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ブックストア談 浜松町店

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様

 浜松町の貿易センタービル別館2Fに「ブックストア談 浜松町店」という書店がある。
 ミャンマーから帰国してすぐのことだが、その書店から「『異国トーキョー漂流記』フェアをやりたい。ついては手書きのポップを書いてほしい」という依頼が、集英社の編集者を通してあった。
 フェアというのはふつう、テーマや作家で行う。
「異文化交流フェア」(ちょっと気持ちわるいが)とか「高野秀行フェア」(まだ見たことないが)ならわかるが、一冊の本だけでフェアというのは珍しい。
 そう編集者に言ったら、「『異国トーキョー』だけを100冊くらい積むらしい」とのこと。
 すごい。まるで、村上春樹の新刊みたいだ。
 そこで手書きのポップを送ったが、連休に入ってしまったせいで編集者からも何も連絡がない。
 「ほんとにそんなフェア、やってるのか? ひっかけじゃないか?」
 旨い話はすぐ疑うという悲しい習性を持つ私はそんなことを思っていたが、昨日、ふと気が向いて、ブックストア談浜松町店をネットで検索してみた。
 したら、びっくり。「総合ランキング(4月23日〜30日)で「異国トーキョー」が第10位に入っている。
 総合だからビジネス本もハウツー本も、なんでも含まれる。その中で10位。
 やっぱり、やってるんだ、「異国トーキョー」フェア。
 すごい。100冊積めば、私の本でも売れるのだ。
 いや、私がそんなことを言ってはいけない。ブックストア談の浜松町店の方々の目が肥えていたのである。
 今後は、ぜひ他の書店さんもブックストア談浜松町店さんを真似してほしい。
 そして、このブログを読んでいるみなさん、ぜひともこれから「異国トーキョー」はブックストア談 浜松町店でお求めください。
 

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Comment

  1. NONO より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    1冊だけのフェア?
    いったいどんな感じになるのでしょうか?
    100冊が山のように積み重なり、その上に作者手書きのポップが販売促進を促す。
    作者自らの手売りもいいのでは。
    ・・・同人誌売ってるみたいですなあ。
    こうなったら「異国トーキョー」登場人物を全部集め(不可能だろうけど)、花火も上げて(どこで?)、象に乗った作者の大サイン会!
    そこまでやってもらいたいものです。
    ま、とにかく浜松町に行けない地方ファンのためにも、その模様をレポートしてください。
    作者自ら(笑)。
    フェアなんて高野秀行作家史上、空前のことだろうし、
    もしかしたら絶後になるかもしれないから。

  2. moriyama より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)
    ブックストア談浜松町店、行ってきましたよ。
    じつはこの店、勤務先の近くで行きつけなのです。
    けっこう大きなお店で、近隣ではいちばん品揃えいいんじゃないかなあ。
    場所もよく、いつもお客で混んでいます。
    さて、高野秀行フェアですが、お店に入ってすぐ右手にありました。
    同様なフェアコーナー(日垣隆「世間のウソ」ほか)がいくつも並んでいるのですが、入口から2番目の好位置。このフェアコーナーはかなり目立つ場所で、私もお店にいくと必ず目に止まるところ。これなら売上1位というのもあり得る話です。
    高野秀行コーナーだけでも、1m四方くらいのテーブル上に本がどっさり平積みしてあり、例の手書きPOPが添えてありました。
    お店で作ったPOPもあり、そこに書かれた文からは、お店スタッフがほんとうにおすすめしているという感じが伝わってきました。(「いま話題の『ダーリンは外国人』のような〜」というコメントもありましたが。そうなの?)
    写真を撮ってこようと思っていましたが、あまりに目立つ場所なので、怪しいやつと思われそうであきらめました。
    ところで、高野さんお手書きPOPは、妙に恐縮しているというか、貫禄がなかったなあ。お店のPOPは効果的だったが、高野さんのPOPはつまんなかったぞ!

  3. macocci より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR 1.1.4322)
    はじめまして。私も職場が浜松町なのでブックストアはよく行きます。
    お店の入り口は何箇所かあるのですが、
    「異国トーキョー」は店内中心から見て北東(東京駅寄り)の一角にありました。
    チョット感動です。
    私はフェアの前に読んでしまいましたが、大変楽しませていただきました。m(_^_)m
    電車の中でひとり鼻水ふきだしながら笑ってしまいました。
    かなりアヤシイ奴と思われるので読む方は場所を選ぶとイイですね。
    ちなみに「ワセダ三畳青春記」も同じパターンで笑ってしまいました。
    不覚・・・
    同じ職場の人間にも読ませて「高野ファン」に仕立て上げてます。

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    • 正直言って著者が語ることは半分以上わからないのだが、それでも面白くてちょっと笑ってしまう感じは、かつてオートポイエーシスを読んだときの感覚に似ている。今生きている世界の前提を地面から丸ごとひっくり返しにかかるような感覚。 https://t.co/SnNzOfUfLs ReplyRetweetFavorite
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    • 著者の奥村さんの行動原理には外部からの「こうあるべき」みたいな規範が一切ないのがたまらなく痛快。それに、アフリカでもっともハチャメチャ(てことは世界でも)なザイール(コンゴ)人の建前や時間感覚や自分と他人の区別など全てが溶解してい… https://t.co/JdvQPjdCFq ReplyRetweetFavorite
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