アスクル人、カンヌを制す!?
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
『アスクル』に登場している沖縄の映画プロデューサーの井手君が上京、またうちに泊まっている。
毎晩、真夜中に帰り(昨日など朝5時)、翌朝はまだ私が寝ているときに出かけることが多く、ほとんどお父さんと小さい子供みたいな状態でよく話をしていないのだが、
なんでも、今、中学2年生(14歳)の少年が監督する映画をつくって公開しようとしているという。
「また子供をダシにあざといことをやって」と言ったら、「ちがうよ!」と怒られた。
もともと沖縄県(の財団法人)が一般公募した沖縄県をアピールする短篇映画のコンペがあり、
その少年が出した「やぎのさんぽ」というのがダントツの出来で選出。
選考にも関わっていた井手君がその才能に驚いて、この短篇を長編の劇場映画として
作り直すことに決めたという。
筋は、「ヤギ汁用のヤギが脱走、町を歩くうちに、一人の少年と出会うが、最後はヤギ汁になる」というもの。ヤギの視線から見た沖縄とその人間ということだ。
(私も短篇の映画を見たのだが、なんせ、そのときは泥酔していたので、ちょっとちがうかもしれないけど…)
井手君は「これをカンヌ映画祭にもっていく」と意気込んでいる。
もしこの映画がカンヌで受賞なんかしたら、杉江さんに頼んで「アスクル」に
「祝!カンヌ映画祭パルムドール賞受賞!」という新しい帯をつけてもらいたい。、
あー、楽しみ。
もう撮影も編集も終わっているというから、次は日本での公開だ。
とりあえず、早く日本を制してほしい。
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この筋が本当に映画として成りたってるとしたら、それだけで奇跡のような映画ですね。
公開されたら見てみたいですが、念のため、心に余裕がある時に見ようと思います。