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奇界遺産

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


『X51.ORG.ODESSAY』(講談社)の著者、佐藤健寿の新刊『奇界遺産』(エクスナレッジ)を読む。というか、写真集なのでパラパラめくる。
中国の洞窟住居からミイラ博物館、ナスカの地上絵、ベトナムのココナツ教団の島…と
世界中のキワモノ・スポットがごたまぜにおさめられている。
いずれも、物語にならないので私はこういうものについて書いたことがないのだが、
無理やり写真集にしてしまうというのは「やられた!」という感じ。
もっとも私にはこんなにいい写真は撮れないのだが。
久しぶりに神保町に行ったら、たった一時間あまりしかいなかったのに、
前に付き合いのあった編集者にばったり出会い、
そのあとには今も付き合いのある集英社の編集者がキッチン南海に入っていくのを目撃。
きっと、私がセブンイレブンで鮭むすびを買って、歩きながら食っているのも
誰かが見ていたにちがいない。

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Comment

  1. 集英社の編集者 より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.7) Gecko/20091221 Firefox/3.5.7 (.NET CLR 3.5.30729)
    まさか、目撃されるとは! 恥ずかしい。。。3ヶ月に1回。猛烈にあのカツカレーが食べたくなって駆け込む次第です。しかし、食べた後は猛烈に胃がもたれ、後悔しながら、パンシロンを服用。ああ、老人。。。次はぜひ、ご一緒に(笑)

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    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
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