*

公私混同の推進を!

公開日: : 最終更新日:2012/05/28 高野秀行の【非】日常模様


来年3月ごろ発売が予定されている『世界の市場』という本に掲載用のインタビューを受ける。
インタビュアーは松岡絵里さんというフリーの編集者兼ライターだったが、
面白いことに「高野さんのファンです」と全く関係ないのにダンナさんが付いてきていた。
(もちろん前もって私に「いいですか?」と訊いてきたのだが)
お二人は旅好きで、新婚旅行で世界一周をしたあげく、
『してみたい! 世界一周』(情報センター出版局)という本を二人でつくったという。
奥付をみればなんと12刷。
1800円の本が、だ。
思わず、ひざまずいて教えを請いたくなる。
でも、いいよなあ。
仕事なのに、関係のないダンナさんがついてくるとか、
新婚旅行を利用して本を書いてベストセラーにしてしまうとか。
「日本人は人生を楽しんでいない」という話が定期的に出て、
またその都度、「労働時間の短縮を」とか言うけどちがうんじゃないか。
労働も公私混同して、家族や友達や恋人と一緒に楽しくやればいいんじゃないか。
日ごろ思っていたことを再度確認させてもらった。

関連記事

no image

たまには手紙で

「朝日新聞」が3月31日より「57年ぶりの紙面大幅リニューアル」され、 その特別記念企画としてタマキ

記事を読む

no image

英訳「突破者」を外国人はどう読む?

なんとなくアマゾン書店の洋書コーナーを眺めていたら、 おもしろい本をみつけた。 宮崎学「突破者」の英

記事を読む

no image

イスラム飲酒紀行

7月29日(火)、週刊「SPA!」にて不定期連載「イスラム飲酒紀行」が始まる。 イスラムと酒の両方を

記事を読む

no image

全国のホテルにスットコを!

宮田珠己『スットコランド日記』(本の雑誌社)を 気が向いたときにてきとうなページを開いて読んでいる。

記事を読む

no image

入管が素晴らしかった件

木曜日、アブにつき合ってアメリカ大使館へビザを申請に行った。 車両内でアブとはぐれてしまった満員電車

記事を読む

no image

元アヘン王国・ワ州の今

中国ネットウォッチャーで、ライターでもある安田峰敏君がワ州へ行ってきた。 中国領内でしかるべきコ

記事を読む

no image

こんなこと、してる場合じゃないのだが…

明日からトルコへ行く。 ワン湖の怪獣ジャナワールの調査である。 ただでさえ忙しいのに、昨日、中国か

記事を読む

no image

今日のアブちゃん

今週の講義のゲストでもあるアブディンのブログを発見した。 ていうか、どうして今まで気づかなかったんだ

記事を読む

no image

送ってはいけない

昨日、東北ツアーから戻った。 ボランティアに行ったつもりだったが、結局「行かなかったよりか少しマシ」

記事を読む

no image

Let’s go パラグアイ!

残念ながら日本はパラグアイにPKで敗れてしまった。 さぞ落胆している人が多いだろうが、そんな人たちに

記事を読む

Comment

  1. 関係のないダンナのほうです より:

    AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 1.1.4322; .NET CLR 3.5.30729; .NET CLR 3.0.30729)
    無理言って同席させていただき、本当にありがとうございました。
    日ごろから公私混同してばかりなのですが、
    奥さんのインタビュー仕事に同行したのは初めてでした。
    いやでも大感激&今年一番緊張したできごとだったかも?です。
    サイン入り袋とじ文庫は家宝として大切に保存させていただきますね。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇のお知らせ

高野さんより、「デビュー35周年記念・自主サバティカル休暇」のお知らせ

no image
イベント&講演会、テレビ・ラジオ出演などのご依頼について

最近、イベントや講演会、文化講座あるいはテレビ・ラジオ出演などの依頼が

ソマリランドの歌姫、来日!

昨年11月に、なんとソマリランド人の女性歌手のCDが日本でリリ

『未来国家ブータン』文庫はちとちがいます

6月23日頃、『未来国家ブータン』が集英社文庫から発売される。

室町クレージージャーニー

昨夜、私が出演したTBS「クレイジージャーニー」では、ソマリ人の極

→もっと見る

  • 2025年10月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
PAGE TOP ↑