dancyuの味噌汁
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最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
本日発売のdancyu2月号は味噌汁特集。
私も戦国時代以前から伝わる元祖インスタント味噌汁を再現してもらった記事を書いている。
愛読する戦国美学コメディ漫画、山田芳裕『へうげもの』について初めて書くことができ、
嬉しい。
しかしちょっと前まで温めないレトルトカレーを食っていた私がグルメ雑誌のレポーターになるとは世の中わからないものだ。
ふと気づけば、少し前のページで「酒とつまみ」の大竹聡さんも記事を書いている。
こちらは藤沢周平『三屋清左右衛門残日録』(文春文庫)に登場する味噌汁を再現するという、これまた柄でもないもの。
質の悪い酔っ払いライターたちが着実に別ジャンル(というか「別世界」)に進行中の模様で、、まことにめでたい話だ。
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本の雑誌の杉江さんから「高野さん、ダメですよ!」と言われた。
「大竹さんはプレジデントとかでよく書いてるんですよ」
大竹さんは本来、アッパーなグルメ雑誌の記事を書くのが本業だったらしい。
いやあ、てっきり「酒とつまみ」みたいな泥酔話ばかりを書いてるんだと思った。
そういえば、大竹さんはあんなにただ飲んだくれているだけで、よく生活ができるなと思っていたのだ。
もっとも誤解を生む素地もあって、杉江さんが編集した『今夜のイエー!』でも
dancyuに載っているようなまじめな原稿は全くない。
杉江さんが片っ端からカットしたんだそうだ。
こういう人がいるから、大竹さんも誤解されるのだ。
まあ、泥酔しているほうがずっと面白いのもたしかなのだが。
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danchu2月号読みました。芋がらの味噌汁でしたね。山形でよく食べる納豆汁というものには芋がらは欠かせません。あのしゃきっとしていてなおかつトロっとした食感が独特ですよね。
わたしも大好きなのですが、ともするとのどが非常に「イガイガ」することがあります。一説によると調理する人によってそうなるのだとか。いったんそうなるとしばらく喉の違和感に悩まされますよ。