*

お湯割をください。涙の数だけ

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

さまざまな困難を乗り越え、
イランでの「アルコールクエスト」を続けている。
イランに来て、やっと一週間だが、一ヶ月滞在しているように感じる。
昨日、市場に行ったら、50人くらいの人に話しかけられた。
外国人がよほど珍しいらしい。
たいていは「日本人か、コリアンか?」と訊かれるのだけど、
「ドイツ人か?」「スペイン人か?」と訊く人もいる。
「アフガニスタン人か?」と訊かれたときはさすがに驚いたが。
(しかも2回言われた)
さらに、とある観光地に行ったら、地元の若者に取り囲まれ、記念撮影をせがまれたり
うちに来いと呼ばれたり、
観光しているのか、されているのかわからない。
こんな調子なので毎日へとへとに疲れるが、面白いことは間違いない。
唯一の問題は寒くてしょうがないのと、酒の入手ができないことで…
誰か、焼酎のお湯割りをくれ!!!!!

関連記事

no image

『メモリークエスト』本日発売

まずはお知らせ。 『メモリークエスト』(幻冬舎文庫)、いよいよ本日発売です。 アマゾンや地方では明

記事を読む

no image

どっちなんだ、奥泉光?

奥泉山登山、2回目は本屋大賞で5位にもなった『シューマンの指』(講談社)。 前回とはうって代わり、

記事を読む

no image

ハルキとタマキ

「本の雑誌」草むしり早弁号(5月号)が届く。 連載の辺境読書では今回は伊沢正名『くう・ねる・のぐそ

記事を読む

no image

愛するマンガ

今、私がいちばん愛しているマンガはこれです。

記事を読む

no image

素晴らしき酒飲み書店員飲み会

酒飲み書店員飲み会(ややこしいね)に招待してもらい、一緒に飲む。 千葉周辺の書店員さんたちと出版社の

記事を読む

no image

「人類最高の食品」、それはカロリーメイト

 先日、ヤングチャンピオン誌で連載している辺境バカ話コラムで、「背徳のカロリーメイト」というのを書い

記事を読む

no image

辺境ミステリの醍醐味

 私はついこの間まで「辺境作家」と名乗っていたくらいの辺境好きだが、年を追うごとにその度合いがど

記事を読む

no image

英訳「突破者」を外国人はどう読む?

なんとなくアマゾン書店の洋書コーナーを眺めていたら、 おもしろい本をみつけた。 宮崎学「突破者」の英

記事を読む

no image

トルコの怪獣ジャナワール取材

にわかに周囲でいろんなものが動き出し、 ブログもすっかりごぶさたしてしまった。 まずは8月22日から

記事を読む

no image

法隆寺の謎

武澤秀一『法隆寺の謎を解く』(ちくま新書)を読む。 インドの聖地を歩いて回った建築家が建築学と空間

記事を読む

Comment

  1. 義姉 より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 2.0.50727)
    イランと言えばカスピ海のキャビアが名産ですけど、食べました?
    これをつまみに一杯、と行けばたまらないでしょうね。
    20年以上前の話ですけど、東京でイラン人の若い男の子が家族から送ってもらったキャビアを食べ過ぎて鼻血が出た〜、と言ってましたっけ。
    今考えると彼、アルコールなしでひたすらキャビアだけ食べていたんでしょうか。
    地元の人はどうやって食べてるんでしょうね。
    わかったらソーッと、または大公開で教えて下さいね〜。

  2. タカノ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)
    イランのキャビアは密輸ものしかなく、
    目が飛び出るほど高い!と、みんな、言ってます。
    食べ過ぎて鼻血が出たとは、もし本当なら信じがたいお金持ちの坊ちゃんですね。
    でも、実際、イランにはそんな金持ちがたくさんいるらしいですけど。
    食べ方は…きっとシャンパンのつまみだと思いますよ〜。
    あー、うらやましい…。

  3. セツ より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.1.4322; InfoPath.1; .NET CLR 2.0.50727)
    はじめまして、どうしてもコメントしたくて書き込ませていただきます。
    僕も過去に、イランに30日(×2)ほど滞在していました。
    食事がキャバブのみの生活が続きましたが、その中で最も衝撃的
    だったのが、イラン人も1:9ぐらいの割合で好き嫌いが分かれるほど
    強力なマトン汁です。
    地方で食べましたが、おそらく話しぶりからすると、どこの町でも、
    その料理の店があるような感じでした。
    僕の人生で、最も衝撃的な味と内容でした。僕は早朝に連れて行か
    れたのですが、一日の元気と活力が一気に失われました。。。
    ぜひ、高野さんにも味わって欲しいと思っています。
    料理のヒントが少なくて、すみません。
    イランは水ビールもありますが、気力が抜けますからお気をつけください。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年7月
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031  
PAGE TOP ↑