*

15年ぶりにコンクール出場

公開日: : 最終更新日:2012/05/25 つれづれ日記

 先日、久しぶりに吹奏楽のコンクールに出場した。

 
 最後の参加が高校3年生だから、実に15年ぶりである。
 実は大学時代に1年だけ吹奏楽部に所属していたが、そこはコンクールよりドリル※1に熱心だったため、高校球児が甲子園を目指すのを引き合いに出し「どうせやるなら吹奏楽コンクール出よーよ」とバンドメンバーを焚きつけるだけ焚きつけた。結局そこでコンクールに参加することはなく、以降すっかり足も遠のいていたのだが、人づてに再び参加する機会を得た。
(なお、参加が決まった翌年、三曲研究会の代表をするためあっさり退会し皆から「ひとでなし」「言い逃げかよ!」と散々だったことはこの際伏せておく。)
 さて、私が参加した団体、名前を
 Say No Yes Yes※2(セイノーイエスイエス)吹奏楽チーム
 という。
 なぜ「チーム」かといえば、ここは管弦楽団つまりオケが母体であり、そこから管・打楽器奏者が文字通り「チーム」を組んで参加しているので、こういう名前になったのだと推測する。当初は明大オケの現役・OBOGで構成されていたが、指導者が同じ(大橋晃一氏)ということで、専大の吹研(吹奏楽研究会)のOGOBもステージに載るようになったとのことである。
 このSay No、何がステキかといったら
 「練習5回でコンクールに出て、金賞を獲ることが目標」
 と明言していることだ。
 さらに付け加えて言えば、練習後に“初練習慰労会”だの“積み下ろしお疲れ会”だのと称して必ず飲み会が付随する。
 かくして私も4回ほど練習と飲み会に参加し、本番を迎えた。
 ご存じの方はご存じだと思うが、吹奏楽の世界は“闘魂系”の人達が多い。高校球児と同じく、年休4日で「吹奏楽漬け」の日々を送り、年に一回開かれるコンクールで好成績を目指す。
 吹奏楽部をして「体育会系文化部」と言われる由縁である。
 それはそれで良いことだと思うけれど、大人なんだし、程良く練習してイイトコドリで…というのも分からなくもない。実際、各自のスペックはそこそこ高いので、過去の10年間で地区大会のダメ金を2回獲っている。東京一般&職場の部の地区大会が熾烈であることを考慮すれば、ある種すごい団体ともとれるだろう。さすがに10年も続けていると得体の知れない団体として一部の吹奏楽ウォッチャー(主に2chなど)から認識(マーク?)されているようでもある。過去にはオケのメリットを生かし、譜面上にオプションと書いてあるのを良いことに“チェロを10本出演させた”り、“ファゴットを8本並べた”りと、客席のざわめきに快感を覚える変態集団という一面も垣間見えるのだが。
 さて、果たして本番。
 課題曲「憧れの街」に続いて、A.リードの名曲「オセロ」。
 審査員の合計が800点を超えると金賞だ。
 結果は、17点足らずの銀。
 事故やら出オチやら頻発するも、全体のソルフェージュとしては悪くなかったように思う。
 
 9:00から始まった「Say No Yes Yes吹奏楽チーム金賞祝賀会」はあっさり「来年は金賞祝賀会」へと変更され、宴は夜更けまで続き、ベロベロになるまで飲んだのでありました。

指揮者:大橋晃一氏、他Say Noのヨッパライ衆。大橋さんは神奈川フィルのホルン吹き。ドレミ時代に吹奏楽スコアのアレンジをお願いしたこともある。今は売れっ子のアレンジャーで締切地獄(笑)。

注1:吹きながらステージを動き回る演奏。最近はBlast!のおかげで、日陰から半身ぐらい日向になりつつあるジャンル
注2:団体名“Say No Yes Yes”は、明大オケ衆の飲み会コール“せーの、ハイハイハイっ”から来ている。

PR

関連記事

no image

自転車旅、本になりました。

と言っても、自分が書いたわけではない。  昨年の1〜2月、辺境作家の高野さんが訳あって自転車で東京〜

記事を読む

相手の返事をどれだけ待てますか?デジタル時代にぐんぐん短くなる“待てる時間”

相手の返事や反応、いわゆるレスポンスに対する待ち時間は、インターネットの普及によって劇的に短くなりま

記事を読む

【酒飲み推奨】プレゼント選びに悩んだら、ぜひコレを!

