人はなぜ、三日坊主になってしまうのか。〜ほぼ日ブログ宣言とその真意〜
昨日、高校の同級生で、マンションや商業施設の再開発業務を行う会社を経営している齋藤くんが会社へ遊びにきてくれました。
調布の名物中華料理店「台北飯店」でお昼を食べたあと(ここのチャーハンは日本一だと思う!)、会社であれこれ話しました。
そこでのひとコマ。
齋藤くん「どうしてブログを毎日書くことにしたの?」
私「うん。一応、ほぼ毎日の予定なんだだけどね〜(汗)」
と前置きした上で、思っていたことを言葉にしてみました。
そもそものきっかけは、Facebookでフィード購読をしている、ランダーブルー株式会社の永江一石さんの記事
「ブログごっこから、目的を持った本気ブログを書く時代へ」です。
その中にあった「訪問者が読みたいと思う内容を、開きたくなるタイトルで書け」という1文が、ふだん生業にしている編集業務とまるっきり同じではないか!と心に刺さりまして、これはやらなきゃマズイ。
いつやるの? 今でしょ!
という具合で書き始めました。
今日で3日目、三日坊主権利発生です。
また、ブログを書くことが編集業務と共通点があることと同時に、もうひとつ思ったことがありました。
それは、私の得意としている編集内容が「わかりやすく、かみ砕いて説明する」分野であるということです。
今まで編集してきた本は、音楽の書籍、雑誌、テキストのほか、ゴルフ、乗馬、タップダンス、英語、山、日本の名所など、趣味や実用に関するもの。
どの本も「やってみたい」「知りたい」と思っている人たちが読者です。
それぞれのテーマに沿って、重要なポイントを抽出し、かみ砕き、読みながら仮想体験できるような仕組みを考えたり、実際に習得できるように、やさしい入口から順々にステップアップするロードマップを提示したりしてきました。
一冊だけ文芸書も編集しましたが、これも、その作家さんのエントリー書として、多くの読者が、「こんな面白い本があるんだ!他の本もぜひ読んでみたい!」という流れを考えてつくりました。
分かりやすく説明することが、自分の得意分野であるならば、ふだんいろいろな人から言われる
「小林さんって今何やっているの?」とか
「AISA(アイザ)ってどんな会社なの?」
という問いにも、分かりやすく答えられなきゃウソだな……と思った次第です。
(このブログは、もともとそのためにつくったのです……。2005年に……。)
もちろん今までにも「ちゃんとブログを書こう!」と思ったことは数知れずあったわけですが、「書かなきゃ」という思いだけで、上記のようなモチベーションも、書く理由もありませんでした。
もっと言えば、どんな人に読んで欲しいのか、記事を読んだ人にどう感じて欲しいのかという、編集業務では当たり前に想定している部分も欠けていたのです。
ということで、三日坊主脱出の極意、それは
1)しっかりとしたモチベーションを持つ
2)やる理由をハッキリさせる
3)やった後の影響をイメージする
4)ハードルを高くしすぎない
というところではないでしょうか。
4)の「ハードルを高くしすぎない」というのも重要で、最初から大きな目標を設定すると、やるのがしんどすぎて、コンスタントに続きません。
ということで、本日はこれにて。
って、ここまで書いて、明日ブログ落としたら台なしですね(笑)。
エントリー書として編集してみたものの、ハードな読者(信者?)は物足りなく、ライトな読者はこの本で満足してしまったという、高野秀行さんの「世界のシワに夢を見ろ!」(小学館)
爆笑ネタを増幅させるイラストがじわじわきて、電車内で読むのは特に危険です。
このブログのイラストは「かわいいフリー素材集 いらすとや」さんからお借りしました。
PR
関連記事
-
-
「エクセル4難民」がたどり着いた、2017年のバーチカル手帳はこれだ!
毎年この時期になると、書店や文房具店の手帳売り場は、来年の手帳を求める人でにぎやかです。 定番
-
-
膨大な情報のさばき方と、都会での生活は似ている? 「スマホ難民」から脱出するためのシンプルな考え方。
高校の同級生とFacebook上でやりとりをしていて「あっ!」と思ったことがあったので、忘備録代わり
-
-
この迷著はどこからツッコミを入れるべきなのか。アブディンの『わが盲想』ついに出版!!
出社したら、ポプラ社から見本誌が。 高野さんつながりの友達で、スーダン人のアブディンが、ついに
-
-
10月29日、創業10周年を迎えました。
今から10年前の2004年10月29日、金曜日。有限会社AISA(アイザ)は生まれました。 創
-
-
第一線で活躍する人たちの「大いなる法則」みたいなものはないのか?〜過去の取材から考える
Google Analyticsのアクセス解析によると、ここ数日アクセスの伸びているものに、第一線で
-
-
友あり便りあり、また嬉しからずや
親、親戚、同僚、友達、先輩後輩。 人にはいろんな知人がいて、いろんな付き合いがある。 人よりも
-
-
ゆっくりご飯を食べる。それが至福の時間
先日、このブログも時々覗いてくれるpuri社長と、珍しく仕事の話をした。 puri社長との出会い
-
-
アサヒビールとNHK。転職と起業という人生の点と点とがつながって仕事になった話
今年の春先から取りかかっていた本がやっと形になった。 スーパードライを思わせる特色銀のまぶし