知っているようで、知らないことは多い
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最終更新日:2012/05/25
つれづれ日記
Facebookで知り合ったテクニカルライター上田修子さんの共著「仕事を便利にする!クラウド活用TIPS」(秀和システム)を読む。
“クラウド”とは、インターネットを使い、情報をネット上に置いておくことで、いつでもどこでも、いろんな人やいろんな機械からアクセスできる環境とでもいえばいいだろうか。
データを自分のパソコンやケータイに入れておくのではなく、サーバに入れておくことで、ネット回線さえあれば、常に自由に使うことができるという便利な環境のことである。
語源は英語で“雲”を意味するCLOUDからきている。
ちなみに私が初めてパソコンに触れたのは、小学校のころ。
シャープのMZ-80という、キーボードとディスプレイが一帯となり、テープでBASICを読み込ませてから使うという代物だった。
画面は緑だし、電源を入れてもBASICを読み込ませなければ、プログラムどころか、足し算もできない。
確か父が知り合いから貰ってきたもので、テープに入ったゲームで遊んだり、市販のMZ-80用プログラム本を参考に、コマンドを1つ1つじか打ちしたりしていた。
1000行程度の簡単なプログラムでも、今のようにブラインドタッチのできない子ども時代には苦難の技だ。せっかく打ち込んでも、コロンとセミコロンを間違えたりしていて、エラー頻発、バグを探すために画面と本を見比べても分からず、そのうち嫌になってやめる・・・というようなことを繰り返していた。
いま思えば、文字校正が苦手なのは、この時からなのか(汗)。
その後、時を経て社会人となり、初めて買ったのパソコンはアップルのマッキントシュ。
1年目のボーナスだから憧れのPower Macは買えず、Performa6310をプリンタとセットで購入。それでも30万近くしたような気がする。今ならもれなくiMacが3台買えてしまう。1996年のことだ。
それ以降、PowerBookG3(Lombard)→Power MacG4(DigitalAudio)→PowerBookG4 12インチ→iMac(early2008)とMac道を歩んでいる。
ただ、営業マンの時代が4年あり、その時に営業実績などを管理するためにWindows3.1デビューを果たしたので、今も、会社の経理や雑務用にWindowsを使っている。
WindowsもMacも使えると便利なことが多いのだが、MacファンはMac教信者よろしくリンゴとの心中覚悟でWinをシャットアウトしているし、Win派はそもそもMacをマイノリティーとして見ているので、よほどMacに興味を持っていなければ、IllustratorやPhotoshopなども、Windows版ですませてしまうようだ。
話がちょっとそれてしまった。
そんなわけで、96年のパソコンデビュー以降、パソコン通信やインターネットに触れ、ダイヤルアップからADSLの時代になり、光ファイバーへと、常時接続が当たり前のブロードバンド時代が到来した。
最初のMacを購入した時は、会社の寮に住んでいたので、1つ上の階に住む会社の先輩にいろいろと聞いて、Macの操作方法や便利な裏技、ネットの情報などを蓄積していった。
その後も、転職先や得意先に必ず自分よりハイレベルのMacユーザーやWinユーザーがいたので、大抵彼らに直接&ネット上で教えて貰うことにより、さまざまな知識や経験値を蓄えていったように思う。
振り返れば、パソコン用の書籍で読んだものと言えば、ホームページを作る時に読んだのと、本業のDTPで使っているソフト「InDesign」のハウツー本を読んだ程度である。
パソコンの知識は、普段自分の使う作業や、環境などにも左右されるから、たとえばメールソフト1つとっても、使える機能を知らないまま日々を過ごしていることは少なくない。
我流で覚えてきた技や型以外に、もっと合理的で美しい技が存在するのかもしれない。それを確認するには、きちんとまとめられた本を読むのが一番である。
クラウドはここ数年で注目を浴びてきた言葉ではあるが、概念としては浸透しつつも、実際の仕事や生活のレベルではこれから本格的に広まる段階であるように思う。
クラウドの世界では、グーグルが先陣を切ってひた走っている。
例えば、Googleドキュメントのように、ワープロや表計算、プレゼンテーション資料など、いわゆるマイクロソフトのOfficeでできることがインターネット上で可能になっている。しかも無料だ。
「仕事を便利にする!クラウド活用TIPS」では、Googleのほか、FacebookやtwitterなどSNS(ソーシャルネットワーク)と言われる、人と人、ひいては情報と情報をつなげるサービスの使い方も丁寧に解説している。
また、写真を知人と共有できるPicasaやFlickrなどを使えば、旅行で撮った写真をアルバムにアップしておくことで、メンバーがめいめいに見ることもできるし、写真を閲覧するだけでなく、知人同士でその写真に対してコメントを投稿したりというやりとりも可能だ。
特に、私がすごい!と思ったのは、この本を書くに当たって3人の共著者がクラウドをフル活用していたこと。
youRoomというツイッター型の情報共有ツールを使い、著者同士の意見交換や、情報交流はこの中で。さらに原稿はGoogleドキュメントで共有されているので、3人とも確認することができる。
しかも、入稿まで3人がリアルで会う機会はほとんどなく、この本の出版にいたっていることである。
著者や制作スタッフが多数に渡る際の苦労は、なんといっても「情報共有」であり、それをクラウドによってクリアしているというのは、今後の自分の仕事でも十分に生かせると感じた。
Googleにはメール(Gmail)はもちろん、メーリングリストをつくるGoogleグループのほか、スケジュールを管理するGoogleカレンダーなどもあり、これらを使えば、制作スタッフがどこにいようが、たとえ全員の時間が合わなくても、クオリティを下げずに作品を生み出すことが可能だと思う。
ツールを使うのはあくまで人間なので、多少の得手不得手はあるにせよ、時間もお金も有限の中で仕事をしている以上、こういったクラウドを使った制作現場が増えていくのは間違いないのではないだろうか。
「仕事を便利にする!クラウド活用TIPS—いつでも、どこでも、クラウド仕事スタイル」(秀和システム)
藤木 俊明/阿部 欽一/上田 修子 共著 1,365円
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AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X 10_4_11; ja-jp) AppleWebKit/533.19.4 (KHTML, like Gecko) Version/4.1.3 Safari/533.19.4
身につまされるタイトル・・・しかし、懐かしいPCの写真ですねー。
AGENT: Mozilla/5.0 (Macintosh; U; Intel Mac OS X 10_5_8; ja-jp) AppleWebKit/533.19.4 (KHTML, like Gecko) Version/5.0.3 Safari/533.19.4
こうざんさんもMacユーザーでしたよね(笑)。
どの辺からですか?
私は漢字トーク7.3デビューなので
初期Macユーザーからは、
「甘いな…」という視線で見られております(汗)。