*

人・脈・記

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


一昨日、テレビ東京のワールドビジネスサテライトで二村さんの特集を見た。
いや、生物多様性(生物資源)の特集のはずだが、どう見ても
「二村さんの特集」だった。
映像はこちら
【第1夜】http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20100927_wb_o1.html
【第2夜】http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20100928_wb_o1.html
女性キャスターはVTR終了後、開口一番、「二村さんはすごいですねえ」と経済番組と思えないコメントを発し、男性解説者は「二村さんがいなくなったら日本はどうなるんですか」と憂え、
情熱大陸の試写会みたいだった。
ぜひ視聴者の方は「放っておいても明日は来る」を読んで、二村さんへの理解を深めてほしい。
それからWBS制作スタッフの方々も「明日来る」を読んで、
今後、番組制作のネタ本に使ってほしい。
他にも「すごい人」はたくさんいます。
        ☆         ☆        ☆
そういえば、同じ日、朝日新聞の夕刊「人・脈・記」で内澤旬子副部長の写真がドーンと出ていてびっくりした。しかも「男と女の間には」というトランスジェンダーの人脈記でだ。
読んでみたら、イラストレーターの能町みね子さんと内澤さんが親しくしているという話で、
「どうせなら面白がらなきゃ」という部分で深く共鳴しているらしい。
ちなみに、同じく一昨日更新された高野プロデュース、大野更紗「困ってる人」の連載はまさに「どうせなら面白がらなきゃ」の話で、イラストは能町さんである。
これも人・脈・記か。
(第2回 「ムーミン少女、激戦地のムーミン谷へ」)
http://www.poplarbeech.com/komatteruhito/index.html

関連記事

no image

岡崎市のクライミングジムPlay Mountain

早大探検部時代に一緒にムベンベ探査を思い立ち、副隊長として参加した高橋洋祐から 「岡崎市でクライミ

記事を読む

no image

ニュー蔵前本

次回の「辺境読書」では、蔵前仁一『わけいっても、わけいっても、インド』(旅行人)を 紹介することに

記事を読む

no image

パレスチナの悲劇は世界の元気か

 今日こそアラファトとパレスチナについて辺境的な感想を一言書きたい。 十年ほど前、中国の大連にしばら

記事を読む

no image

鼠にも刺青を彫る?!――『バタス 刑務所の掟』

藤野眞功『バタス 刑務所の掟』(講談社)を今頃読んだ。2010年に出たとき、本屋で立ち読みしたが、な

記事を読む

no image

日本の路地を旅する

いやあ、昨日は日本がカメルーンに勝って驚いた。 誰がどう見てもダメだというチームが勝ってしまった

記事を読む

no image

現実逃避にはこの本を!

「急性いい人症候群」の後遺症は大きかった。 いわき市に一週間行っている間に仕事と雑務と不意打ち的な問

記事を読む

no image

いわゆる「エア取材」

咳がひどいため医者に行ったところ、「咳喘息」と診断された。 私は小学生の頃喘息でひじょうに苦しんだ

記事を読む

no image

アフガニスタン本ベストワンはこれだ!

前にここで紹介した石井光太・責任編集『ノンフィクション新世紀』(河出書房新社)で、国分拓と柳

記事を読む

no image

凄すぎる、長すぎる、印流小説

 ヴィカース・スワループの『6人の容疑者』(武田ランダムハウスジャパン)をやっと読み終えた。ミステ

記事を読む

no image

2011年のベスト本はもう決まった!

数日前、増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)を読了した。 これほど面白くて

記事を読む

Comment

  1. アジケト より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.2; .NET CLR 2.0.50727; .NET CLR 3.0.4506.2152; .NET CLR 3.5.30729)
    高野さん
    連日宣伝して下さってありがとうございます。
    私も今日ようやく公式サイトのアーカイブで見ましたが、確かに(!)
    とんでもなくいい扱いでありました(感謝)。
    小谷さんや梅津さんが、そんな↑コメントしたとは
    思えませんが(笑)、特集部分の動画は下のサイトで見ることが出来ます。
    お見逃しになった方、よろしくご笑覧下さい。
    結構面白い内容だと思いますよ。
    http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20100927_wb_o1.html
    http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/img20100928_wb_o1.html

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

次のクレイジージャーニーはこの人だ!

世の中には、「すごくユニークで面白いんだけど、いったい何をしている

→もっと見る

    • アクセス数1位! https://t.co/Wwq5pwPi90 ReplyRetweetFavorite
    • RT : 先日、対談させていただいた今井むつみ先生の『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(秋田嘉美氏と共著、中公新書)が爆発的に売れているらしい。どんな内容なのかは、こちらの対談「ことばは間違いの中から生まれる」をご覧あれ。https://t.c… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 今井むつみ/秋田喜美著『言語の本質』。売り切れ店続出で長らくお待たせしておりましたが、ようやく重版出来分が店頭に並び始めました。あっという間に10万部超え、かつてないほどの反響です! ぜひお近くの書店で手に取ってみてください。 https:/… ReplyRetweetFavorite
    • RT : 7月号では、『語学の天才まで1億光年』(集英社インターナショナル)が話題の高野秀行さんと『ムラブリ』(同上)が初の著書となる伊藤雄馬さんの対談「辺境で見つけた本物の言語力」を掲載。即座に機械が翻訳できる時代に、異国の言葉を身につける意義について語っ… ReplyRetweetFavorite
    • オールカラー、430ページ超えで本体価格3900円によくおさまったものだと思う。それにもびっくり。https://t.co/mz1oPVAFDB https://t.co/9Cm8CjNob8 ReplyRetweetFavorite
    • 文化背景の説明がこれまた充実している。イラク湿地帯で食される「ハルエット(現地ではフレートという発音が一般的)」という蒲の穂でつくったお菓子にしても、ソマリランドのラクダのジャーキー「ムクマド」にしても、私ですら知らなかった歴史や… https://t.co/QAHThgpWJX ReplyRetweetFavorite
    • 最近、献本でいただいた『地球グルメ図鑑 世界のあらゆる場所で食べる美味・珍味』(セシリー・ウォン、ディラン・スラス他著、日本ナショナルジオグラフィック)がすごい。オールカラーで写真やイラストも美しい。イラクやソマリランドで私が食べ… https://t.co/2PmtT29bLM ReplyRetweetFavorite
  • 2024年11月
    « 3月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
PAGE TOP ↑