今度はインド人をアゼンとさせてしまう
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
また午前中、また別のソマリランド人と会った後、
いつもどおり、ドトールF店に「出勤」すると、なぜかそこには和服を着たインド人男性がいた。
成り行きで挨拶したところ、在日27年、出身はカルカッタという。
カルカッタ!
それは私の人生を何度も左右した因縁の町。
身ぐるみはがされたり、強制送還されたり、強制送還されたりした思い出深い都市だ。
思わず、「ミャンマーから国境を越えて密入国したらブラックリストにのっちゃって…」という話をしはじめてしまい、気づいたら相手はすっかり困惑していた。
でも話を止めることができず「背中にトゲのある魚が…」とかしゃべり続けていたら、お相手らしい浴衣姿の日本人女性が出現。
「じゃ、どうも」と彼は女性(彼女か)と一緒に去って行った。
盆踊りか花火大会かに行くところだったのだろう。
ドトールでデートの待ち合わせをしているところへいきなり強制送還とかウモッカがどうのとかいう話をされても困るよなあ。
今週は外国人をアゼンとさせる強化週間、ということみたいだ。
関連記事
-
-
半分以上、東京にもどる
昨日の朝、イサーン(東北地方)のウドンターニーから寝台列車でバンコクに到着した。 バンコクは一ヵ月
-
-
島国チャイニーズと沖縄系ブラジル人
読了してから時間が経ってしまったが、野村進『島国チャイニーズ』(講談社)は 万人にお勧めの良書であ
-
-
「アフリカにょろり旅」
今、発売されている「本の雑誌」(雨合羽潜水号)の連載(「高野秀行の辺境読書」)で、こんな本をとりあげ
-
-
ナカキョーの文庫解説に感激
西芳照『サムライブルーの料理人』(白水社)を読む。 サッカー日本代表専属でワールドカップにも2回帯
-
-
『間違う力』発売開始
『間違う力 オンリーワンの10カ条』(メディアファクトリー)が発売になった。 丸善川崎ラゾーナ店で
-
-
biiru no aji
Sakenomi ni totte,atsui kuni de naniyorimo nom
-
-
ソマリランドをラクダで探検する
来年の今頃、ソマリランドとプントランドの国境地帯をラクダで旅しようと思っている。 ピラミッドみたい
- PREV :
- アフガンの謎を千葉で解く
- NEXT :
- エンタメノンフ三銃士トークセッションのお知らせ



Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 2.0.50727)
いいな〜インド人!
今インド人でカルカッタ出身ならもれなく高野さんに身の上話してもらえるんですよ!
インド人のふりして近づいて話を聞きながら(うん、知ってる!)と心の中で微笑みたいです。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6)
来月 25日、26日インドナマステ祭り AT 代々木公園でしたらいろんな
方といろんな情報が得れると思います!司会のビナヤさんは知り合いも多いので知っているかもしれません!