ワンのネコ
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
辺境お宝写真
トルコ東部、もうイラクやイランの国境に近いところにワンという町がある。
そこには「ワン湖」というトルコ最大の湖もある。
毎日会話でワン、ワン言ってるわけだが、しかし、ここにはワン(犬)は見かけない。
かわりにネコがいる。「ワンネコ」という不思議な名前で呼ばれている。
このワンネコ、右と左の目の色がちがうことで有名。
どうしてそうなるのかわからないが、昔からそうらしい。
ワンの大学にあるワンネコ研究所(あー、ややこしい!)に出かけて実際に見てみた。
ここではワンネコを飼育繁殖されている。かつては普通に住んでいたワンネコだが、
今では絶滅寸前で、この研究所でのみ、見られることができる。
間近でよく見ると、目の色は青、緑、黄色、オレンジとさまざまだが、すべて左右の目の色がちがう。
純白で長めの毛はペルシアネコを連想させ(実際にペルシアに近いのだから近い系統なのだろう)、高級感があふれている。
ワンネコはこの研究所から外へ出すことを固く禁じられている。
もし、このネコを売ったら、さぞかし儲かるだろう。
1匹200万円でも売れるんじゃないか。
この研究所には現在150匹ほどのワンネコがいる。
全部売り飛ばしたら3億円か。
この辺で大流行の麻薬や石油の密輸に匹敵するほど儲かりそうだ…というのが、
ワンネコ研究所訪問の感想であった。
関連記事
-
辺境お宝写真<1>ロストワールドだ!
また、突然、思いつきではじまった辺境お宝写真のコーナー。 私がこれまで世界各地で撮影した極め付
-
纏足(てんそく)の老婆は実在した!
辺境お宝写真<5> 昔むかし、中国がまだ清と呼ばれていたころ、纏足(てんそく)という習慣があった
-
エチオピアン・ハードボイルド
エチオピアの荒野を旅していたときのことだ。 乾いた風と孤独の魂が私に一滴のアルコールを求めさせ
-
私に向かってひざまづく人々?!
お宝写真・ビルマロード特集<2> 私に向かってひざまづく人々?! テレビのロケに同行すると、ときど
-
写真で見る「客家の里」
「怪しいシンドバッド」お買い上げありがとうございます。 読者のみなさんにはお詫びせねばならないこと
-
ねえ、せんせえ、キスしてあげる!
辺境お宝写真<3> 1992年から93年、私はタイ国立チェンマイ大学で日本語講師をしていた。
- PREV :
- 新刊「世界のシワに夢を見ろ!」完成
- NEXT :
- 妻が小学館ノンフィクション大賞受賞!
Comment
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)
“Vankedisi”、金と銀の眼を持つ、泳ぎが好きな猫ですね。
神秘的な猫ですよね(猫はみな神秘的ですが)。
ちなみに、眼の色は時間によって変化したりするのでしょうか?
しかし、そんな貴重な猫をみて、カネですか(笑)。食いたいと言い出すよりはまともな反応ですが。
AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)
初めまして。つい最近ここを知った者です。
この種類のネコではなかったかも知れないが、「左右の目の色が異なる種類のネコはどちらかの耳が聞こえない」ということを聞いたことがある。
そして黒猫には「左右の目の色が異なる」種類はいないらしい。
私の記憶違いかと思い、検索をかけてみると、やはり「青に近い色の側の耳は聞こえないことが多い」とのこと。
ただこのワンネコにもあてはまるのかは不明(肝心なところなのに…)。
現在、都内23区の外れの近所では、まあまあ猫の姿を見かける。
私道にいるネコは、車が入ってこないせいか近付いても逃げない。道路の真ん中でねそべっていたりもする。
そういえば、ロンドンのド真ん中で見たネコはいずれも近付いてもまったく逃げなかった。
この猫の写真をみて、連鎖的に色々なことを思い出しました。