怪しまれる
日本エネルギー経済研究所・中東研究センターが主催するソマリア問題のワークショップというやつに行ってき
-
-
ラジカル佐藤英一先輩逝く
昨日は大阪に行ってきた。 早大探検部で私より2つ上の先輩が心筋梗塞で急逝し、その告別式があったのだ
-
-
純文学とエンタメのあいだ
三崎亜紀『廃墟建築士』(集英社)を読む。 『となり町戦争』『バスジャック』を読んだときにも思ったが
- PREV :
- 帰国。今回の無念について
- NEXT :
- 4月12日は土曜日