*

人はなぜ、三日坊主になってしまうのか。〜ほぼ日ブログ宣言とその真意〜

公開日: : 最終更新日:2013/04/04 あれこれ思考してみる, つれづれ日記 , , , ,

昨日、高校の同級生で、マンションや商業施設の再開発業務を行う会社を経営している齋藤くんが会社へ遊びにきてくれました。

調布の名物中華料理店「台北飯店」でお昼を食べたあと(ここのチャーハンは日本一だと思う!)、会社であれこれ話しました。

そこでのひとコマ。
齋藤くん「どうしてブログを毎日書くことにしたの?」

私「うん。一応、ほぼ毎日の予定なんだだけどね〜(汗)」

と前置きした上で、思っていたことを言葉にしてみました。

そもそものきっかけは、Facebookでフィード購読をしている、ランダーブルー株式会社の永江一石さんの記事

「ブログごっこから、目的を持った本気ブログを書く時代へ」です。

その中にあった「訪問者が読みたいと思う内容を、開きたくなるタイトルで書け」という1文が、ふだん生業にしている編集業務とまるっきり同じではないか!と心に刺さりまして、これはやらなきゃマズイ。

いつやるの? 今でしょ!

三日坊主どころか、“一日坊主”、“思っただけ坊主”ということもありました。はい。

という具合で書き始めました。
今日で3日目、三日坊主権利発生です。

また、ブログを書くことが編集業務と共通点があることと同時に、もうひとつ思ったことがありました。

それは、私の得意としている編集内容が「わかりやすく、かみ砕いて説明する」分野であるということです。

今まで編集してきた本は、音楽の書籍、雑誌、テキストのほか、ゴルフ、乗馬、タップダンス、英語、山、日本の名所など、趣味や実用に関するもの。

どの本も「やってみたい」「知りたい」と思っている人たちが読者です。

それぞれのテーマに沿って、重要なポイントを抽出し、かみ砕き、読みながら仮想体験できるような仕組みを考えたり、実際に習得できるように、やさしい入口から順々にステップアップするロードマップを提示したりしてきました。

一冊だけ文芸書も編集しましたが、これも、その作家さんのエントリー書として、多くの読者が、「こんな面白い本があるんだ!他の本もぜひ読んでみたい!」という流れを考えてつくりました。

分かりやすく説明することが、自分の得意分野であるならば、ふだんいろいろな人から言われる
「小林さんって今何やっているの?」とか
「AISA(アイザ)ってどんな会社なの?」
という問いにも、分かりやすく答えられなきゃウソだな……と思った次第です。
(このブログは、もともとそのためにつくったのです……。2005年に……。)

もちろん今までにも「ちゃんとブログを書こう!」と思ったことは数知れずあったわけですが、「書かなきゃ」という思いだけで、上記のようなモチベーションも、書く理由もありませんでした。
もっと言えば、どんな人に読んで欲しいのか、記事を読んだ人にどう感じて欲しいのかという、編集業務では当たり前に想定している部分も欠けていたのです。
ということで、三日坊主脱出の極意、それは

1)しっかりとしたモチベーションを持つ

2)やる理由をハッキリさせる

3)やった後の影響をイメージする

4)ハードルを高くしすぎない

というところではないでしょうか。
4)の「ハードルを高くしすぎない」というのも重要で、最初から大きな目標を設定すると、やるのがしんどすぎて、コンスタントに続きません。

ということで、本日はこれにて。

って、ここまで書いて、明日ブログ落としたら台なしですね(笑)。

エントリー書として編集してみたものの、ハードな読者(信者?)は物足りなく、ライトな読者はこの本で満足してしまったという、高野秀行さんの「世界のシワに夢を見ろ!」(小学館)
爆笑ネタを増幅させるイラストがじわじわきて、電車内で読むのは特に危険です。


このブログのイラストは「かわいいフリー素材集 いらすとや」さんからお借りしました。

PR

関連記事

no image

「編集」とは、実のところ何をしているのか(1)

記事を読む

文体について考える〜あなたは「ですます調」「だである調」どちらが書きやすいですか?〜

今日はブログの文体について少し考えてみます。 文体とは、文章のスタイルのことです。書き手によってい

記事を読む

no image

「東電式」について、いろいろと考えてみる

 先日、震災の影響で電気料金の検針が出来ない世帯に、先月分と同じ電気料を暫定的に請求するという話をき

記事を読む

no image

海無し信州人3人でヨット

 7月にケータイをドボンしたのに、また懲りずに海に来てしまった。  夏休みも終わり、先月までそこら

記事を読む

小林家と居倉家の対面について書かれた福島民友新聞社の記事。

小林家のファミリーヒストリー 〜信州から会津に行ったご先祖様〜

NHKに「ファミリーヒストリー」という人気番組がある。 毎回、ひとりのゲストが試写室に招かれ、

記事を読む

【備忘録】iPhoneのメッセンジャーに届いたPDFファイルを、iPhoneのメールで転送する方法

先日、知り合いとFacebookのMessengerを使ってやりとりしていたときのこと。 知「

記事を読む

伊藤檀「自分を開く技術」でサッカー本大賞2017の優秀作品賞、読者賞を受賞しました

2000年に楽譜の出版社に転職し、そこから私の編集者人生はスタートしました。 独立後は、楽譜か

記事を読む

no image

つい、作ってしまった〜イチゴのショートケーキ

 先日、ツイッターで紹介した 「@nifty:デイリーポータルZ:プロに教わる超美味しい家ケーキのコ

記事を読む

no image

ゆっくりご飯を食べる。それが至福の時間

 先日、このブログも時々覗いてくれるpuri社長と、珍しく仕事の話をした。  puri社長との出会い

記事を読む

無料でギターのタブ譜が見られる!楽譜業界衝撃のSONGSTERR(ソングスター)

知人から楽譜を探して欲しいと頼まれ、ネット上で楽譜の情報を集めていたら、すごいサイトをみつけました。

記事を読む

PR

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PR

2020年1月21日(火)@赤羽/新宿二丁目ママ歴27年、涼ママの歌とトークと焼肉ホルモンde笑ってナイト、大盛況でした。

 久しぶりのイベント復帰、どんなことになるだろう……と思いつつ、フタ

2020年1月21日(火)@赤羽/新宿二丁目ママ歴27年、涼ママの歌とトークと焼肉ホルモンde笑ってナイトをプロデュースします。

 あっという間に2019年が過ぎ去り、2020年入り。 明けましてお

小林家と居倉家の対面について書かれた福島民友新聞社の記事。
小林家のファミリーヒストリー 〜信州から会津に行ったご先祖様〜

NHKに「ファミリーヒストリー」という人気番組がある。 毎回、ひ

出版不況の中、デジタルオンデマンド印刷の登場は、業界をどう変えるのか?
出版不況の中、デジタルオンデマンド印刷の普及で出版界はどう変わる?

このところ、本の雑誌社の杉江さんと「おとなの社会科見学」が続いている。

レンガ状に配置された「Project」。今回、会社のサービスを紹介する場所に使いました。
WPテーマ「Perth」の設定で困ったこと③プロジェクトが表示されない!

先日、会社のホームページをリニューアルしました。Wordpressの「

→もっと見る

  • 2025年1月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
PAGE TOP ↑