ブログとツイッター
公開日:
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
半年ほど前、誰かに誘われてツイッターを始めたものの、使い方がよくわからないうえ、
面倒くさくなって放置していたが、この年末からまた友人の勧めで再開した。
やはり使い方がよくわからないのだが、まずどんなことをつぶやけばいいかわからない。
「目玉焼きの黄身はやっぱり半熟がいい」みたいなことももちろん頭には浮かぶが、
そんなことをいちいちつぶやいていたのではキリがない。
かといって、140字いっぱいで成立する俳句や短歌のような緊張感のある文を作るというのも
趣旨ではないのだろう。
よくわからないまま、てきとうにつぶやいていたら、
ブログがどんどん書けなくなってきた。
バケツに水がたまる前に、小さい穴から漏れていくような感じか。
でも、そういえば、数年前ブログを始めたときも全く同じようなことを感じていたのだった。
つまらない文章を書いたら読者は読みたくないだろうし、無償の文章に精力を傾けてもな……と思って、わけがわからなくなった。
わからないながらも、せっせと書いていったら本業の原稿が書けなくなっていった。
当時の担当編集者からは「ブログなんてやってる暇があれば、原稿をどんどん書きなさいよ」とお叱りを受けたし、「あのネタをブログで公開しちゃもったいないでしょ」とは今もときどき言われる。
そもそもブログやツイッターというのは、本来文章を書くことを仕事としていない人が書いてこそ面白いし、意味もある。
ブログやツイッターは無料かつリアルタイムであることが重要なのだから、文章の精度や構成力などは求められていない。
かくして、プロの文筆業者である私はますます何をどうすればいいかわからなくなってきたのだが、とりあえず、仕事である原稿を書き、余力があればブログも書き、さらにブログにも書ききれない細かい情報をツイッターでお伝えすることにしたい。
で、私の沖縄の友人である井手裕一君がプロデュースし、中学生の仲村君が監督した
「やぎの冒険」がいよいよ今週末(9日)から池袋テアトルダイヤ、横浜・ブリリアショートショートシアターなどで上映される。
仲村監督の記事が朝日新聞の電子版に載っているのを教えてもらった。
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201012300267.html
てなお知らせもツイッターで流したほうがいいのだろうか?
やっぱりよくわからない。
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Comment
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ハハ、水は低きに流れるといいますが、twitterは全ての表現方法の中で、今のところ一番簡単ですからね。twitterとブログの両立は難しそうですね。
twitterはプロのライターにとっては大変でしょうね。replyされたら無視もしにくいでしょうから。でも高野さんのブログにせよ、宮田さんや内澤さんのtwitterにせよ、やっぱりプロのライターは面白いと思いますよ。
もちろん素人にも面白い人は沢山いますし、フォローしてる人がフォローしてる人とか追っかけていくと、twitterが無かったら絶対に接点が無かったような人とも繋がりが出来たりします。
楽しみに読んでますので、高野さんも本業に差し支えない範囲で楽しまれたらどうでしょう。
あと「やぎの冒険」はtwitterで流した方が良いと思います。こういう宣伝費用のかけられない作品ほど口コミの効果は強いんじゃないかと思います。
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まあ、ブログ更新のお知らせとか
ツイッターに流しておくといいのではないでしょうか。
仕事の告知とかも。
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「テレ湖なう」とか「ムベンベキター!」とか「サハラなう」とか。別に140字全文埋めなくてもいいと思います。「強制送還なう」とか。
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明けましておめでとうございます。
どうかお願いですから、ブログはやめないでくださいーー!
新年早々ワガママですが、お願いです。ほんと。
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本業がモノカキなのにブログやツイッターでネタやエネルギーを使ってしまうのは本当に本当に、大変だと思います。。。
でも、決して無理はせずにテキトーに続けてくだされば、ファンとしては大変うれしいです!
自分は高野さんの本読みブログが大好き&購入本の参考になっております
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無理してまでつぶやかれる必要はまったくないと思いますが、情報収集のツールとしては、結構重宝できると思います。例えば、注目していたジャーナリストとか、動向が気になる人など。
ただ、同時に高野さんほどの方であれば、Twitterを有効に使われれば、それこそ著作のPRにも効果的だとは思います。いずれにしても無理せず、というのがキーワードではありますが。
ところで、私が過去の日記で見落としているだけかもしれませんが、「幻獣ムベンベを探せ!」の映画化の話は、その後、ご進捗はありましたでしょうか? 言えない話かもしれませんが、ものすごく状況が気になるお話です。