咳、喉、鼻水、○痢という風邪のフルコースに見舞われた年末を経て、新年早々に副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症を

記事を読む

デジタル化で起こる「紙の本」の行方。東京国際ブックフェアの基調講演を聴いて、電子書籍について思うこと。

一年も半年が経ち、7月上旬の恒例イベント、東京国際ブックフェアの季節がやってきました。 今年の

記事を読む

祝!苦節うん十年、ついに高野さんが講談社ノンフィクション賞を受賞!!

内容も厚さもすごい、高野秀行『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリ

記事を読む

no image

なぜ人はビールを飲むのか?

 いいメールが届いた。  シャレではない。  私の尊敬する先輩からだった。  生き方、あくなき好奇心

記事を読む

no image

またハマった…。韓国大河ドラマ

 昨年末、突如盛り上がり、にわかに消えた「チャングム」マイブーム。  数か月の小康状態を経て、再び韓

記事を読む

アサヒビールとNHK。転職と起業という人生の点と点とがつながって仕事になった話

今年の春先から取りかかっていた本がやっと形になった。 スーパードライを思わせる特色銀のまぶし

記事を読む

no image

私と英会話

 うーん、こんなことしてる場合じゃないんだけど、どういうわけかブログの更新はテンパってる時のことが多

記事を読む

no image

空気?よむ必要なしの神々続出〜「口語訳 古事記」

 打ち合わせの後、ふと時間が空いたので丸善&ジュンク堂に入る。  本当は時間調整のつもりで入っただけ

記事を読む

PR

Comment

  1. sat より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    15年ぶり!!
    そうなんだ。あれ以来だったのね。
    オセロ、去年、長野県代表になった、某 I 市吹が演奏したよ〜。
    ここも、まさに4〜5回の集中練習で金賞めざしてます。
    そして、毎回毎回練習後は飲んだくれております。はい。

  2. アジケト より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    明大と専大の組み合わせってことは
    生田—遊園つながりってことですか?
    丘の上同士で<私もですが。

  3. より:

    AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/312.9 (KHTML, like Gecko) Safari/312.6
    お盆ですっかり亀レスになってしまいました・・・。
    >satさん
    そうなのですよ。「ディオニソス」が自分のラストコンクールだったんですねー。
    某I市吹は県代表になったの???
    すげー!!!
    >アジケトさん
    いやー、それが明オケは駿河台がホームグランドなんで、
    遊園〜御茶の水・・・ん、つながりはあるのか。。。
    ま、どっちも丘の上ではありますが(笑)。

アジケト へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

PR

2020年1月21日(火)@赤羽/新宿二丁目ママ歴27年、涼ママの歌とトークと焼肉ホルモンde笑ってナイト、大盛況でした。

 久しぶりのイベント復帰、どんなことになるだろう……と思いつつ、フタ

2020年1月21日(火)@赤羽/新宿二丁目ママ歴27年、涼ママの歌とトークと焼肉ホルモンde笑ってナイトをプロデュースします。

 あっという間に2019年が過ぎ去り、2020年入り。 明けましてお

小林家と居倉家の対面について書かれた福島民友新聞社の記事。
小林家のファミリーヒストリー 〜信州から会津に行ったご先祖様〜

NHKに「ファミリーヒストリー」という人気番組がある。 毎回、ひ

出版不況の中、デジタルオンデマンド印刷の登場は、業界をどう変えるのか?
出版不況の中、デジタルオンデマンド印刷の普及で出版界はどう変わる?

このところ、本の雑誌社の杉江さんと「おとなの社会科見学」が続いている。

レンガ状に配置された「Project」。今回、会社のサービスを紹介する場所に使いました。
WPテーマ「Perth」の設定で困ったこと③プロジェクトが表示されない!

先日、会社のホームページをリニューアルしました。Wordpressの「

→もっと見る

  • 2024年4月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
PAGE TOP ↑