まくらサイズです。
公開日:
:
最終更新日:2012/05/28
高野秀行の【非】日常模様
「在日ムスリムのメッカ」と一部で勝手に言われることもある群馬県・館林&伊勢崎の館林を初めて訪れた。
ムスリムがどうこう以前に、日本の地方旅はけっこう面白い。
この日もモスクに行く途中に、「サイ・ババ」というインド・レストランを発見。
東京ではありえないネーミングもさることながら、この強烈な宣伝に目が釘付けになる。
「まくらサイズ」って…。
今年初めにつぶれてしまったそうで、残念だ。
その後、館林にあるモスク2軒とイスラム雑貨屋を訪れ、パキスタン、ミャンマー、バングラデシュ、インド、スリランカなど、いろんな国出身のムスリムの人たちに話を聞く。
ちなみに、ミャンマーの人たちに「ミャンマーに行ったこと、ある?」と訊かれたので、
「中国国境からインド国境まで歩いて行ったことがある」とか「ワ州に半年住んでいたことがある」と答えたのだが、まったく相手にされなかった。
つまらないギャグだと思われたらしい。
半日過ごしただけで、ディープな在日ムスリム世界にどっぷり浸ってしまい、
充実した週末だった。
これについてはいずれ「移民の宴」(「おとなの週末」連載)で書く予定。
関連記事
-
-
かっこいい公務員たちの物語
片野ゆかの『ゼロ!こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと?』(集英社)が本日発売である。
-
-
ムベンベは捕獲されていた!!
『怪獣記』刊行に先駆けて、「サンデー毎日」と、 取次ぎ会社・日販のPR誌「新刊展望」のインタビューを
-
-
『腰痛探検家』韓国マンガ版?
韓国語版『腰痛探検家』のレビューは、読者の方々があっという間に正確に翻訳してくれた。 高野本の読者
-
-
ミャンマーの伝奇小説「マヌサーリー」
ジャズとプロレスを小学生のときから愛す義姉・高橋ゆりが(とついに名前が出てしまったが)日本語に訳
-
-
『誰も国境を知らない』
西牟田靖『誰も国境を知らない』(情報センター出版局)の書評を 「北海道新聞」に書く。 新聞の書評は
-
-
大脱出記を生かすも殺すも表現次第
なぜかよくわからないが、小説では「表現」や「いかに書かれているか」が問題とされるのに、 ノンフィク
- PREV :
- どっちなんだ、奥泉光?
- NEXT :
- 「イスラム飲酒紀行」気持ちは早くも第2弾